外来語を調べる宿題のため、シルクのループ・ホールで、ユッコははじめてラビューランド王国にやってきた。シルクの注意も聞かず、勝手に宮殿の中を歩いていると、男の子が飛びだしてきて言い争いに。イケメンだけど、とっても生意気なその男の子の正体は、な、な、なんとシルクの弟のカシミア王子!?きらめきの「乙女チック」ファンタジー、第三弾。
“猫の世話をするだけの簡単なお仕事”こんな求人募集を見つけて僕は一軒の古ぼけた喫茶店を訪ねた。『喫茶 虹猫』で待っていたのは、“猫バカ”で引きこもりの女主人と里親募集中の迷い猫たち。僕に任された仕事は認知症のお婆さんが棲む猫屋敷の掃除だったのに、いつのまにかワケあり客が持ち込む、“猫問題”に翻弄されていき…。寂しがり屋な人間と猫の不器用な愛の物語。
横須賀藩留守居役の高田兵衛の許に藩内の刃傷事件の報せが届いた。藩士の中沢が妻女と密会していた男を斬り殺したというのだ。中沢は、妻女の幸代が婦道の罪を何度も重ねていたという。だが、幸代の兄弟たちの話は全く異なるものだったー。中沢の言動を不審に思った兵衛は、事件の真相を探りはじめる(「第一話婦道の罪」より)。商人として育てられ、庶民の心と武士の剣技を持つ留守居役が、人々の難事を解く、傑作時代小説。
身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。次々と殺される刑事、検事、弁護士。次の標的は誰か。江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。復讐は決して許されざる罪なのか。愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深淵を抉る長編ミステリー。
「7の月、7のつく日に空に巨大な虹色の雲があらわれる。」いつみたちのまわりで流行っている都市伝説だ。「虹色の雲」を見られれば、生きたまま天国へいけるというが…!?しかし、この都市伝説も、冥府遣いの猫の陰謀だった。ムスビ、いつみ、玉ちゃん、莉々の3人と1匹は、またしても猫の国ニキラアイナへと旅立つ!大人気シリーズ待望の第3弾!
張本が打ち、大下が守り、新美が投げた…東映から日本ハムへの「懸け橋」として球界に一瞬浮かんで消えたレインボーチームの肖像!書き下ろしスポーツ・ノンフィクション。
偉大なる母、西太后、死す。「この国は私が滅ぼす」。その悲壮な決意に、春児は、光緒帝はー。圧倒的感動で描かれる、ひとつの歴史の終焉。中国歴史巨編、佳境。
「答えろ。なぜ宦官になどなった」「将軍はなにゆえ、馬賊などにおなりになられたのですか」最後の宦官になった春児と、馬賊の雄・春雷。極貧の中で生き別れた兄弟は、ついに再会を果たし、祖国は梁文秀の帰国を待ち望む。龍玉を握る張作霖。王座を狙う袁世凱。正義と良識を賭けて、いま、すべての者が約束の地に集う。ついに歴史が動く。感動の最終章。
暗黒のポル・ポト時代を生きぬき日本にたどりついた少女は、30年の時を経て、ふたたび、あの「虐殺の丘」へ向かう。現地に暮らす「加害者」と、幾万の犠牲者を弔うためにー世界に希望の灯をともす、奇跡のノンフィクション。
小6のユウタは一人、亡くなった父との思い出の地である山奥のダムを訪れていた。ところが突然の雷雨に襲われ、足を滑らせ気を失ってしまう。やがて目覚めたユウタの目の前には、ダムに沈んだはずの村が…。タイムスリップした1970年代の村で、ユウタは同い年の少年ケンゾーと、妹のような女の子・さえ子と出会う。失われゆく日本の原風景とともに、少年の最後で最高の夏休みがはじまった!誰の心にもある永遠の夏休みを描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジー、上巻。
緑川勇次という男が藤川家にひょっこり現れた。彼は生まれたての十遠と母親を捨てた実の父親だった。いまさらそのことを謝りたいという勇次。父親に会いたいという十遠に七重は反発し、藤川家の他のメンバーも戸惑いを隠せない。そんな中、九重の妻・美晴と麗に不審な女の子が付きまとい始める。赤ちゃんと同じ名前と偽って近づく彼女の目的とは?親子、そして家族の絆の真価を問う感動の最終巻!