古来よりいちどきに百の怪奇な話をすると、怪異なことが起こるとされている。これが“百物語”である。その昔、大奥の女たちの間で“百物語”がはやったが、あまりに血なまぐさい怪異が続いたため、やがて“百物語”は廃れたのだという。本書はそういった遠い昔の怪談ではなく、この現代に起こった“百”の怪異を収録したものである。基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記しただけのものである。そして、われわれの取材がなければ体験者自身もたんなる錯覚と片付け、記憶の底に沈めてしまうような、唐突で意味不明の不思議な出来事も、あえて多く収録してある。場所そのものがキーポイントにならない限り、地名も人物名も伏せてあるが、それは、その怪異があなたのすぐそばにある現象だからである。この記録を一晩で完読すれば、あなたは“百物語”を体験することになる。その時起きるかもしれない怪異現象を記憶に焼きつけて、あなただけの百物語を完結していただきたい。
愛にもお金にも強くなれる。テレビ番組で実証された驚異の占術の秘密、初公開。
新吾は、藩主の菩提寺で謎の遣い手と死闘を繰り広げる。どうやら藩の内部に蟠竜公一派が再び深く根をはりめぐらせているらしい。そのうえ幕府の高官ともつながりを持っているようだ。果たして蟠竜公の狙いは何か?また隠密組織「白十組」も動きだした。江戸藩邸の誰が敵で、誰が味方なのか?新吾、太郎左、仙之助は力を合わせて、陰謀に立ち向かうー。傑作青春時代小説、感動の大団円。
「ナルニア国ものがたり」(全7巻)は空想上の国「ナルニア」の誕生から滅亡までを描いたイギリスの壮大なファンタジー。偉大なライオン、アスランのつくったこのナルニア国で子どもたちが大冒険をくりひろげます。半生紀にわたって世界中で愛されてきた「ナルニア国ものがたり」の第1作『ライオンと魔女』が小さい読者のための絵本になって、新登場。
「ふく」はものを大切にする「気持ち」にやってきます。上大岡トメ描き下ろし「ふく」漫画満載!-招き猫、だるま、七福神など昔ながらの縁起物から巷で噂の幸福を呼ぶ商品を大紹介。
魔法のヴァイオリンを手にしたあなたが、コンクールに優勝するためのノウハウに加え、ライバルたちとの恋愛を成就するための方法を完全ガイドします。
古来、四角形の形について、縦と横の辺の長さの比率が1:1.618…となるものが最も「美しい」とされ、特にこの四角形は「黄金四角形」、そしてこの1:1.618…という、無限小数を用いて表される比率は「黄金比」と呼ばれてきた。美術史の定説によれば、古典ギリシャの壮麗なパルテノン神殿をはじめ、古代からのさまざまな芸術作品にこれが取り入れられている、という。実はこの比率は、幾何学の基礎をつくったユークリッドにまでさかのぼる、数学者が古くから注目してきた「数」でもあった。時代が下るとともに、この黄金比が思いもかけないあちこちの数学分野で見つかるようになったばかりか、オウムガイの殻のできかたやひまわりの種の配列といった、自然の事物にまで隠れているのが知られるに及び、黄金比はその神秘をいやました。黄金比は音楽や文学作品、はては株価推移のグラフをも支配するとさえ言う者も現れた…しかし、これらの「黄金比伝説」はどこまで本当なのだろうか?著者は、黄金比が用いられていると言われてきた芸術作品を再検討し、黄金比伝説のどこまでが妥当であるかをさまざまな分野にわたり丹念に調べあげる。さらに、真の意味で黄金比に取り憑かれたというべき知られざる人物を紹介しながら、黄金比が持つ本当の魅力と面白さとを解き語っていく。あまたの芸術家と科学者をとりこにしてきた、神出鬼没な数についてあますところなく描く、決定版「黄金比」読本。国際ピタゴラス賞、ペアノ賞受賞。
雪と氷におおわれたナルニアは、ペベンシー家の4人きょうだいを待ちわびていました。4人が、偉大なる王アスランとともに、ナルニアを白い魔女から救うと、予言によって定められていたからです。さあ、4人といっしょに、ふしぎな生き物たちが暮らす、神秘の国へ出かけましょう。小学中級から。
何を歌ってもさまになる歌い手が、新曲のみで構成されたアルバムを4年ぶりに発表。気心の知れた布陣のせいもあって、安定感のある世界を展開。(2)の「♪ジュリアロバーツエステバン」といった歌詞など、親父ギャグすれすれの茶目っ気も相変わらず。★
通算20作目のシングル。(1)はスカのリズムが軽快なアップ・テンポのナンバー、(2)はボサ・ノヴァ・テイストのミディアム、(3)はピアノ中心でシンプルな演奏のしっとりバラード。3曲とも夏らしい曲調に夏の恋を綴っているが、以前にも増して“愛しさ”成分タップリ。⇒★aiko特集★をチェック!
狐者異、飛縁魔、風の神。ベストセラー作家、京極夏彦の第130回直木賞受賞作『後巷説百物語』のテーマとして一躍有名になった、江戸時代の人気妖怪本『絵本百物語』が文庫で登場!鳥山石燕や水木しげるら妖怪絵師たちに影響を与えた、妖怪画の原点ともいうべき作品を、妖怪画、翻刻、現代語訳の3章にわけて紹介したコンパクトな逸品!過去そして未来まで、これ以上読みやすい『桃山人夜話』は存在しない。