旗艦三笠が、ついにロジェストウェンスキーの大艦隊を発見するにいたるのは、午後一時三十九分である。-「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」明治38年(1905)5月27日午後1時55分、ついに四色のZ旗がかかげられ、日本海海戦は始まった。そして「最後の武士」として生きた秋山兄弟の人生を追って、大長編は幕を閉じる。
ある朝書斎で死体を見つけたらー平穏に暮らしてきたクラリサの空想は現実になった。彼女は夫の前妻と結婚した男の死体を客間で見つけたのだ。そこに通報もしてないのに警察が現われ、あわてて隠した死体が焼失し…複雑怪奇な事件の顛末は?「ねずみとり」に次ぐ長期公演を記録した傑作クライム・コメディ。
知人のつとめる不動産屋にはキズ物件を集めた内部資料、通称「ブラックリスト」がある。日当たりが悪い、どぶ池があって臭い、工場の騒音…理由はさまざまだが、その中にこんな物件があった。“夜になると、隣の病院の霊安室がー”。狐狸妖怪や百物語の怪など、現実に起きた、得体の知れぬ不思議な体験を集めた怪異集。
二階の部屋で宿題をしていると、ベランダでドン!とすごい音が。カーテンを開けると、男が斜めに傾いて浮いている。おでこをガラスに張りつけ、ひと筋の血を垂らしながら。男の右手は、ベランダの向こうにある何かを指さしていた…。親から子へ、人から人へ、異界から現実へ、語り継がれる「怪」を蒐集した怪談実話。八年かけて選りすぐった現代版『稲生物怪録』ともいうべき傑作恐怖集、「居にまつわる二十の話」を収録。
本書は、『脳を鍛える大人の計算ドリル』の続編として作られた。目的は、『計算ドリル』と同様に皆さんの脳を若く健康に保ち、脳の働きを向上させることである。
なになに?「たまにはテレビを消そう。自分の目で『見て』みよう。」なんとこれ紀元前三世紀の韓非子「犬馬難。鬼魅最易。」を敷衍したものだ。テレビを受け身で眺めているうちに、それが実物とはちがう疑似映像だということをつい忘れてしまう。自分の意志で「自分から」「見るつもりで」「見る」ことが大事。
大どろぼうの話、いもがゆの話、大きな鼻の和尚さんの話、命知らずの武士の話、きつねや化け物との知恵くらべ…。「今は昔」と語りつがれ、平安時代の人びとの生活と心をいきいきと伝える『今昔物語集』から、ふしぎで面白い39話。中学以上。
「遠い旅も近い旅も、あるいはもっと別な内なる人生の旅のことも含めて」シャッター音とともに、旅する人が封じ込めた24のモノローグ。一枚の写真にひそむものがたりは、世界を回り、記憶を縦横に行ったりきたり。二度と会えないかもしれない人々と風景と。これが、椎名誠の人生の一瞬。
マンションの放火騒ぎの翌日、ほのかはエレベーターの中に、こわい顔をした奇妙な置物があるのを見つけた。それ以来、ほのかと兄の雄一のまわりで不思議な事件が続く。ほのかはなぜか隣の家のおばあさんと土蔵にひかれてゆくが…。長い時を経て魂を宿した道具たち、「つくも神」の物語。
お子さまのよく知っている「線路はつづくよどこまでも」の曲に合わせて、楽しくゆかいに「たしざん」をおぼえていきます。幼児から。
本書は「かけざんわりざん」を遊びながらおぼえられるようにくふうした「さんすう絵本」です。幼児から小学生まで、幅広くお使いいただけます。お子さまとごいっしょに歌ったりかぞえたりしながら、楽しくお使いください。幼児から。