井月は、明治期、信州伊那谷に滞留しつつ漂泊、数奇な生涯を終えた行脚俳人(1822-1887)。所謂「月並俳句」の時代とされる俳諧の沈滞期にあって、ひとり芭蕉の道を歩いた越格孤高の俳人である。井月の発句、俳論を精選して、初めて詳細な注解を付す。また、井月の文業を、最初に世に紹介した下島勲、高津才次郎の井月論をも併せて収録し、近世俳人最後の高峰の全貌を伝える。
大人気「しゃばけ」シリーズの戯作者、畠中恵さんって、こんな人なんです。遅咲きだったデビュー秘話、妖たちとの初めての出合い。愛する本や映画のこと、創作における苦労。今は亡き小説の師匠の思い出。隠しておきたい弱点や、とっておきのストレス対処法…。お江戸の世界と日常を自由自在に行き来しながら、愛すべき小説を生み出す作家の素顔とは。もりだくさんの初エッセイ集。
ロシアの子どもたちが十代はじめから夢中になって取り組んだ、とっておきの問題がぎっしり。解くのに求められるのは中学レベルの知識と考えつづける根気、そしてやわらかな頭です。第1冊は、論理問題にはじまり、組み合わせ、整除と余り、鳩の巣箱の原理、グラフ、三角不等式、ゲームなどをあつかいます。全3冊。
蘇我王朝と出雲には奇妙な関係があった。出雲大社上官家と大名の秘密の関係を、向家文書が示している。
バルの料理は、小さなキッチンでつくられているのに本格的で、提供もスピーディー。メニューのラインナップや、レシピの段取りがとてもよく工夫されているから、家飲みやおもてなし、ホームパーティーのときに役立つヒントがいっぱい!この本では、東京のバルの先駆けとして知られる人気店の店主3人が、家庭でも失敗なくつくれるバルレシピを大公開します。
なぜ私たちではなく、あなたが?ハンセン病の患者に寄りそい、「生きがい」について思索した、神谷美恵子の歩んだ命の道程。
ロシアの数学教育の伝統が生んだ、とびきりユニークな問題集。どこから手をつけていいかわからないほど難しく見えた問題がふっと解ける瞬間の気分は最高です。第2冊は、数学的帰納法や不変量のような新しいテーマと、第1部のつづきとなる整除、組み合わせ、グラフをとりあげます。
あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。
やまんばのおばあちゃんが封印の石を掘り起こしてしまったことで大騒動に。化野原団地東町三丁目B棟に住む妖怪一家七人はぶじに夏まつりの日を向かえることができるでしょうか。
ご飯、パン類、麺類、餅など主食の“代用食”(もちろん低糖質)が、普通の食材でカンタンに作れる驚きのレシピ集。
農薬がネオニコチノイド系に変わった。ニホンミツバチの養蜂の第一人者と環境問題の市民派研究者が、全国に広がる農薬や家庭用殺虫剤にも使用される新化学物質・ネオニコチノイドの危険性を訴える。