シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代に取り入れた作品。蜘蛛巣城の城主を巡って繰り広げられる壮絶な戦いが強烈な人間描写とともに描かれる。とくにラスト・シーンが必見!
何を歌ってもさまになる歌い手が、新曲のみで構成されたアルバムを4年ぶりに発表。気心の知れた布陣のせいもあって、安定感のある世界を展開。(2)の「♪ジュリアロバーツエステバン」といった歌詞など、親父ギャグすれすれの茶目っ気も相変わらず。★
松本清張、島田荘司、有栖川有栖、北村薫、東野圭吾、綾辻行人、法月綸太郎、京極夏彦、高田崇史、殊能将之、舞城王太郎、西尾維新…連綿と連なるミステリーの系譜を、鋭利にそして流麗に斬る。京大ミステリー研にこの人ありと言われた伝説のカリスマ・巽昌章、初のミステリー評論集。
少年ピンが加わったパルチザン部隊は、“愛すべきおちこぼれ”たちのふきだまりだった。普段、酒や女で頭がいっぱいの彼らが「死」をもってあがなおうとしているのは何なのだろう。なんとも嫌らしくて、不可解な大人たちである。パルチザンの行動と生活を少年の目を通して寓話的に描く。奇想天外な現代小説の鬼才・カルヴィーノの文学的原点の傑作。
「春の海」で知られる箏の天才・宮城道雄が、1936(昭和11)年に発行した随筆集『騒音』を奈良岡朋子と遠藤剛の朗読で収録した2枚のアルバム。盲目の音楽家の音への独特な感性、当時の日常生活の出来事などを詩情豊かな文章でじっくりと味わうことができる。
監督・沢島忠、主演・中村錦之助の黄金コンビが横溝正史の原作を映画化したサスペンス時代劇。名代役者を父に持つ遊び人の文七が、黒覆面の一団に襲われた。謎だらけの事件に、文七は役者仕込みの変装で挑むが……。