監督・沢島忠、主演・中村錦之助の黄金コンビが横溝正史の原作を映画化したサスペンス時代劇。名代役者を父に持つ遊び人の文七が、黒覆面の一団に襲われた。謎だらけの事件に、文七は役者仕込みの変装で挑むが……。
シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代に取り入れた作品。蜘蛛巣城の城主をめぐって繰り広げられる壮絶な戦いが強烈な人間描写とともに描かれる。とくにラスト・シーンが必見だ!
シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代に取り入れた作品。蜘蛛巣城の城主を巡って繰り広げられる壮絶な戦いが強烈な人間描写とともに描かれる。とくにラスト・シーンが必見!
余命短い父を看取るため、二十数年ぶりに故郷の田舎町へ戻ってきたロイ。かつて弟が自殺した事件の真相を探るうち、一生を不機嫌に過した父の秘密を知ることになる。そして町を牛耳る保安官の不審な行動。蜘蛛の巣のような家族と地縁のしがらみに搦めとられるロイは、だが次第に復讐のターゲットを見出して行く。
1920年代、ロスト・ジェネレーション。ドイツでは秘密結社とホモセクシュアルの妖しい匂い、そしてユダヤ人の迫害。『聖なる酔っぱらいの伝説』の著者が放つ危険な物語。物語作家ロート、幻の処女作。
悪政を敷く御国家老に父を謀殺された有馬喬四郎は、江戸の長屋に身を潜めて復讐を誓う。が、まずはその日の暮らしが大事。怪しい仕事で日銭を稼ぎ、女人に妻の面影を求め、返す刀で刺客を倒す。ままならぬ日々を懸命に生きる喬四郎と、ひと癖もふた癖もある悪党どもが繰り広げる珍騒動。時代小説の愉しみを満載した新シリーズ。書き下ろし時代小説。
メタファーの構造に文化の構造への指標を探る、斬新かつ独創的なアプローチ。蜘蛛の巣のメタファーに、アメリカ文学と文化を生み出した作家たちの根源的衝動を読み解く。
窪田さまの保さまと呼ばれる男と間違われた蛙十内は、おつたという奇怪な美女と甘美のひとときを過ごして行方不明となった。さらに、江戸の巷では、いくつもの仏具屋から、つぎつぎに仏像が盗み去られていた。日本橋の薬種商『南天堂』の隠居からたびたび大金を強要していた下谷に住む旗本川原伝十郎が何者かに殺された。ところが、川原伝十郎がもう一人いた。-海賊一味の陰謀を暴く颯爽の若さま紋十郎。
著者にとっての第一随筆集となる本書は、手紙という形式を意識した文章ばかりを収録した。作家の心のアンテナが受信した興味尽きない話題の数々を、いま、読者に向けて発信する。心温まるエッセイ集。