生と死、刹那と永遠、有限と無限…あらゆる二元論を超えて、聖なるものの顕現を日常生活の直中に見出した博覧強記の巨人・柳宗悦。西岡文彦は、そうした柳の生涯と思索、「民芸」提唱以前と以後、「新しき科学」と「新しき芸術」の間に総合と調和を与え、ジョイスやプルースト、ウルフの同時代人として生きたその相貌を際立たせる。
ヨーロッパ精神史への視線と交錯する形で近代日本の思想・文学・文化へのユニークな展望を拓く。
各分野の実務に習熟した執筆陣が、「法律実務家であれば押さえておきたい」制度と手続について、78問のQ&Aで解説。労働、離婚、高齢者に関する「相談を受けるであろう事例」を収録。「実務に必要だが参考文献の少ないテーマ」も本書でカバー。「理解を助ける」図表、書式を多数収録。
金融テクノロジーの高度化と情報システムの発達等による運用技術の複雑性・高度化をふまえて、『運用資金の性格把握』『リスクの許容範囲とリスクコントロール』『投資アイデア開発』『リターンとリスクのトレード・オフ』『パフォーマンス評価法』他、債券運用者が必要とする全知識を網羅。
ラファエル前派と印象派、19世紀末絵画は男と女の目の劇場。「性」が「視」演じる夢舞台、男憎しの罠に陥ち明日の見えないフェミニズム美術史に喝。
重要ポイントを「症候」や「診断」などテーマごとに抽出。医学的にも共用試験的にも重要な事項に焦点を絞って、特に必須知識を赤字で示した。補足は「要」の内容を理解するための解説。写真やイラストを用いながら簡潔にまとめている。
建築家兼フォトグラファーの視点から、現代建築物における自然照明の効果について考察した、包括的で思慮に満ちた初の概説書。合計で52件もの最新のプロジェクトを取り上げ、安藤忠雄、スティーヴン・ホール、ヘルツォーク&ド・ムーロン、ピーター・ズントー、フランク・ゲーリー、アルヴァロ・シザ、アルベルト・カンポ・バエザ、ラファエル・モネオ、レム・コールハース、ジャン・ヌーヴェル、槇文彦、伊東豊雄、そして2010年プリッカー賞受賞のSANAAら、世界で最も影響力のある建築家たちの作品について考察する。
本書は、西洋近代美術の歴史が記述・記録されるなかで強力に働いている規範に含まれる偏りを明らかにする論争の書であり、フェミニストによる文化研究の理論的提起として、すでに一種の古典の位置を獲得している。…本書の価値は、議論の緻密さと、変革を展望する著者のはっきりと闘う姿勢にある。
憲法判例集の決定版。各分野ごとの単独執筆により“判例の流れ”がわかる。判例の重要度に応じた構成で最新判例までを1冊で網羅。憲法判例を体系的に説明するクロスリファレンス。収録判例を刷新し2022年5月までの最新判例全408件を解説。
宇宙空間の活用はあらゆる分野において、ますます重要性を増してきており、そこにあって電子戦の技術は重要な考慮事項である。本書は、宇宙の電子戦に関する書籍であり、電子戦分野初の日本語技術書として『電子戦の技術ー基礎編ー』が世に出て10年、「拡充編」、「通信電子戦編」、「新世代の脅威編」に続く、シリーズ5巻目となる。宇宙における電波伝搬、地上から送信される敵のレーダおよび通信信号の衛星からの傍受・妨害、ならびに電子戦に対する各種衛星回線の脆弱性等を例題も用いて解説している。また、衛星回線の理解に必要な球面三角法、軌道力学、SIGINTおよびEW由来の計算式についても記述し、専門家にも門外漢にも役立つ内容となっている。本書を電子戦の理解に活用していただければ幸いである。