日本人はいつごろから白菜を食べていたのでしょう。白菜の歴史をしらべてみたら、次々とおもしろいことがわかってきました。身近な野菜にかくされた〈なぞ〉をといていって、科学のたのしさを体験する本。
マザーコンピュータ「ジュリア」の暴走により、人形やアーマノイドによる人類への迫害が続く、統一世界暦307年。ジュリアに対抗しうる唯一の存在、超美形のスーパーヒーロー・イズミは、行方不明の「響子」を求めて旅を続ける過程で、しだいに人々の希望の星となっていった。拓己と省吾のふたりの有機融合によって出現するイズミが向かう先は京都。関西を牛耳る「白十字の岐世子」とは、すべての鍵を握るあの「響子」なのか。行く手には最強のアーマノイド「カスミ」の影もあり…。
盛唐の詩界に忽然と現われ、中国文学史に不滅の光を放ちつづける太白星、李白(七〇一ー六二)。著名な絶句・律詩・古体詩のほか、賦・序を加え、主要作品一二〇首を精選。最新の研究成果に基づく訳注により、奔放にして繊細な李白詩の精髄が味読できるようにした。
詞は、楽曲の歌詞から成立した一つの韻文学である。唐五代詞は、『花〓@6BE1@集』の作家と南唐二主。宋詞は、慢詞の第一人者柳永、北宋詞の集成者周邦彦、南宋の女流詞人李清照などを網羅する。
一匹狼の処刑人・北条貴は、国際警察刑事機構に協力して、ある秘密結社の主宰者を狙っていた。その組織には、貴にとっての怨念の宿敵であり、天性の殺し屋・氷見子が荷担している。ついにそのアジトを突き止め、潜入、組織の全貌が明らかになった。彼らの恐るべき「地球清掃計画」とは。そして、そのための巨大なエネルギー兵器とは!?絶好調人気シリーズ第十二弾。
本書は、はじめて「仮説実験授業をやってみよう」という人でも困らないように、仮説実験授業の授業運営法やその考え方や参考資料をまとめたものです。
幸福駅の切符がもたらす災厄を十津川警部が推理。探偵事務所を開いた元警官に舞い込んだ奇妙な依頼は、廃線となった北海道・幸福駅の切符を買い、駅に絵馬を掛けることだった。約束を果たし訪ねた依頼人の部屋には血痕が飛び散り、かつての仲間十津川警部たちが居た。四つの難事件に十津川が挑む傑作短編集。
ヴァイオリニスト、辻真理の帰国祝賀パーティーストラディバリのヴィオラで「G線上のアリア」を弾いた瞬間、「ダーン」という大音響が響いた。ステージのすぐ前、最上席の中央の紳士が倒れた。凶器はなんと被害者の胸ポケットにあった小型ピストルだった。目撃者はだれもいない。暴発でもないようだ。ストラディバリ護衛のために会場にいた私立探偵・鴨田英作は、難解な死因に挑むが…。
「新総合読本」は、知らなくてもいいけど知っていると確かに役立つ、視野が広がるーそんな知識を教えてくれる読みものです。本書には「なぞときの面白さ」を扱ったお話が集まりました。お話のくわしい解説もついています。
一五世紀のヴィヨンから、一九世紀のボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボー、さらにヴァレリー、アポリネール、そして現代に続くブルトン、コクトー、プレヴェールーフランス詩の豊饒の世界を最適の編訳者を得て一冊に収める。原詩・日本語訳対照。
「千里眼の岐世子」に会うために列をなす群衆にまぎれて、聖とともに「十字城」に侵入を図った拓己たち。だが、城の手前で何故か省吾が捕らえられてしまう。亀岡で岩間組や静と合流した拓己は、「カスミ」が鞍馬で再び虐殺を開始したことを知る。挑発の目的は明らかだが、これはイズミでなければ止められない!一方、「ジュリア」から独立して存在するコンピュータSEED-12を巡って風間と白十字の駆け引きが続く「十字城」の深奥部、省吾は深い闇のなかで意識を取り戻した…。
平安中期の官僚。海賊鎮圧のために伊予に派遣されたが、関東の平将門の反乱と時を経ずして、瀬戸内で反乱を起こす。純友が傍流ながら摂関家につながる中央官人であったという説に立ち、承平・天慶の乱を読み直す。彼がなぜ海賊集団を組織し、反逆者となったのか。10世紀の東アジアと瀬戸内交易との関係、古代の海賊の分析を交えて、生涯を描く。
正統な文学からのはみ出しものとして、江戸中期に突如花開いた異端、戯作文学。二百年前の大人のマンガー黄表紙。日常凡俗の生活風景ー川柳。伝統和歌に対する戯れ歌ー狂歌。戯作精神の精華を、この一冊に満載。
昭和の始まりとともに出現した「流シ」の円タンは、増殖し続ける近代都市を自在に走り廻り、「モダン都市」東京を造り上げるメディアの一つとなった。しかし、流シは都市の「問題」として語られ続け、世の中が戦時体制へ傾斜するなかで、わずか十年ほどで消えていく。これは円タクを走らせたタクシードライバー達の記憶で構成する「モダン東京」円タク一代記である。