本書は、中国北方編である。黄河の流域を中心として、現在の北京市付近、新疆ウイグル自治区をカバーする。四十一名の詩人の六十四首の作品(参考詩を含む)によって、中国北方の名勝を概観する。
不滅の光を放つ中国文学の精華。王勃・楊烱・盧照鄰・駱賓王など二十二詩人を収録。
本書のテーマは主として非営利組織としてヒューマン・サービスを提供する医療機関や看護部門を対象とする改革である。そのために、経営というサイエンスの視点から看護のワークトランスフォーメーション、つまり組織と仕事の抜本的改革を論じ、その実践的な理論、方法論を解説していく。
写真という「自然の鉛筆」。そこに、潜在する数多の未知の物語。「撮る」「撮られる」「見る」-三つの視線はけっして収斂しない。宙づりの視線たちが紡ぎだす多義的な物語とは?カメラ・アイに潜む「匿名の視線」とは?「写真行為の哲学」が、あらたな視線の倫理(エートス)を要請する。
このハガキ絵だけが、夫の生きた証しでした。戦争で断ち切られた新婚生活、画業への夢。『無言館』に続く戦没画学生「祈りの絵」。金沢市粟崎の部隊から、フィリピンの戦地から、51通のハガキ絵で綴る心の絆。
陽光きらめくぶどう畑、個性を競うワイナリー。銘醸、逸品の最前線をとことん歩いた「超」ワイン入門。
株式投資はワクワクする知的ゲームだ!2,000人以上の経営者を見てきたトップファンドマネジャーが明かす「会社診断の法則」一挙公開。
なぜそのスパイス・調味料を加えるのか、どんな効果があるのか。宝の持ち腐れにしない133の極意。
本書は、基本的にはデリバティブの知識を前提としてはいないが、金融・証券市場について日頃から強い関心を持っている人々を読者として想定している。ヘッジファンドに関する書物は次々と出版されるが、ノウハウや投資戦略など肝心の部分について明確な説明をしたものはなく、飽き足らない思いをしている読者は多いであろう。本書の中には、類書にはまったく見あたらない内容が多く含まれており、とくに資産運用ビジネスの関係者、金融機関のディーラー、一般企業の財務担当者などには、おおいに興味を持って読んでいただけるものである。
それぞれに問題のある3人の海軍軍人に、連合艦隊旗艦に出頭せよとの命令がとどいた。指令を発したのは、連合艦隊主席参謀・黒島亀人。黒島の目的は、情報収集のための特別偵察機部隊を組織することだった。陸軍の台東基地に送られた3人を待っていたのは、陸軍自慢の百式司令部偵察機。フィリピンに隠密偵察に出た百式司偵はロッキードP38とドッグファイトを展開、かろうじて勝利するが、着陸に失敗し乗機を失う。帰還命令を受けた3人の次の任地は横須賀・追浜飛行場だった。指令は、カナリアのごとくまっ黄色に塗られた新型機のテスト作業。試作機は十三試艦上爆撃機・彗星、その機を取り囲む人の輪の中心には、連合艦隊司令長官・山本五十六の姿があった。太平洋に飛び立つ彗星を待ち受ける運命は…。壮絶なる空戦を描く俊英の意欲作の登場。
私立探偵・鴨田英作のもとに、名器ストラディバリを護衛して欲しいという依頼が舞い込んだ。所有者は世界的に有名なヴァイオリニスト、辻真理。ところが、彼女の凱旋祝賀パーティ当日に事件が発生した。辻真理が演奏を開始した途端、“ダーン”という大音響が響き、最上席の中央の紳士が夥しい血を流して倒れたのだ。凶器は被害者の胸ポケットにあった小型ピストル。果たして自殺か、それとも…。鴨田英作と犯罪捜査用スーパーパソコン『ゼニガタ』が活躍する表題作他、警視庁のキレ者・フグハラ警部の名推理を描いた作品を収録した傑作短編。
ヴァルター・ベンヤミンは、「歴史の収集家」であった。商品・博覧会、写真、鉄骨建築など、「近代」という歴史の断片を拾い集めながら、技術と大衆の“進歩”と“繁栄”に彩られた近代という「悪夢」からの「覚醒」を試み、時代に対して厳格な「否」の態度を崩さなかった。ベンヤミン論に先導的な役割を果たし続ける著者により、十九世紀の“根源の歴史”を見据えたベンヤミン像が立ち上る。
医療と死は切り離すことができない。医療は老いや死を治せない。死は医療幻想により病院に隔離されている。私達の死は病院や医者のものではない。地域でそして家で死ぬ満足死のための医療を。本書は、地域医療に従事する医師達が無意味・有害な医療から皆さんが離れることを提言する。
信長家臣団研究の第一人者の手による秀吉研究の決定版!織田家の小者から部将へ、そして信長後継者の地位を掴むまで、ひたすら任務に邁進し戦国を駆け抜けた秀吉。その怒濤の天下取りの軌跡を徹底検証。従来、後世に書かれた軍記物などを元に語られる事が多かった秀吉出世物語を、徹底した史料吟味で洗い直し、史実としての秀吉の戦歴を子細に抽出。人一倍の精勤さと人心掌握力、状況把握と集中力、それに強運までをも備えた稀代の出世人の実像を、歴史家の視点から描き直す。
名門サッカー部のエースストライカー・高木先輩は、貴広の憧れの人。彼の超高校級のプレーが貴広の目標だ。そんな高木から「好きだ」と突然の告白!答えに迷い続ける貴広は、煮詰まった高木に無理やり抱かれてしまうー。裏切られた信頼に心も体も傷つき、高木を拒絶する貴広。それでも離れない高木の視線に追いつめられた貴広は、次第にその激情に囚われはじめ…。
「知の巨人」はトンデモさんだ!科学知識は張子の虎。数ある著作は初歩的なミス、勘違い、珍説のオンパレード。その根底には、記述の間違い以上に深刻な思想の病気が潜んでいる。若き論客、衝撃のデビュー。