タブッキの「インド夜想曲」、ヴェンダースの映画「リスボン物語」で紹介されたのをはじめ、ドゥルーズ、パスなど多くの知識人の高い評価を集めるポルトガルを代表する詩人の詩選集。
本当の幸せは外からは来ない。あなたの心に存在している自分の心をコントロールできた時、人は本当の幸せを得る。アーサナ、プラーナーヤマから、心のヨーガ、魂のヨーガへ。
われわれの「現実」や「経験」が、どこから来てどこへ行こうとしているのか、その移行の基礎的な構造を問うのが現象学である。「経験」を運動として捉えたフッサールと、変換として捉えたメルロ=ポンティを中心に、現代思想の原点となった現象学的思考の核心を読み解き、新たなる可能性をも展望する。著者の出発点をなす力作「ウィリアム・ジェイムズの「経験」論」を含む第一評論集、待望の文庫化。
一五世紀のヴィヨンから、一九世紀のボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボー、さらにヴァレリー、アポリネール、そして現代に続くブルトン、コクトー、プレヴェールーフランス詩の豊饒の世界を最適の編訳者を得て一冊に収める。原詩・日本語訳対照。
『論理的思考ー論説文の読み書きにおいて』の姉妹作。より応用的・発展的な内容。
原子・地球・電磁波・偏光板…といった世界的な大発見から、身近な日本での話まで、おもしろい発明・発見をした人たちの物語。科学者たちがどんなふうに科学を楽しんできたかを知ることは、科学のたのしさを知る一番の近道。
平安中期の官僚。海賊鎮圧のために伊予に派遣されたが、関東の平将門の反乱と時を経ずして、瀬戸内で反乱を起こす。純友が傍流ながら摂関家につながる中央官人であったという説に立ち、承平・天慶の乱を読み直す。彼がなぜ海賊集団を組織し、反逆者となったのか。10世紀の東アジアと瀬戸内交易との関係、古代の海賊の分析を交えて、生涯を描く。
本書では、初心者の方にも分かりやすいよう、工程の中でもとくに注目して欲しい部分に“ココがポイント”マークをつけ、分かりやすく解説しています。そして“ちょっとアドバイス”には覚えておくと役に立つアイデアを集めました。さらに、包丁の選び方と手入れの仕方、素材の特徴と適した調理例など、切り方にまつわる事柄を丁寧に説明してありますので、ぜひ参考にしてください。
私立探偵・鴨田英作のもとに、名器ストラディバリを護衛して欲しいという依頼が舞い込んだ。所有者は世界的に有名なヴァイオリニスト、辻真理。ところが、彼女の凱旋祝賀パーティ当日に事件が発生した。辻真理が演奏を開始した途端、“ダーン”という大音響が響き、最上席の中央の紳士が夥しい血を流して倒れたのだ。凶器は被害者の胸ポケットにあった小型ピストル。果たして自殺か、それとも…。鴨田英作と犯罪捜査用スーパーパソコン『ゼニガタ』が活躍する表題作他、警視庁のキレ者・フグハラ警部の名推理を描いた作品を収録した傑作短編。
調理師受験の必読書。調理師になるための必要な教科科目と免許取得の試験科目を体系的・段階的に詳述。本書は、調理師になるために必要な食品および栄養、衛生に関する調理師養成施設の教科科目、ならびに調理師免許取得のための試験科目を、各教科ごとにテーブル式に表示しています。
高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。
16世紀、明代に編まれ、江戸時代から今日まで、長らく日本人に愛誦されてきた唐詩のアンソロジー。王維・李白・杜甫ら盛唐期の詩人を中心に、128人、456篇の名詩が選ばれている。原文・訓読文に語釈・現代語訳を付す。
本冊には、巻四(五言排律)、巻五(七言律詩)、巻六(五言絶句)を収録。
李白・杜甫を頂点とする唐詩は日本人になじみ深い存在であるが、これは、ひとえにこの『唐詩選』が江戸初期以後ひろく流行したことに起因している。本冊には巻七(七言絶句)165篇を収め、巻末に簡潔な略歴紹介「詩人小伝」を付す。
古代エジプト・中国から現代風俗や医学の最先端まで、この小さな部位に込められてきた大きな意味を探る初めての文化史。歴史的秘蔵図版、100点収載。
100年の時を越えた実践的成功哲学。世界25カ国で出版、日本でも100万部のベストセラーとなり、明治政府指定の英語教科書とまでなった『プッシング・トゥ・ザ・フロント』の著者、オリソン・マーデン哲学の集大成。
建築における零の感触を追求する。建築なるものと建築ならざるものが交錯する不思議な時空にむけられた批評の軌跡。
本書は平成6年発行のムック『OYSYケーキ』と、同8〜13年発行の『CAKEing』シリーズ(ともに柴田書店刊)に掲載されたものを加筆修正し、補足してまとめたものです。菓子製作はエコール・キュリネール国立の辻製菓専門カレッジの職員が担当しました。基本的な生地・クリームを中心に、道具や器具の使い方、製菓材料についても記載しています。
「漢詩」という外来の文体に、詩才を競いあって生まれた王朝の漢詩は、漢字による表現の困難さを克服しつつ、王朝びとの詩心を表出した成果にほかならない。7〜12世紀に創られた詩は3000余首にものぼる。その中から170首を厳選、訓読文と現代語訳・注釈を付し、先人たちの巧みなまた愛すべき詩を味読できるよう配慮した。