マルクス主義者として偽物を摘発し続けて、今日なお光芒を放つ三浦理論珠玉の18論稿を未発表論文を含めてここに公刊。
統一世界暦299年、第11地区のマザーコンピュータ〈ジュリア〉が突如発狂し、エネルギーシステムの暴走を誘発、第11地区の全土を大地震が襲い、人類が叡知をつくして築きあげた高度機械化社会は完全に崩壊した。生き残った人々も完全に〈ジュリア〉の支配下におかれた。その日から7年、弧児となった拓己と省吾の行方不明の響子を探す旅が続いた。響子がとらえられているかも知れぬ〈ジュリア〉の基地。攻撃をしかけるゲリラ組織師ファミリーの戦士に加わり、拓己と省吾の17歳の夢が…。
都庁移転で新宿が巨大機動力都市になる。東京湾臨海副都心計画はどうなるか。都庁移転後の丸の内はゴミと老人の街になる。ゴミ問題、交通渋滞、通勤地獄は解消されるか。一極集中で、マイホーム、食料、飲料水、地震対策はどうなる。東京に対抗すべく各都市はどのような戦略をたてているか。東京圏、関西圏の新交通計画はここまで進んでいる。-都市ブームに関する疑問に答える決定版。
悪の栄える犯罪都市ネオ・ナリタ。元気者の真夜子のもとで暮らす、天才少年・涼のなかには、伝説の妖魔が潜んでいる。その名は、アルディーン。誰も制御できなかったすさまじい呪力で、涼は今夜も、“悪”に立ち向かう。ところが、思わぬ相手が目前に。香港の女頭目・梨花夫人。妖艶な美貌と毒をふくむ色香は、男たちを狂わせる。涼も、うつろな目じゃ、陰で笑う本当の敵の毒牙は見えない。目を覚ませ、闘え、涼!愛する者のために。
本書に集録された外来語は、約1万2千語、これを国別にすると20か国をこえているが、明らかに外来語であっても、はるか昔にはいってきた外来語で、現在ではすっかり日本語のなかに根を下ろして定着しているものは原則として掲載せず、今日の日本語のなかの外来語の集録に重点をおいた。
都市計画は、デザインは何をなしうるのか。斯界の論客32人が、建築、都市、文化をめぐり、都市のデザインの現状と未来を語る。
国家社会主義権力の動揺、昭和天皇の死、エコロジー、反原発から美空ひばりまで、時代の無意識の課題が最も集約する場処で対決し、思想の原理を根柢から問う待望の情況論集。
著者自らが数ある短編小説の中から精選、人間社会を鋭く見据えた十一編を収録。この一冊で、森村誠一の世界が見える。兄・野上正男は、過酷な新人社員特訓に殺された。速水正吾は、兄の仇を討つべく、二年後、同じ化粧品会社に入社した。標的は、合宿研修で正男の班長だった大津だ。正吾は忠実な部下を装い、大津を追いつめていく。(「企業特訓殺人事件」)