飢え死する志。立身出世の志。挫折して純粋になった志は、悲劇的な死を迎えずにはいない。興亡2千年の歴史が志を生み、志を抱いた志士は歴史にあらがった。人間臭い志。野心が志の時代があった。不遇が高い志をうたう時代があった。無力な知識人が、民に先んじて憂い、後れて楽しむとき、時代は転形期にはいる。現実は、さらに次なる志を生む。現代の志は、志のうたを読むひとに問う…さまざまな志のうたを、中華世界に博捜する。
四年前、女子大生由紀子の姉が京都の詩仙堂で不倫の相手と心中した。姉は死に、相手の男である若木陽一郎は生き残った。それ以来、人を信じることができなくなっていた由紀子は夏休みを利用して詩仙堂を訪ねるが、そこには意外な事実が隠されていた…。(京都詩仙堂殺人事件)。古都・京都を舞台にした表題作他四編を収録した推理界の女王が贈る傑作推理短編集。
横浜基地が陥ちてから3週間のうちに、葉山、綾瀬、三浦、秦野の4ヵ所が、原因不明の攻撃をうけ焼きつくされた。拓己と省吾が住んでいた成瀬も襲撃された。ふたりは次の落ちつき先を求め、そして、今は行方不明となっている響子を探し出すため、あてのない旅をしている。次なる目的地は富士山麗の忍野。そこは今も、豊かな自然が保たれているオアシスとも言うべき所だが、そことていつ〈ジュリア〉の集中攻撃を受けるかわからない。現に、ふたりの乗ったトラックがドールに襲われた。
19世紀のコレラ流行に関して、何が・どのように・語られたか。またその語りを成立させているものの系譜をたどり、「古い」歴史学からの自由-「新しい」歴史学としての社会史の〈外〉への出口をさぐる。
法名・戒名の選定にあたってその歴史的な由来や、宗派による特徴や違いなどについて祥述。法名・戒名にふさわしい用例を経典・論蔵・偈文などから選び、手本となるよう毛筆の写経体で収録。各宗派で使いやすいよう、通用・四季男女別・男女別等に分類し、五十音順に配列・位牌・各種塔婆・盆・彼岸・過去帳仏名他、寺院の年中行事に必要な書式手本を網羅。
金融テクノロジーの高度化と情報システムの発達等による運用技術の複雑性・高度化をふまえて、『運用資金の性格把握』『リスクの許容範囲とリスクコントロール』『投資アイデア開発』『リターンとリスクのトレード・オフ』『パフォーマンス評価法』他、債券運用者が必要とする全知識を網羅。
東京スポーツ新聞“馬券収支トップ”、大阪スポーツ新聞“資金回収率1位”。この実績を持つ競馬取材陣に密着取材。日本有数のトラックマン、個性豊かな狙いを披露するスタッフ、関東競馬、関西競馬のプロ達が、ここに伝授するプロの馬券術と競馬理論。
アメリカのロングセラー翻訳刊行。投資・運用技法のすべてを解説。新成長ビジネス、フューチャーズ・マネー・マネージメントの全貌。
千年におよぶ歴史をもちながら、まぼろしの芸能といわれた猿まわし芸は、どのように伝えられ、今日の隆盛をみたのだろうか。「周防猿まわしの会」の初代会長として、消えつつあった猿まわし芸を発掘し、はじめて大衆芸能として育て上げた著者が、渾身の力をこめて描き切る猿まわしの歴史と現在。