世界に例のない長期一党支配を誇っていた自民党だが、冷戦後の世界的改革の波は日本にも。6月18日、社会党が野党をまとめて提出した内閣不信任案に自民党内からも賛同者がでて可決。総選挙の結果、ついに非自民連立政権が樹立され、日本の政治は新しい段階に。この93年政治激変の意味と連立時代における社会党の役割を気鋭のジャーナリスト・高野孟がグローバルな視点から分析。
戦後、日本の「左」の部分をソフトに包み込んできた社会党だが、冷戦構造の終結とともに新たな価値感の模索に迫られている。九割もの中流意識を生み出した高度消費資本主義における社会党あるいは社会党的なものの存在価値とは何であるのか。流布されている価値観に果敢に挑んできた吉本隆明氏が、10年、15年後を射程にいれながら「社会党的なるものと政治」をテーマにぞんぶんに語る。
二風谷から世界へアイヌ文化を発信、甦らせる萱野茂の思想と人生。
国論を二分し、自衛隊を初めて海外に送り出したカンボジアPKO。文民警察官や停戦監視員など、総計1300人を超える日本派遣のPKO要員のなかで、「選挙監視要員」は民間人が交じる唯一の派遣だった。日本から参加した41人の一員で、若きジャーナリストである筆者が、PKOの現場で見たものはいったい何だったのか。カンボジアPKOを、これからの国際貢献のあるべき姿を問う。
同姓強制の問題点と、個人の尊厳と選択が尊重されるべき未来を語る。
本書は、すでに介護福祉士試験の受験資格をもっているか、獲得見込の人びとのために、定められた試験科目ごとに、必要な知識を整理するとともに、予想問題を作成・収録したものです。
韓国侵政と同時に日本は核の焦土と化し、ソウルはダムの水に沈む。-地下ミサイル基地などの秘密施設建設に従事した亡命将校が金正日の恐るべき謀略と北朝鮮軍の実像を暴露。
“おしゃれ”で本当の自分を見つけることができる。注目のファッション・ジャーナリスト光野桃待望の処女エッセイ集、刊行。
粒子線が物質に衝突する際、引き起こす種々の現象を扱う“粒子線物理学”は、近年飛躍的に進歩し、数多くの応用分野へと波及している。このような状況を踏まえ、本書は幅広いレベルの読者に対応できるよう、粒子線物理学の基礎から最新の動向まで網羅している。関連分野の学生および研究者には、まさに必携のテキストと言えるだろう。
戦後、復員船の新任航海士として船乗りの仲間入りをし、のちに海上保安庁測量船や巡視船の船長を務めた著者による、航海術にまつわるエピソードの数々-コンバスとの悪戦苦闘、おそろしい潮流や濃霧、大時代化の中の遭難船救助、航空機墜落事故の捜索、日進月歩の航海計器、さらには船好きの森繁久弥氏との出会いなど…。ときに航海術の歴史や技術の解説を交えながら、ベテラン船乗りならではの豊富な経験を綴った。