一般に言葉とは、思考を表現するものといわれている。しかし、本当に心の中にあるすべてのことを言葉にできるのだろうか。自然の美しさ、恋の思い…言語に絶するこれらを表現するために古来より用いられてきたのが「言葉のあや」=レトリックである。『古今集』などの和歌から現代のコマーシャル・コピーにいたるまで、日本人の言葉の秘密をさぐり、さまざまなレトリックの可能性を論考する。
日本人はいつごろから白菜を食べていたのでしょう。白菜の歴史をしらべてみたら、次々とおもしろいことがわかってきました。身近な野菜にかくされた〈なぞ〉をといていって、科学のたのしさを体験する本。
鎌倉以降に製法が断絶した「繊維染緑紙」「紺紙」「荼毘紙」などの復元体験を通じて、気鋭の史家が「王朝の紙」の実像に迫る。
不動産登記法から関連条文・施行令・施行規則・取扱手続準則・先例を一箇所に一覧できるよう編集した不動産調査士受験用六法。
分子線エピタキシーは、超精密制御が可能な結晶成長技術として、先端デバイスの研究開発に大きな展開をもたらしている。本書は、その基礎的事項から電子・光・量子効果等各種デバイスへの応用までの最新の成果を盛り込んで詳述した、総合的な解説書である。
呉林俊《オ/リムジュン》。詩人、画家、評論家。在日朝鮮人の彼が逝って21年になる。47歳であった。ひとつの躯に収まりきれない情熱とエネルギーが溢れて、人々は困惑し、風狂の人、混沌の人とよぶ。ピアノ教師の日本人妻の愛に支えられて力のかぎり戦った彼。彼の生涯は何だったのか。いま、改めて問う。
ジブザブクリーニング店の物干し場が荒らされて、せんたくものがばらまかれた夜、近所のオライリー音波エネルギー研究所では、軍事機密の設計図が盗まれていた。国家存亡にかかわるスパイ事件を前に、チビーの脳細胞がフル回転しはじめる…。史上最小の名探偵、子ネズミのチビーが、子ネコの探偵助手ニャットとコンビを組んで謎にいどむ、本格推理シリーズ。
話題の最新・全モデルを一挙掲載。あなたに最適の1台を選定します。どんな目的(用途)で、どのクルマを買えばいいか-本書が公開する独自のチャートが、ズバリとご指南。
時を越えるまなざし。初公開の創作メモ、ゴダールとの対話、都市・メディア論。「映像の詩人」ヴェンダースが物語をつくる夢の力を論じ、思索家としての姿を表わした全ての創造的行為に関心を持つ人々のための書。
ふと気づくと、沖縄の音楽が身近に流れている。ウチナンチュ・沖縄の人びとが厳しい歴史のなかでも決して手放さなかった唄が本土に届くー20年前には考えられなかったことだ。復帰闘争を担った上原康助元沖縄開発庁・北海道開発庁・国土庁長官と、ウチナーグチ(沖縄方言)にこだわり続けるりんけんバンドリーダー・照屋林賢さんが、沖縄独自の文化や歴史、21世紀に向けた夢を語る。
ローストビーフ、ブイヤベースからパスタまで。食べる人を喜ばせる極意。
光と闇、現世と幻想、冥府と天上の垣をかるがると越え、自在に異界へ踏み込みながら、淡い郷愁を漂わせる唯一無比の作品世界-本巻では、幼・少年のなかにひそむ無垢とその怖さをモチーフとしたものを集録。
おーい、日本のへいたいさん、はやくせんそうやめてくれ。50年前にほんとうにあった、保育園児の疎開のおはなし。「ガラスのうさぎ」の著者がおくる、平和をねがう幼年童話。小学校1・2・3年生むき。
人道援助に命をかける医師たちの感動の姿を伝える。コソボ、東ティモール、人々の苦しむ場所には必ずMSFの姿が…。「国境なき医師団」のすべてを写真でつづる。’99年度ノーベル平和賞受賞!
私立誠鵠館高校の三年生上沢鏡一は、夕暮れの公園で一心にフルートを奏でる美しい少女、美環と出会った。その時、少女の前に黒いレザーの上下を着た男が現れ、二人は一瞬の閃光の後『変身』していた。鏡一は偶然にも、地球の存亡をかけた「ビット」たちの闘いに巻き込まれてしまったのだ。空間や物質のエネルギーを、精神の力で切り取り変換させる能力を持った者たちー彼ら「ビット」たちの闘いに巻き込まれた鏡一は、自らの「ビット」能力に目覚めた。彼は愛する者のため、自らも闘うことを決意する。