幸福駅の切符がもたらす災厄を十津川警部が推理。探偵事務所を開いた元警官に舞い込んだ奇妙な依頼は、廃線となった北海道・幸福駅の切符を買い、駅に絵馬を掛けることだった。約束を果たし訪ねた依頼人の部屋には血痕が飛び散り、かつての仲間十津川警部たちが居た。四つの難事件に十津川が挑む傑作短編集。
全14科目について基礎的な知識を厳選し、わかりやすく解説。まとめ・本文・囲み欄という構成で、学習の能率がグンとアップ。目で見て理解しやすい豊富な図表とイラスト。基礎づくりにも受験直前の整理にも最適。
本書は、定められた試験科目ごとに、国の通知「社会福祉士養成施設等における授業科目の目標および内容ならびに介護福祉士養成施設等における授業科目の目標および内容について」を参考にしながら、各科目ごとに必要と考えられる基礎的知識をコンパクトに整理したものです。
アメリカ東部のハートフォードで、暑い夏の夜、一人の男が投身自殺した。現場に駆けつけたダート刑事は、三年前の自殺事件を思い出していた。殺人と確信しながら、上司ゼラーをかばうために自殺と断定さぜるを得なかった苦い過去…。しかし、今また新たな犠牲者が出た。彼らの血液からは、同じ血液異常が認められたのだ。ダートは極秘が調査を開始した。自分を一人前の刑事として育て上げてくれた、捜査にプロ、ゼラーと対決するために。最先端の遺伝子治療と激しいハイテク追跡劇が錯綜し、圧倒的なクライマックスに息を呑む、極上のエンターテインメント。
ヴァイオリニスト、辻真理の帰国祝賀パーティーストラディバリのヴィオラで「G線上のアリア」を弾いた瞬間、「ダーン」という大音響が響いた。ステージのすぐ前、最上席の中央の紳士が倒れた。凶器はなんと被害者の胸ポケットにあった小型ピストルだった。目撃者はだれもいない。暴発でもないようだ。ストラディバリ護衛のために会場にいた私立探偵・鴨田英作は、難解な死因に挑むが…。
クーデターを準備し無差別殺人を引き起こしたオウム真理教。その犯罪は世界の犯罪史を画するものだった。日本の社会にかつてない不安を与えたオウム真理教のこうした考え方はなぜ生まれたのだろうか。1989年からオウムと戦ってきた宗教評論家の丸山照雄が「いまの日本の宗教認識から言うと、オウム真理教のような問題は今回だけで終わるのではなく再来する」との視点から縦横に語った。
94年12月10日、200人を超す国会議員を擁する新進党が発足した。こうした動きを政界再編の終結ではなく、スタートと位置付ける社会党の久保書記長は、保守二党に対抗する民主リベラル勢力の結集を呼びかける。民主リベラル新党の結成はなぜ急がなければならないのか。どのような理念の下にどのような政治を行なうのか。田原総一朗さんの疑問に答えながら、新しい旗「95年宣言」について分かりやすく説明したタイムリーな冊子。
生産者優先の経済から生活者優先の経済へ…95年7月から施行されることになったPL法。消費者を保護し、企業の製造物責任の自覚を促す同法は、私たちの生活にどのように影響を与えるのか。企業法務や子どもの人権問題などを専門とし、PL法問題にも関わってきた弁護士の吉峯啓晴さんが、PL法がどんな法律か、どのように生かしていけばいいのか、具体的な方策を本書で提示する。
’95年9月北京で、国連・第4回世界女性会議が開かれる。これまでの’75年メキシコ・’80年コペンハーゲン・’85年ナイロビ会議と、’79年国連総会で採択された「女子差別撤廃条約」は、各国で男女平等を推進する運動の原動力となってきた。久保田真苗参議院議員は国連婦人の地位向上部長などの経験を通して、大脇雅子参議院議員は弁護士の経験から、この運動を紹介し北京会議への課題を提起する。
写真という「自然の鉛筆」。そこに、潜在する数多の未知の物語。「撮る」「撮られる」「見る」-三つの視線はけっして収斂しない。宙づりの視線たちが紡ぎだす多義的な物語とは?カメラ・アイに潜む「匿名の視線」とは?「写真行為の哲学」が、あらたな視線の倫理(エートス)を要請する。
セックスの瞬間に何が起きているのか?セックスをめぐる男と女の知られざる戦略-数々の驚くべき新事実を解明して世界に衝撃を与えた話題の書。
瞳は中学三年に進級した。担任は今春転任してきた吉村正道。音楽の教師だった。始業式早々、瞳は吉村に目をつけられたらしい。面と向かって「おまえは要注意人物だ」と言い、難癖をつけてきた。瞳は吉村に不信感を持つが、その不満げな態度を見た吉村はますます怒りをつのらせる。やがて吉村の瞳いびりはクラス中に知れ渡るほどになった。「こんなことで負けたくない」瞳の戦いが始まった。