光と水が織りなす風景、安らぎと哀しみを湛えたアジアへ、いつか心は還っていく。ベトナム、台湾、ネパール、タイ、韓国、モンゴル、バリ、中国、沖縄…三年半にわたるアジアの旅を記した、写真家による最上のフォト・エッセー。
世界最強の名をほしいままにする米第58機動部隊がマリアナへ近づく。昭和19年6月11日、第303航空隊は紫電改を駆って、グラマンを撃破すべく、テニアン島を飛び立った。来襲した敵機を見事に撃破した“空の艦隊”戦闘機群であったが、米攻撃隊によるマリアナ空襲は今日のみでは終わらない。明日は必ずや温存していた強力な戦闘機を繰り出してくる。テニアン地下司令室で、第一航空艦隊の情報参謀中島中佐と、航空参謀の淵田は額を寄せ合い、対応策を練る。一方、レキシントン2では司令官ミッチャー少将と同参謀長のバーク大佐が、優位に迎撃戦を進める日本軍に対して罠を仕掛けるべく、談合を続けていた。日本の航空戦力を無力化する作戦とは…。燃ゆるマリアナ上空-死力を尽くす大航空戦。
尾西鉄道時代から100年の歴史を刻む尾西線、都市型の路線として開業した津島線、繊維の町の足として親しまれた起線、尾張の西部に展開された鉄路のドラマを写真で再現した決定版。
昭和十七年八月。海軍の活躍に焦った帝国陸軍は、満州でソ連軍基地を攻撃、戦闘状態にはいった。ソ連がドイツ軍との戦闘に主力部隊を総て投入している隙に極東、シベリアへ進攻しようという、陸軍の独断専行だった。しかし、頼みのドイツ軍が、電光石火の変わり身でソ連軍と休戦、不可侵条約を結んでしまった。苦境に陥ったのは帝国陸軍だけではなかった。ソ連という楯が無くなった英国もまた、絶体絶命の状況に陥ってしまったのだ。チャーチルからの救援要請を受けて山本五十六は、重空母「武蔵」擁する連合機動艦隊の出撃を命じる。
“詩の王国”スペイン文学第二の黄金世紀といわれる20世紀の全貌ー40人の詩人と220篇ーを収めたわが国初の全集。
本書は、情報技術が企業のビジネスにいかなる効果をもたらすかを解説したものである。とくに、巨額な情報化投資の見返りとして、より大きな利益を得たいと願う企業の経営者に大いに参考になる。本書で解説している手法を用いることにより、一般的にいわれるパレートの80対20の法則ー「求めるビジネス成果の80パーセントは、20パーセントの情報化投資であげることができること」-が理解できる。
急激な時代の流れの中で、未だ伝統的な生業・生活の残る四川は三国志の蜀として知られ、また、考古遺跡が多いことでも知られている。本書は中国と日本の研究者が共同で行なう、四川の考古に関する未発表原稿を含む最新の研究報告であり、考古、民俗研究に必須の書である。
日課の早朝ドライブで、菊地昇平は奇妙な交通事故を引き起こした。自慢のスポーツカーでスピードのスリルを楽しんでいたが、いきなり車道に人が飛び出し、轢くことは避けたが、あろうことか、かわりにぶつけた街路樹の枝が折れ、それが人間を殺したというのだ…(「虫の息」より)。日常生活の生と死の境界を鋭く捉えた十一篇を収録。著者自らが数ある短篇小説の中から精選、この一冊で森村作品の世界がみえる。
アリューシャン列島近海で、伊号第二二潜水艦が息をひそめる。4隻の米貨物船を撃沈せよという、連合艦隊じきじきの命令である。船団は、日米戦において中立のソビエト駆逐艦に護衛されていた。当然のこと、伊号第二二よりアメリカ船舶への攻撃は許されるが、ソ連のオプチニィ駆逐艦への手出しは厳禁となる。揚田潜艦長は、この難事に溜息を一つつき潜望鏡を覗くと、貨物船が黒煙を吐きながら航行していた。いやな予感が背筋をはしる。(GF司令部、いや大本営はこの船団がアメリカによって意図的に仕掛けられていると知ったうえで攻撃させようとしている…)「どうも面白くないな、この作戦」かたわらに立つ先任士官につぶやくと、唇を噛みしめた。
過去11回の国家試験をふまえ、最新の145問を収録。介護保険に関する問題も収録。学習の課題、基礎知識、重要事項で要点チェック。筆記試験の傾向と対策、実技試験のポイントも解説。
ガンに負けない!!糖尿病に負けない!!驚異の免疫特効食品の秘密に迫る!闘病者に生きる勇気を与える難病克服の感動のドキュメント。
人名、地名、寺院、典籍、仏像、仏具、宗派、教義、経典など、仏教の基本用語5000を解説した事典。配列は五十音順。
荒天の北海から決死のUボート基地三カ所同時攻撃を敢行した連合機動艦隊は、休む間もなくロンメル軍に苦戦する英国軍を救出するため地中海へ出撃した。一方、ヒトラー率いるナチスドイツは密かに新型爆弾“原爆”の開発を進めており、その完成も間近となっていた。この情報を知ったチャーチルの緊急要請で、重空母「武蔵」はノルウェーの重水工場爆破のため再び北海へ。しかし、その前にドイツ軍の大攻撃隊が立ちはだかる。
正統な文学からのはみ出しものとして、江戸中期に突如花開いた異端、戯作文学。二百年前の大人のマンガー黄表紙。日常凡俗の生活風景ー川柳。伝統和歌に対する戯れ歌ー狂歌。戯作精神の精華を、この一冊に満載。
いじめ・登校拒否・学級崩壊。教育の話題は暗いものばかり。その中で、この本は異常?-教育の現状の画期的見方、確かな評価論、仮説実験授業を中心とした具体的な改革の手だて、そして教育を明るくするために問題になることを論じた1冊。学校・授業改革に本当に必要なものは…。