自主独立の近代人「ロビンソン・クルーソー」の未裔である私たちが彷徨う、「孤島」と「砂漠」が充溢する都市の風景。そこでは「孤独の苦悩」よりも「孤独の不能」こそが問われている。文学的想像力の生んだ“透明人間”“分身”“怪物”を鍵に、現代社会と孤独の本質をあぶりだす。
こころの琴線をふるわす良寛の名詩30選とそれと響き合う、風景と書の写真の数々。
本書は経営者の立場から、いかにしたらリストラが実行できるかを経営的な側面、法律的な側面からノウハウを整理して、わかりやすいリストラ実行マニュアルとしてまとめたものです。
信長横死-天下統一という信長の野望を受け継ぐのは、果たして誰か?信忠を総大将に急遽、高松から大返しし光秀を討った秀吉だが、肝心の信忠が「うつけ者」となってしまう。盟友・前田利家と織田家存続のため策を練る秀吉だが、予期せぬ事態が出来する…。その頃、東国では信長の死を知った北条と上杉の軍が動き始めていた。上州では、甲斐路に逃げ込もうとした滝川一益が北条軍の追撃にあう。その甲斐では、河尻秀隆が北条が裏で操る一揆衆に城を囲まれる。また、信州では上杉軍が驚くべき速さで、織田の領地を蹂躙し南下する。勢いを増す反織田勢力に対抗するべく南信濃に侵入する軍団があった。それは、九死に一生を得て領国に生還した徳川家康率いる一団であった!波乱に満ちた戦国絵巻が展開、新たなる戦国史を構築するシリーズ第2巻。
本書は、「墨滴」誌の「漢詩講座」に連載された、明人の詩450首を形式毎に収録している。
井戸田侃先生には一九九八年八月にめでたく古稀をお迎えになられた。このご慶事をお祝いすべく、先生を敬愛してやまない者たちが相集い、「転換期の刑事法学」という題のもとに祝賀記念論文集を編むことになった。本書に集められた論文は、先生のご活躍の舞台の広さを反映して、刑事法学のほぼすべての領域に及んでいる。そして、各論文の主題も、先生がほぼ半世紀にわたって手がけてこられた課題に連綿とつながっている。かくて、先生の古稀を慶賀するにふさわしい論文集となりえたのではないか、と発起人、編集委員一同ひそかに自負している次第である。
ハンバーグ、カレー、トンカツ、天ぷら、肉ジャガ、餃子…。おなじみの“日本の晩ごはんのメニュー”。それが「いつものアレ」ではなく、「プロの味」に劇的に変身する!和洋中150品の「定番」料理が、おどろくほど美味しくなる、料理の「裏ワザ」を集大成。こうすれば家族大喜びの「急所」と「ポイント」を徹底解説した、超お役立ち本。
本書は、科学とその普及・教育とが、そういう意味で不可分に結びついていた時代における「科学とその教育の活動の姿」を取り上げています。
四発の超大型攻撃機「嵐山」の活躍でウェーキ島攻略に成功した日本海軍航空艦隊は、“攻撃こそ最大の防御”という山本五十六の信念の元、矢継ぎ早に作戦を展開していく。さらに山本は、資源の少ない日本の弱点を解消すべく、陸軍との間で航空機の機種統合を進め、嵐山をはじめとする各航空機の増産に努めていた。そして、迎えた昭和十七年六月、満を持した「MI作戦」がいよいよ発動される。自ら旗艦「大和」に座乗して、ミッドウェイに出撃した山本長官が密かに狙う驚天動地の大作戦とは。
画期的技術が登場するたび、われわれのライフスタイルは劇的に変化してきた。近頃ではコンピュータ・ネットワークが急速に普及している。しかし生活変化が技術革新をもたらす側面を見落とすべきではない。ライフスタイルと技術との相互作用的な変化を捉えつつ、旧メディア時代からの流れを踏まえ、メディア上の交流がどういう必然性から導き出されたのかを分析することによって、人間関係と情報産業市場の方向性がみえてくる。
わたしはこのひとのように人生を真正面から受け止め、苦悩していただろうか。若くして罪を犯した女性からの手紙が筆者のもとに届いた。彼女の魂は、障害を持って生まれついたという事実のため、幼い頃から防御の術なく無残に傷つけられてきた。だが、綴られていたのは、死んでしまおうと幾度も思いながら、それでもなお独力で立ち直ろうとする途切れる事なき意志の軌跡だったー。表題エッセイの他、食べることについて、死について、淡路島から沖縄・渡嘉敷島移住の顛末まで幅広く論じる清冽なエッセイ集。
本書は『労働関係法の国際的潮流』と題しているが、花見忠教授の古稀を祝賀して編まれた記念論文集である。花見教授は2000年2月にめでたく古稀を迎えられるが、この間期せずして後輩や門下生の間から記念論文集の計画が提案され、このような運びとなったものである。論文は「雇用平等及び労働環境法」と「雇用政策と労働法の新潮流」の2部にまとめられているが、全体としては雇用保障、雇用平等、災害補償、紛争処理、労使関係など広い領域に及んでいる。もちろん、これらの領域は、花見教授のこれまでの研究関心と無関係ではない。