誰もが「AIと話す」時代におけるヒトとテクノロジーをつなぐ言葉の入門書。生成AI開発に従事する言語学者が明かす人間のあらゆる能力を拡張していくビジネス教養。
言い淀んだり、つっかえたり、冗長だったりでいいんだ。コミュニケーションで良しとされているのは句点「。」で言い切る、収まりのよい滑らかな言葉。でも、それって本当に自分の言葉ですか?インタビュアーとして多くの人の言葉を聞いてきた著者が「もどかしいままを口にする」ことの重要性を説く、新しいコミュニケーション読本。
言葉の意味が変わってしまうのはなぜか。そのとき、何が起こっているのか?そもそも、「意味」とは何なのか。「自己」とは何か、「出来事」とは何かといった、哲学ではよく知られたさまざまな問題と交錯しながら考察する。
■【特集】ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう
「育児休暇や時短勤務を活用して子育てをするのは『女性』の役目」「残業も厭わず働き、成果を出す『女性』は立派だ」─。働く女性が珍しい存在ではなくなった昨今でも、こうした固定観念を持つ人は多いのではないか。
今や女性の就業者数は3000万人を上回り、男性の就業者数との差は縮小傾向にある。こうした中、経済界を中心に、多くの組織が「女性活躍」や「多様性」の重視を声高に訴え始めている。これ自体は歓迎すべき動きと言えるだろう。
だが、肝心なのは、中身である。内閣府が2022年に実施した世論調査では、約79%が「男性の方が優遇されている」と回答したほか、民間企業における管理職相当の女性の割合は、課長級で約14%、部長級では8%まで下がる。また、正社員の賃金はピーク時で月額約12万円の開きがある。政界でも、国会議員に占める女性の割合は衆参両院で16%(23年秋時点)と国際的に見ても極めて低い。
女性のエンパワーメントとジェンダー平等を目的に活動するHAPPY WOMAN(東京都港区)の小川孔一代表は「『SDGs(持続可能な開発目標)』や『ジェンダー平等』などの言葉は広く浸透し、いかに実装していくかというフェーズに入っているが、“やっているフリ”は逆に世間からの評価を下げる方向に働くだろう」と語る。
女性たちの声に耳を傾けると、その多くから「日常生活や職場でアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を感じることがある」という声があがり、男性優位な社会での生きづらさを吐露した(21頁に詳報)。
アンコンシャス・バイアスは、性差に限らずあらゆるところに存在するが、行き過ぎれば、社会発展の“障壁”になる。
3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」だ。この日を前に、歴史を踏まえた上での日本の現在地を見つめるとともに、多様性・多元性のある社会の実現には何が必要なのかを考えたい。
時代は昭和でも、平成でもなく、令和である。ジェンダー平等と多様性の実現で、男性優位の社会を変えていくことが、より良い社会を築く足がかりになると信じたい。
文・佐藤千矢子、湯澤規子、高崎順子、石井妙子、得能摩利子、與那覇 潤、ブレイディみかこ、藤原章生、編集部
PART 1 納得感なきジェンダー平等 日本は「オッサンの壁」を壊せ
佐藤千矢子 毎日新聞社 論説委員
COLUMN 1 気づいていますか? 女性たちが感じるジェンダー
編集部
DATA データで見る男女平等 これが日本の“現在地”
編集部
PART 2 「わたし」としての人生を生きる 日本でも「静かな革命」を
湯澤規子 法政大学人間環境学部 教授
PART 3 女性を“忘れた”時代からフランスが転換できた理由
高崎順子 フランス在住ライター
COLUMN 2 女性参画で生まれたヒット商品 大切なのは“利用者の視点”
編集部
PART 4 拝啓 令和を生きる女性たち 今、学ぶべきは女性の歴史
石井妙子 ノンフィクション作家
INTERVIEW 1 男だから、女だからではない 価値を生む多様性の本質
得能摩利子 三菱マテリアル 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
COLUMN 3 女性採用を契機に脱皮を果たしたある中小企業の挑戦
編集部
PART 5 スローガンが氾濫する日本 唱えるからには中身の吟味を
與那覇 潤 評論家
INTERVIEW 2 相互理解と共存の鍵握る能力「エンパシー」をどう育むか
ブレイディみかこ コラムニスト
PART 6 アフリカの旅で考えた差別意識の出どころ
藤原章生 毎日新聞記者、ノンフィクション作家
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から2年 日本人に問われていること
PART 1 “20世紀型”はもはや限界 長期戦見据え抑止力の再構築を
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所 理事
PART 2 欧米に見られる「支援疲れ」 今こそ日本流で独自の貢献を
廣瀬陽子 慶應義塾大学総合政策学部 教授
Column ウクライナでも稼働! 世界に誇る日本の「モバイル浄水器」
編集部
PART 3 本音と諦観が渦巻くロシア 大統領選でルビコンを渡るか
黒川信雄 産経新聞社 元モスクワ特派員
■WEDGE_OPINION 1
・「賃金と物価の好循環」実現で「金利のある世界」に備えよ
渡辺 努 東京大学大学院経済学研究科 教授
■WEDGE_OPINION 2
・医療費46兆円の時代 単価でなく受診回数抑制の改革を
成瀬道紀 日本総合研究所調査部 主任研究員
■WEDGE_ REPORT
・地震防災対策に長寿命化 あなたのマンションは大丈夫?
中西 享 ジャーナリスト
■連載
・商いのレッスン:事業の“あり方”と“やり方”(笹井清範)
・偉人の愛した一室:堀 辰雄 「奈良ホテル」(奈良県奈良市高畑町)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:実はみんな女性になりたがっている? VRによる制約の解放(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:ソ連への内通者「モグラ」を探せ! CIA対KGBの戦い(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:「ただの石」を「重要資源」に 半導体製造を支えているもの(岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『老化は治療できるか』 河合香織(稲泉 連)
・近現代史ブックレビュー:『戦時下の演劇 国策劇・外地・収容所』(編)神山 彰(筒井清忠)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:コーヒー豆の「エルドラド」 イフニコーヒー(水代 優)
●一冊一会
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
【商品構成】雑誌【仕様】A4変型判縦/116頁【分類】雑誌|ピアノ【楽器】ピアノ【編成】ピアノ・ソロ【難易度】初級/初中級/中級/中上級【商品説明】最新ヒットからスタンダードまで“弾きたかったあの曲”がきっと見つかるピアノマガジン。 3月号のPianist Interview Specialは反田恭平さん、特集は「もっと知りたい! 合唱伴奏のすすめ」。インタビューはH ZETTRIO、阪田知樹さんをお届けいたします。【Pianist Interview Special】は前号に引き続き、多方面で大躍進し続けるアーティスト反田恭平さん。【特集】は「もっと知りたい! 合唱伴奏のすすめ」。合唱を支える土台となり、歌をリードするピアノ伴奏。ソロ演奏との違いやその醍醐味、合唱伴奏を成功させるコツを生徒に指導するピアノの先生と演奏者の2つの視点からご紹介します。【ピアニスト・インタビュー】は既成概念に囚われない独自のアンサンブルで人気H ZETTRIO、稀代のヴィルトゥオーゾと評され、驚異的な数の演奏会に出演、名演を重ねているピアニスト阪田知樹さん。【My Favorite Partner】の第24回は藤 拓弘さん。【コンサート・レポート】世界的活躍が期待されるピアニスト亀井聖矢さんによる、2024年1月17日サントリーホール大ホールで開催されたリサイタルをレポート!【Catch Up!!】は「月ピキャラバンイベントレポート」2024年1月20日にヤマハミュージック新潟店で開催された、本誌に掲載されている楽譜を演奏するイベントの様子をご紹介いたします。また、ピアノ・リトミック講師一色由利子先生に「ニコニコおひさま」の活動についてお伺いしました。楽譜は、NHK『YOASOBI18祭(フェス)』テーマソング「HEART BEAT」(YOASOBI)、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌「想望」(福山雅治)、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2クールオープニングテーマ「晴る」(ヨルシカ)、TVアニメ『ちいかわ』劇中歌「ひとりごつ〜バンドVer.〜」(ハチワレ(CV:田中誠人))、フジテレビ系『めざまし8』テーマ曲「ダンスホール」(Mrs. GREEN APPLE)、映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌「第ゼロ感」(10-FEET)、「いつも何度でも〜バッハ風〜」、「オーラ・リー」、「卒業ソングメドレー2024(Best Friend〜空も飛べるはず〜卒業写真〜3月9日)」、「オンブラ・マイ・フ」(ヘンデル)、春畑さんの連載<セロリの電Pパーク!> は『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』エンディング主題歌「光の跡」(星野 源)、事務員Gさんの連載アレンジは「贈る言葉」(海援隊)、ずっしーさんのアレンジによる「雪の華」(中島美嘉)、ござさんの連載は「ジャンバラヤ(ハワイアンアレンジ)」。今月も最新ヒットから人気の定番曲まで、魅力満載の楽曲を初級・中級・上級の幅広いアレンジでお届けします!【収載曲】[1] HEART BEAT(フルサイズ) / YOASOBI NHK「YOASOBI18祭(フェス)」テーマソング 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[2] 想望 / 福山 雅治 映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』主題歌 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[3] 晴る / ヨルシカ TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマ 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[4] ひとりごつ〜バンドVer.〜(フルサイズ) / ハチワレ(CV:田中 誠人) TVアニメ『ちいかわ』劇中歌 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 初級[5] ダンスホール / Mrs. GREEN APPLE フジテレビ系『めざまし8』テーマソング 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[6] 第ゼロ感 / 10-FEET 映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[7] いつも何度でも〜バッハ風〜 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中上級[8] オーラ・リー 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 初中級[9] 贈る言葉 / 海援隊 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[10] 卒業ソングメドレー2024 / Kiroro/スピッツ/荒井由実/レミオロメン Best Friend〜空も飛べるはず〜卒業写真〜3月9日 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[11] 雪の華 / 中島 美嘉 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[12] オンブラ・マイ・フ / ヘンデル 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[13] ジャンバラヤ(ハワイアンアレンジ) 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級[14] 光の跡(電P ver.) / 星野 源 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』エンディング主題歌 編成: ピアノ・ソロ 難易度: 中級
SNS全盛の現代に言葉の暴力を考える「言葉は選ぶためにある」、他国への侵略ではなく内発的発展こそが人々を豊かにすると説く「豊かさのつくりかた」、戦時体制に組み込まれた女性たちの歴史を現代への教訓とする「女たちの一揆」など、戦争と蛮行の時代に鋭く響く珠玉の連載コラムを書籍化。
「恐れ」も「正解」も手放せる旅へ!書く喜びを取り戻そう。いい言葉が見つかるか不安、欠点ばかりが目につく、評価が怖くて手が止まる…「書けない」感覚に徹底的に寄り添う!読み継がれる不朽の実践書。学生のレポート、ビジネスの企画書、趣味の日記、プロの小説や詩までー
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ゴマをすって偉くなってなぜ悪い。世界一流だった陸軍、海軍がどうして戦争に負けたのか。日本では民主主義が運営できないー。戦後を代表する知識人である福田恆存は、近代化の弊害を問い続けた。その思想のエッセンスが詰まった「伝説の名講演」を初の活字化!
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日本を救ったとされる、吉田所長ら東電作業員たちの決死の復旧作業だが、本当に事故の進展を食い止めたのだろうか?13年にわたって1500人以上を取材して判明した真実は、想像を絶するものだった。危機を救ったと思われた海水注入は原子炉に殆ど届かず、失敗と思われた作業で最悪の事態が免れていた。
坂井信夫、渾身の初の評論集!
企業の社会的責任(CSR)は先人の智慧から。名君は兼聴し、暗君は偏信す。『貞観政要』『呻吟語』の教え。