クラシック音楽の本質とは何か。フィリップ・グラス、ギドン・クレーメルにインタヴューし、チェリビダッケ、武満徹との日々を熱く語る、音楽ジャーナリスト・林田直樹の集大成。
ことばを話す、聞く、読む、書く、ことばで考える、コミュニケーションすることがむずかしい人とともに生きるためのビジュアル教材。
差別を考える社会学者が、女性が浴びせられがちな「ずるい言葉」から逃れる手がかりを伝授!
■【特集】日本社会にあえて問う 「とんがってる」って悪いこと?
日本流でイノベーションを創出しよう
イノベーション─。全36頁に及ぶ2022年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の本文中で、22回も用いられたのがこの言葉だ。
「新しくする」という意味のラテン語「innovare」が語源であり、提唱者である経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが「馬車を何台つないでも汽車にはならない」という名言を残したことからも、新しいものを生み出すことや、既存のものをより良いものにすることだといえる。
「革新」や「新機軸」と訳されるイノベーションを創出するには、前例踏襲や固定観念に捉われない姿勢が重要だ。時には慣例からの逸脱や成功確率が低いことに挑戦する勇気も必要だろう。
平等主義や横並び意識の強い日本社会ではしばしば、そんな人材を“尖った人”と表現する。この言葉には、均一的で協調性がある人材を礼賛すると同時に、それに当てはまらない人材を揶揄する響きが感じられるが、果たしてそうなのか。
“尖る”という表現を、「得意」分野を持つことと、「特異」な発想ができることという“トクイ”に換言すれば、そうした人材を適材適所に配置し、トクイを生かすことこそが、イノベーションを生む原動力であり、今の日本に求められていることではないか。
編集部は今回、得意なことや特異、あるいはユニークな発想を突き詰め努力を重ねた人たちを取材した。また、イノベーションの創出に向けて新たな挑戦を始めた「企業」の取り組みや技術を熟知する「経営者」の立場から見た日本企業と人材育成の課題、打開策にも焦点を当てた。さらに、歴史から日本企業が学ぶべきことや組織の中からいかにして活躍できる人材を発掘するか、日本の教育や産官学連携に必要なことなどについて、揺るぎない信念を持つ「研究者」たちに大いに語ってもらった。
多くの日本人や日本企業が望む「安定」と「成功」。だが、これらは挑戦し、「不安定」や「失敗」を繰り返すからこそ得られる果実である。次頁から“日本流”でイノベーションを生み出すためのヒントを提示していきたい。
文/話し手・北野宏明、深堀 昂、小津野 将、藤田浩之、先崎彰容、服部泰宏、宮部義幸、森本典繁、加藤真平、新藏礼子、瀧口友里奈、合田圭介、江崎 浩、編集部
PART 1 “突き抜けた“人たち
・やりたいことを信じて続ける 個の突破力を生かそう
北野宏明 ソニーグループ 執行役専務兼CTO
・本業でピカイチを目指せ 大企業で新規事業を生む要諦
深堀 昂 avatarin 代表取締役CEO
・何かに没頭し、自由に挑戦する それが私の原点
小津野 将 オムロンサイニックエックス シニアリサーチャー
・日本を“黒船”で変える! 固定観念を打ち破る突破口
藤田浩之 米クオリティー・エレクトロダイナミクス(QED) 創業者兼CEO
PART 2 第二の創業時代へ
幕末混乱期と近似する現代 歴史から企業が学ぶべきこと
先崎彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 3 発掘のすゝめ
研究成果に世界が注目 スター社員を生み出す鍵
服部泰宏 神戸大学大学院経営学研究科 准教授
PART 4 経営層が持つべき視点
・過去の成功体験は通用しない 挑戦する人材に積極支援を
宮部義幸 パナソニックホールディングス 取締役・副社長執行役員
・「真の多様性」を定義し「意識的に」受け入れよう
森本典繁 日本アイ・ビー・エム 常務執行役員・CTO兼研究開発担当
PART 5 変革に挑む企業
・Sansan 名刺交換で終わらせない 出会いが導く新たな未来
編集部
・大阪大学フォーサイト ビジネス界と学術界の通訳で新価値の創造を促す!
編集部
PART 6 日本社会を変える
天才たちの雑談 アンコール
さらば昭和モデル 博士人材が活躍できる日本へ
加藤真平×新藏礼子×瀧口友里奈×合田圭介×江崎 浩
■WEDGE_OPINION1
・デジタル=エコの虚構 エネルギーの大量消費を見直せ
ギヨーム・ピトロン ジャーナリスト
■WEDGE_OPINION2
・「核の忘却」の時代は終わった 日米で核抑止の本格議論を
高橋杉雄 防衛省防衛研究所 防衛政策研究室長
■WEDGE_REPORT 1
・移動を促し、体験も豊かに 進化するバーチャル技術
多賀一晃 生活家電.COM 主宰
■WEDGE_REPORT 2
・黎明期にあるスマート農業 “実装の壁”を乗り越えるには
編集部
■WEDGE_REPORT 3
INTERVIEW
・スマート農業で「ゲームチェンジ」を起こす
野口 伸 北海道大学大学院農学研究院 副研究院長・教授
■連載
・新しい原点回帰:革新を続け、ニッチで生きる 糊の「ヤマト」の事業精神(磯山友幸)
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:高校生が身近な課題を解決するには? (佐々木周作)
・インテリジェンス・マインド:ナポレオンの命運を左右した「情報」とは(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『板垣退助 自由民権指導者の実像』 中元崇智(筒井清忠)
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:日本を惹きつけるサハリンの資源 「政経分離」は可能なのか(麻田雅文)
・MANGAの道は世界に通ず:サッカー『ブルーロック』に見る シンデレラストーリー(保手濱彰人)
・さらばリーマン:アプリ製作から基礎工事まで 時流を読む叩き上げ職人
込宮英紀さん(ブレイブ代表取締役)(溝口 敦)
・時代をひらく新刊ガイド:『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』 羽鳥好之(稲泉 連)
・Letter 未来の日本へ:仏教の基本 心と体が「今ここにいること」の意味
橋村公英 東大寺 別当・華厳宗 管長(河合香織)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
本を届け、文章を綴り、今日も踊り続ける。書店員×エッセイスト×踊り子。三足の草鞋を履く著者による「生きづらさ」を原動力に書き綴ったエッセイ集。
真に魅力ある人となるための100の指針をあなたに。短い言葉に凝縮された、愛の器を広げ、人生を輝かせる智慧。
やさしい言葉で綴られた、幸福をつかむ叡智がここに。あなたに贈られた100のメッセージー本書の言葉で心を照らせば、「真に賢い人物」に成長できる。
あなたを真の成功へと導く仕事の極意、人生の極意。職業を通して、心豊かに繁栄するための100のヒントがここに。
木村拓哉が表紙とインタビューに登場 「生身の『信長』に一対一で向き合った」
1月16日発売のAERA2023年1月23日号の表紙には、木村拓哉さんが登場します。映画「レジェンド&バタフライ」で織田信長を演じる木村さんは、信長の迫力や存在感をそのままたたえています。インタビューでは「生身の『信長』に一対一で向き合った」と、信長やこの作品への並々ならぬ思いを語りました。
●表紙&インタビュー:木村拓哉
表紙に登場する木村拓哉さんは主演映画「レジェンド&バタフライ」の公開が控えます。演じる織田信長については、「歴史とともに大きくなったイメージをはぎ取って、"生身の人間"を見せたい」と語ります。濃姫役の綾瀬はるかさんとは3度目の共演。現場で二人で話し合い、作戦を立ててシーンを構築していったと、息ピッタリの様子を話してくれました。昨年は「ぎふ信長まつり」に46万人が集まったことも話題になりました。「自分を求めてくれる"現実的な存在"が、自分のとても大きな支えになっています」と語ります。撮影はもちろん蜷川実花。幻想的な森の中に迷い込んだようなセットの中で、唯一無二の存在感を放つ木村さんの写真の数々をぜひ誌面でご確認ください。
●巻頭特集「戦国武将に学ぶリーダー力」
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はどんな人物だったのか、現代社会に生きる私たちが学ぶべきポイントは何か、専門家への取材を重ね独自に分析した特集です。信長は「人を見る目」「素早い決断力」は突出していますが、感情で評価する点がマイナス。秀吉は「人たらし」「目配りできる点」は高評価ですが、トンデモ人事をするところが難点。家康は「根回し上手」「ぶれなさ」「情報管理力」で260年続く江戸時代の礎を築きましたが、ケチところが欠点など、現代にも通じる分析です。『のぼうの城』『村上海賊の娘』などの作品がある小説家の和田竜さん、歴史好きとして知られるタレントの山崎怜奈さんの対談や、推し武将・推し姫に迫る記事もあります。
●向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン
好評連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、前回に続き、舞山秀一さんと九十九里浜の海での撮影です。「海で撮るときってどう撮る、っていうのもね、知りたいし」という向井さんに、舞山さんが、海での逆光と順光の使いわけをはじめとする光のコントロールの仕方や、男性と女性とでも異なる撮り方、そして狙い目の時間帯などを教えてくれました。さらに、複数枚の写真で構成する「組写真」にも挑戦。砂浜にぽつんと立つ1本の柱を使って撮影した作品には、独自の視点が光ります。被写体となった向井さん自身が「もう全部(誌面に)のっけたいよな」と言った、舞山さん撮影の「絵になるっていうか、めちゃかっこよかった」写真とともに、二人の共通の趣味に端を発する雑談多めのトークもお楽しみください。
●松下洸平 じゅうにんといろ
木村多江さんがゲストの対談は今回で最終回です。木村さんは、これまでの対談で触れられてこなかったから「ちゃんと聞いておこう」と、「それで、どうなの? 洸平くんは、結婚とか」と切り込みます。松下さんは笑いながらも、恋愛や結婚と仕事のバランスへの考え方などについて、しっかりと自分の言葉で語っています。木村さんと信頼関係があるからこそ話せる内容がたくさん詰まった対談、必読です。
●未婚化・少子化進む日本の若者の本音
生涯未婚率は男性28%、女性18%。出生数は80万人割れと、未婚化・少子化が進む日本。なぜなのか、若者たちや専門家などに取材をし、その背景を深掘りしました。経済的問題、性別役割分業の問題、仕事との両立の問題。結婚や出産という選択肢を取りにくくなる現実に何が影響しているのか、考えます。
●「ヘンリー回顧録」の衝撃
チャールズ英国王の次男ヘンリー王子の回顧録『スペア』が世界で話題を呼んでいます。その内容は今回も「自己正当化路線」だといいます。どんなことが書かれているのか、今後の展開はどうなるのか、英王室をウォッチしてきたジャーナリストの記事です。
ほかにも、
●米国は四つの分断へ バイデン大統領機密文書問題の影
●愛子さま、佳子さま SNSより先に女性皇族の会見を
●王将戦 藤井聡太VS.羽生善治 「うさぎ年の一手」
●大リーグ千賀滉大と吉田正尚 総額100億円契約の理由
●宇野昌磨の「挑戦心」 世界選手権での飛躍を期待
●「死にたい」に引き込まれない SNSで増幅する「希死念慮」
●夫婦から養子に形を変えても家族 父親が「心は女性」とカミングアウト
●「年賀状マウント」 写真見て悔し涙
●ソニーな人たち8逆襲の鍵は巨大データ
●大宮エリーの東大ふたり同窓会 ゲスト・宮田裕章さん回の振り返り
●現代の肖像 山田由梨・劇団「贅沢貧乏」主宰
などの記事を掲載しています。
ジュニアエラ2月号、1月14日発売!
特集は「人生すごろくでひもとく徳川家康」
親子で楽しく読めて、中学受験の勉強にも役立つ
ニュース月刊誌「ジュニアエラ」。
2月号の特集は「人生すごろくでひもとく徳川家康」です。
2023年NHK大河ドラマの主役は家康。家康の人生はどんなものだったのか、
その生涯をすごろくでたどります。
このほか、「2022年の流行から23年を予測」
「風流踊 無形文化遺産に」「世界の人口 80億人突破」
などのニュースも掘り下げて紹介します。
スペシャルインタビューには、King & Princeの岸 優太さんが登場!
特別企画には、Sexy Zone初の東京ドーム公演レポート、
HiHi Jets連載は、作間龍斗くんが登場します。
【特集】
人生すごろくでひもとく徳川家康
日本の歴史の中でも超重要人物の一人である徳川家康。江戸幕府の初代将軍となり戦国の世を終わらせた人物として有名ですが、その人生は波乱万丈。人質生活に耐えた幼少期、武田信玄に大敗するなど試練の連続だった成年期を経て、62歳でようやく将軍となります。人生をすごろく形式で振り返りつつ、最新の歴史研究で判明した新事実も紹介。「長篠の戦いでは、実は武田軍も鉄砲を使っていた」「家康の築いた江戸城の新図面を発見!」など、新たにわかった研究成果を、歴史に詳しい多摩大学客員教授・早稲田大学非常勤講師の河合敦先生に解説いただきます。
【ニュースが知りたい】
2022年の流行から23年を予測
「村神様」や「悪い円安」、「メタバース」などさまざまな新しい言葉が話題になった2022年。「新語・流行語大賞」にノミネートされた17の言葉をわかりやすく解説しつつ、23年を予測します。
風流踊(ふりゅうおどり) 無形文化財に
2022年11月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に、盆踊りや念仏踊りなどの民俗芸能「風流踊」が登録されました。風流踊とはいったいどんなものを指すのでしょうか。また、無形文化遺産に登録された理由とは。朝日新聞文化部記者が解説します。
世界の人口 80億人
世界に暮らす人々が2022年11月、国連の計算で80億人となりました。わずか12年あまりで10億人も増えたそうです。日本では少子高齢化が進む一方ですが、世界の人口は増加が予測され、30年には85億人、50年には97億人と予想されています。人口が増えている理由や背景は何でしょう。また、人口が増えることによるメリット、デメリットは? 朝日新聞国際部記者が掘り下げます。
サッカーW杯 強豪と互角に戦った
2022年11〜12月、中東カタールで行われたサッカーW杯。日本はドイツ、スペインという過去に優勝経験がある2チームを破る快挙を成し遂げました。サッカージャーナリストが激闘を振り返ります。
【スペシャルインタビュー】岸 優太(King & Prince)
1月23日スタートのドラマ「すきすきワンワン!」に主演する岸さん。元愛犬と恋に落ちるという奇想天外なラブコメディーについて、いろいろお聞きしました。撮りおろし写真とともに2ページにわたって紹介しています。
【スペシャル企画】Sexy Zone 東京ドームツアー
Sexy Zoneの初のドーム公演を撮りおろし写真とともにお届け! 昔の衣装でのパフォーマンスやド派手なトロッコでの登場など、数々の“ファンサ”を届けた4人の様子を紹介します。
【ニュースのニューシ問題(中学受験2023年 超直前対策)】
ニュースのニューシ問題は、中学受験2023年超直前対策とし、入試でよく問われる「周年問題」を掲載。2022年を基準とし、入試に詳しい早川明夫先生が作成したジュニアエラオリジナルの問題を用意。直前の対策におすすめです。
【連載】
「放課後はまかせて!」HiHi Jets作間龍斗くん
読者から寄せられた質問に答えるHiHi Jetsの連載、今号は作間龍斗くんが登場します。「人生で一番大変だったことは?」という12歳の質問に、「大変は日々更新される」という作間くんが、一番大変だったと振り返ったこととは?
【そのほかにも、盛りだくさん!】
〇一色清の「一色即発」 師走のドカ雪でクルマ立ち往生
〇フンダラ姫のNewsなひとこと
〇サバイバル&QuizKnock カーボンニュートラルのサバイバルプロジェクト
〇「クイズ王」に挑戦‼ クイズで1000本ノック
〇マンガ コリゴリ博士の暴投ステーション
〇AI時代のハローワーク 電車の車両技術係
〇夕日新聞 日本全国B級ニュース
〇子ども地球ナビ イタリアの女の子
〇のぞき見探偵が行く‼ チョコレート工場
〇読者のページ ジュニステ
2コマまんがdeあ・そ・ぼ/川柳教室/こなやみ相談室
〇サイエンスジュニアエラ 二酸化炭素を減らさないと、エビのすしが消える⁉
〇歴史人物SNS 武田信玄
〇旬のたべものレストラン 白菜
〇ジュニアエラ検定
○連載・全員ウソつき
〇コリゴリ博士と読む12月のニュース
〇パックンのすぐに使えるオモシロ英語
表現の幅がぐっと広がる!今すぐ使える会話が例文に!色分けされて「文法構造」がわかりやすい!
何気ない親の言葉かけは、毎日の生活の中で、何百回、何千回と繰り返されています。その言葉を聞いて育つ子どもに大きな影響を与えます。本書は、カウンセリング、コーチング、アドラー心理学、応用行動分析、交流分析、ペップトークなどの観点から言葉かけを理論化して、誰でも使うことができるようにまとめました。これまではっきりと体系化されることのなかった、子どもを育てるための言葉を集めた辞典のような本です。
答えに詰まって、一瞬口ごもってしまったことありませんか。より豊かな人づき合いを実現する、なごやかなかえし方を一緒に実践していきましょう。
ハングル、料理、宗教、文学、ソウルの街、ひとびとの暮らし…この小さな本には韓くに(韓国)のさまざまな文化についてのエッセイが収められている。読めば、韓くにの地に思いを馳せることができる。読めば、ひとびとのこころに触れることができる。読めば、その美を知ることができる。『韓国語はじめの一歩』を改題、大幅に増補して文庫化。韓国文化について知りたいひとは必読の一冊。