沖縄では、三代経るとご先祖さまは神さまになる。神さまにもっとも近い島の年寄りたちは、学校嫌いの少年を呼んでいう。「おい、林助、座れ。話、聞かそう」。またか、と逃げ腰になりながらも聞いた話が、てるりん少年を大人に変えた。赤面症をなおすには。沖縄の独立について。豚は沖縄の最高神である。村の行事と芸能の始まり。「負けた」歴史を知ること…。自分を育ててくれた文化の古層を追いながら、継がれるべき「生き方」を伝える。笑いと機知に満ちた、ウチナー式人生の書。
「あまつさえ」「なかんずく」「おもねる」…こんな言葉をサラリと使えれば、まわりの見る目が違ってくる!大好評『使ってはいけない日本語』の待望の続編。
江戸の人は芝居をシバヤと読み、ついこの間までシバイと読むとお国はどちらと訊かれたものだ。江戸に限らず、都会人は言葉の使い分けを心得ていて、落語の熊さん八さんも、鼠小僧も、いざとなれば今日の紳士以上に礼儀正しい言葉を使ったものだ。江戸東京の言葉の移り変り。黙阿弥の思い出。明治の寄席と芝居。半八捕物帳の誕生譚…。情趣あふれる綺堂の名随筆選。
家庭でも職場でも、あなたの「地境」はさらに広がります。『ヤベツの祈り』で一躍ベストセラー作家となった夫を陰でささえているウィルキンソン夫人からのメッセージ。「とびきりの祝福」を受けたいと願うすべての女性に。
みなし子の5人きょうだいが子どもだけで暮らしていることを知った王様は、5人を自分の養子に迎えることにした。みなし子たちは大喜びするやら、あわてるやら。王様が迎えに来られるまでに、お城に住むのにふさわしい人間にならなくては!それぞれの才能を生かして準備にはげんだ。ところが困ったことに、末の女の子には自慢できるものが何もない。こんなことでは、王様にがっかりされてしまうと途方に暮れた。けれども王様が養子を迎えようとした本当の理由は、思いもかけないことだった。
目にやさしい、文字の大きい国語辞典。新語も豊富に収め、俗語・略語・慣用句・ことわざなど約5万語を収録。付録に、難読語索引・季語一覧が付く。
輝きに満ちたみずみずしい言葉によるイメージ。若き日の心のゆらめきを詩につづった青春の軌跡。
春の光をたっぷりとすいこんだファーマーさんの畑で、はくさいたちがうすみどり色のドレスをじまんしあっていました。「この畑の中で一番すてきなドレスを着ているのはだれかしら?」はくさいたちはおたがいに顔を見合わせてから口をそろえて言いました。「それははくさい夫人!」
聡明で快活な妻を、アルツハイマー病が襲った。脳や肢体の能力を一つ一つ奪われてゆく妻を前に、夫は、大学の学長という要職を辞し、妻の介護に生きる道を選んだ。「すこやかな時も病める時も、妻を愛する」という結婚式での誓いに誠実であろうとして。かつての妻の面影が徐々に失われていく残酷な日々の中で、それでも変わらぬ夫婦愛を見いだした著者は、「地下深くに埋もれている大岩のような、決して去ることのない悲しみ」を抱きつつも、だれにも奪うことのできないしあわせを味わう。
生きる力は「生命」であり、生きていく力は「いのち」。魂に生きていく力が宿るときに、人は生き生きと生きていける。心や魂の疲れを覚えている人に送るメッセージ集。
「挨拶」「色即是空」「脚下照顧」「関」など、生活に浸透した100以上の禅のことば。そこにさりげなく込められた生き方の指針を日常にひきあててやさしく読み解く。
祈りたいと思うとき、あなたはすでに祈っているー。決して忘れることができない、魂のエッセイ。
謎の人体消失事件から始まった未曾有の大混乱時代。世界平和を唱える新勢力グローバル・コミュニティーが人々を魅了し、台頭していく。しかし、それは激しい世界紛争の始まりだった。そして、ついに注がれた「小羊の怒り」世界規模の大地震と隕石の落下により、数億人が死滅する。混乱のさなか、聖書学者ツィヨン・ベン・ユダのメッセージが全世界に発信され、“魂の収穫”が急速に広がっていく。死人を甦らせ、神秘的な力を見せつけた「主権者」ニコライは、さらにカリスマ的な支配力を強めていく。十字架の刻印を帯びた神のしもべたちは、この困難な時代に、活路を見出すことができるのか…。
もっと、声を聞いてほしい!毎年、全国から約70万人もの応募者が集う「少年の主張全国大会」の作品が、初めて一冊の本になりました。中学生たちの熱い思いに、耳を傾けてください。
木彫りの小人ウイミックたちの住む村に、それはそれは有名なウイミック、ベス・ストーバルがやって来た。すてきなベスのグループに入れるのは、彼女と同じ特別な森のカエデの木でつくられたウイミックだけ。「カエデは最高。マツやニレはまあまあ、最低なのは弱いヤナギ」ベスの言葉を聞いたウイミックたちは、どの森の何の木でできているかで、おたがいを分けへだてするようになっていった。そんな中、たった一人、ヤナギの木でつくられた小人のパンチネロは、仲間はずれになってしまう。「どうしてヤナギなんかでできているんだろう」とつぶやくパンチネロに、つくり主の彫刻家エリはやさしく語りかける。「おまえはわたしが望んだとおりのウイミックだよ。おまえは、ヤナギでこそ最高なのだ」と。
本書では、仕事を進めるにあたって求められる、最低限の文章力が得られるように工夫した。そのため、表記法、避けるべき表現や文法の知識など、文章についての項目を細かく分解して説明した。