子どもの詩や広告コピーを使ってやさしくひもとくことばのふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になっていることばも、ふとしたきっかけでふしぎなすがたを現してくる。
からだは、自分と世界とがふれる境界線だ。そこに必死になって生きようとしながら、閉ざされ、病み、ゆがむ“からだ”…。幼時に耳を病んだ著者が、どのようにして“こえ”と“ことば”を回復し、自分と世界とのふれ合いを、また、人間関係のダイナミズムをとり戻していったかー。長く苦しい努力の過程を語りつつ、人間の生き方の根底を照らし出すユニークな一冊。
言葉は、おもてに言いあらわされた言葉通りの事柄を伝えるばかりではありません。その事柄について、話し手がどんな気持ちや考えをもっているかをも同時に伝えます。言葉を理解するとは、かくれた言葉をふくめて聞き分けることです。使い分けることです。それができるようになると、言葉はたまらなく楽しいものです。この本は、その楽しさを五味太郎流で味わわせてくれます。
第9巻『しっぽのことば』は、文法上、助動詞とよばれる言葉16語と、はたらきの似た連語を8語あつめました。
『言葉図鑑』シリーズの第10巻『なまえのことば』は、文法上、名詞とよばれる言葉をあつかっています。人は、自分たちをとりまくあらゆる事柄や物に名前をつけずにはおられず、それはそれはたくさんの「なまえのことば」を作りました。その名づけぶりのかしこさ、熱心さが面白いと、八味太郎流の語り口で見せてくれるのがこの絵本です。
愛ーこの一語をめぐって幾千幾万のことばがついやされたことでしょう。岩波文庫の中から、愛をめぐるさまざまなことば250句を選びだしました。この小さな「愛のエンサイクロペディア」の中に、あなたのための愛の一句を見つけてください。オールカラー版。
アメリカ人は日本人をthe Japaneseというのに、自分たちをthe Americansといわず、Americansというのはなぜだろう。「読めるけれど書けない」とよく言われる日本人の英語だが、どこまで的確に読み取っているのだろう。楽しい文例と徹底比較を通じて英語の新しい世界を広げてくれる、ベストセラー『日本人の英語』の待望の続編。
自分のからだのこわばりや歪みに気づき、心を解き放ち、生き生きとしたことばをとり戻すために、「竹内レッスン」のエッセンスを紹介する。
大宇宙の根本原理、人間の心と宇宙意識の一体化、人間進化の方法を明快に解く!人間の意識と物質との関係を明らかにし、その応用をめざす21世紀科学書。
数多い仏教書のうちで最も古い聖典。後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、人間としての生きる道がブッダとの対話のなかで具体的に語られる。初訳より二六年、本書の訳文はいっそう読み易くなり、積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助けとなるとともに、他仏典との関連、さらには比較文化論にも及び、興味はつきない。
『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)も、併収の「感興のことば」(ウダーナヴァルガ)も、ブッダの教えを集めたもので、人間そのものへの深い反省や生活の指針が、風格ある簡潔な句に表わされている。「ウダーナヴァルガ」とは、ブッダが感興をおぼえた時、ふと口にした言葉集の意味で、初めての完訳。