「私自身を知りたい」紀元前五世紀のヘラクレイトスの言葉は極めて今日的である。タレス、ピタゴラス、パルメニデス、プロタゴラス…、ソクラテス以前の思想家たちは様々に「世界」や「人間」を探究していたが、そこには今日へと繋がる共通の思考態度=論理の誕生があった。彼らの残した言葉を読むことにより「哲学の始まり」の時期に立会い、「哲学とは何か」をその原風景から問いなおす書。
日本とは何かを問いつづけ、日本語はどこからきたのを追究する著者。十万語のタミル語辞典に日本語と対応する単語500語を発見!母音の対応、文法構造の同一性等々、様々な謎をとき、タミル語が日本語と同系統の言語であることをつきとめる。若い世代の人たちにもよく分る、やさしい言葉で、日本と日本語の将来まで語りかける。
子どもの最善の利益とはなにか、子どもたち、市民・NGOの声は国連に届いたか。自分の存在をありのまま受け入れてもらえる居場所を喪失した日本の子どもたち。「豊かな国」日本で、なぜ、学級崩壊、いじめ、登校拒否などのさまざまな現象が生じているか。先進国日本における子ども問題を解くカギは?『“豊かな国”日本社会における子ども期の喪失』に続く第二弾!子ども関係者必携の書。
目で見てわらったら、声にだしていってみて。耳で聞いてわらったら、自分でもつくってみて。
「ずっと、ずっと大昔、人と動物がともにこの世にすんでいたとき、なりたいとおもえば、人が動物になれたし、動物が人にもなれた。…」人と動物の区別がなかった大昔、みんながおなじことばをしゃべっていて、そのとき、ことばは、魔法のことばだったのだ。エスキモーの人々に伝わる、「ことば」のもつ不思議な力を歌った力強い詩と、おおらかで迫力のある絵とが一体となって、魔力に満ちた始原の世界を伝える美しい絵本。
大ヒット作『あなたの会社が90日で儲かる!』の続編、ついに登場!実践マーケッター・神田昌典が、“もっと”あなたを驚かせます。
高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。
存在と言語をめぐるハイデッガーと日本人との対話。西洋形而上学の超克を企てるハイデッガーと異なる「存在の家」に住む日本人との緊迫した対話が、「在る」ことの不可解さに肉薄する。
「愛は、この世でもっとも偉大な贈り物なのです」「救われるためには、神さまを愛すること。そして何よりもまず祈ること」「親切にしすぎて間違いを犯すことの方が、親切と無関係に奇跡を行うことより、好きです」-その生涯を、神への信仰と貧者の救済に捧げたマザー・テレサ。神との深い一致を実践する中で語られた言葉に込められた愛の真理とは?本当に心豊かに生きるための糧となるメッセージ集。
読者を思い浮かべ、読者とのギャップを埋めよう。思考のパターンを再構築し、言葉に直していこう。“批評眼”をもって論文を書く技術を習得しよう。「あたま」を使って科学を書く。
それぞれの花は、それぞれの物語をもっています。花にまつわる伝説やエピソード、風俗史、花言葉、名前の由来、特有の性質など。こうした、ふだん見慣れている花の意外な側面を紹介するために、本書は企画されました。
「権威」は、要するに「権威」で、これまでの詩集とか、教訓集とか、経典とかの型にはめては、分類されないものであります。どの一篇をとっても、単に、言葉をならべたものでなく、短い数行の中に、著者の長い生涯を貫く体験もあれば、信仰の断片もあり、この眼で見、この耳で聞き、このからだ全体で味った事実もあります。いずれにしても、著者のたましいに映ったままを、率直に表現したもので、一片の偽りもふくんでいないつもりです。半生涯を通して、著者の半身でもあるかのようにつきそって来た権威の全篇から、あるいは改めあるいはぬき、さらに戦後の実感を補い、ここに最終の決定版をつくりました。