現在の言語・コミュニケーション教育に欠けているのは、それ自身が対象言語や文化に関するさまざまなビリーフの維持、再生産に大きく関わっていることへの教育関係者自身の(批判的)意識である。本書は言語、文化、学習といった言語・コミュニケーション研究にとって重要な概念を、社会的な文脈、埋め込まれた状況から切り離さずに取り扱い、日々の教育実践の中で問い直し続ける姿勢をいかに実践していくかを問うている。
学修プログラムをデザインして必要な能力を育てるー。「意思疎通」「協調性」「自己表現力」といった能力を育てるにはどのような工夫が必要なのか。司会やナレーションの業務に長く従事してきた著者が、音声表現スキルに着目した実践的研究からその方法を示す。
民主的言語教育の歴史的意義と現在の言語教育にも通底する普遍的価値を解明する。複言語主義の源流へ。
本書は、理論計算機科学の最も基礎的な部分を、現代的な視点から紹介したものです。最新の題材もいくつか含まれています。初めの5つの章では、言語、オートマトン、帰納的関数、そして、決定可能性の基礎について述べます。記述の方法は、機械に重点を置くものではなく、言語理論的なものです。第6章では、計算量理論の、公理論的な面と機械を中心とする面の両面の間で、バランスのとれた解説を与えることを試みました。第7章は、昨今大変活発に研究されている話題をとり上げます。暗号の理論です。第8章で論じられる研究分野はどれもその後活発な研究が続けられている分野です。
コンピュータ時代の科学技術の根幹をなす情報理論の基礎をわかりやすく解説し、心理学、言語学、芸術など諸分野への応用を探る、第1回日本国際賞受賞者による記念碑的労作。