東京を中心とした首都圏の話しことばは、首都圏方言と呼ばれ、多くのドラマ、漫画などの作品で用いられるほか、日本語の会話教育でも取り入れられることがある。本書では、主に漫画作品を対象として、ラ行音の撥音化(わからない→わかんない)等、首都圏方言の表現のゆれがどのように使い分けられているかに関する観察を行った。日本語学習者の表現の幅を広げる支援を行うための基礎研究となることを目指す。
日本語というのはどのようなタイプの言語なのか?アルタイ諸言語の多くを長年に亘って現地調査してきた著者が、朝鮮語や日本語を含む「アルタイ型」の言語類型に関する広汎な対照研究を行った諸論文の集大成。日本語の類型のみならず、日本語諸方言の成立過程についての試論も提示し、言語という共時的なシステム全体における連動に「類型」を見いだす画期的な論考
相づち、間(ま)、笑い、うなずき、手振り…日本人、中国人それぞれの職場ミーティングに見られる「同調行動」に着目し、自然会話における言語情報、非言語情報をマルチモーダル的な観点から分析・検証。その参与枠組みを明らかにし、両者のコミュニケーションの異同を科学的に枠づける。
ことばはどのように獲得されたか?カエル、チンパンジー、人間の表示体系のちがいは?進化の視点からことばの本質と構造に迫る壮大な試み。
名付けの際に有用なキーワードを集めた、項目数7700のマルチ・リンガル辞典。総単語数53900余を収録。日本語の五十音順の見出しから、英語、ラテン語、ギリシャ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語の各単語が同時に引ける。