レトリックの復権。文体論の第一人者が、わかりやすく解晰な論証と周到な分析によって、日本の修辞学を再評価する画期的な著作。詩人・文学史家でもある著者の行為的文体が躍動する。
本書は、ソフトウェア変換問題に正面から取り組んだ初めてのものであり、ソフトウェア変換に豊富な経験を持つ著者によって書かれている。また本書は、現実にソフトウェア変換に直面して悩んでいるユーザの役に立つように、概念の解説や詳細な技術論に加えて経済的考察を含み、更に付録として関連資料も加えられている。
本書は、MS-DOSの基礎知識から始めて、MS-DOS上でTurbo Cを初めて使用するにあたって、購入したシステムディスクからどのように必要とするプログラムを移植して運用プログラムディスク(Ver.2.0ではワークディスク#1〜#3)を作成したらよいか、つまりインストールの方法、C言語プログラミングの初歩、さらにグラフィックスの基礎、次いでそれまでに学習した基礎技能を数学や物理学の学習に応用したり、またSSPの利用法について説明する。
アダムとイヴは何語を話したか。言語論争に端を発し、諸科学を巻き込んで民族・人種論争へと展開した18-9世紀のアーリア・セム人論を、碩学ポリアコフの広大な視野に立脚して検証し、キリスト教ヨーロッパの民族主義と反ユダヤ主義を根源的に分析・批判する。
昭和37年に山口大学文理学部に着任後、英語学の研究会(後の「山口大学英語学研究会」)を始めた山本和之教授の退官を記念した、研究会メンバー一同による論文集。
人間の体が進化の産物であるのと同様に、人間の暮らしや心も進化の産物である。現在を生きているわれわれ人間は、どこから来たのか。どうして今あるような姿をしているのか。怒り、悲しみ、喜び、この世界を生き生きと感じ取るこの感性は、どのようにして生まれてきたのか、遺伝子から宇宙まで、森羅万象を読み解こうとする知性はいつ生じたのか。本書は、ヒト(ホモ・サピエンス)と分類される存在がもつユニークな特徴としての「心」をとりあげ、それを進化という視点から読み解く試みである。
「明解」系国語辞書の歴史と卓越した個性を、さまざまな視点から徹底的に分析。小型辞書の嚆矢であることの実証と、それゆえに世間の荒波にもまれ、数多くの批判や賞賛にさらされた歴史を克明に記す。
本書は、古日本語根とノストラテク祖語語根とを照応させ、古日本語根がノストラテク祖語語根に由来することを示し日本語語彙の謎を開明しようとするものである。
肉声と生々しい思索。甦る幻の講義。あらゆる曲解と無理解に自身が答える。
本書は、言語をコミュニケーションの出来事として捉え、談話全体から次第に小さな単位に目を向けて、現代の日本語のディスコースのすがたを観察・分析・考察するものである。
長年の国際ジャーナリスト経験をもとに、実践的な文章技法を探るとともに、現代社会の深層に迫る。本書は、ルポやエッセーから記事・論文・書評・本の書き方まで様々な文章の構造を解析する中から、メディア時代に対応した新しい表現思想の地平を浮上させる試みでもある。マスコミやライターをめざす人たちに必携の書。