動物はどのようにして餌をみつけ、敵から身を守るのか。またどのように交尾の相手をみつけ、社会を維持していくのか。動物のさまざまな行動のメカニズムとその由来に、最新の情報と理論によって迫る。
「認知意味論」からの越境。日本語使用の具体例を取り上げながら、意味を生み出す内面の営みとその社会的相互作用を、はじめて明示する挑戦作。言語学、認知科学、社会学などの諸分野に革新を迫る理論モデルの登場。
本書は、認知言語学にはじめてふれる人に向けて書かれた、定評ある入門書である。「プロトタイプ」と「カテゴリー化」という、認知言語学の基本的な考え方を説明し、それを応用した言語研究の可能性を展望する。
生きるとは解釈すること…。解釈の仕組みを3つの類型からひもとき、言語・文化・パーソナリティを貫く法則を考える。
ロシア・フォルマリズム、ソシュール、パース、サピア…今世紀の言語思想のすべてを呑みこんで独自に音韻論、形態論etcを展開し、言語学と記号学の地平を拓いた巨人の業績。
先史・古代社会や自然民族の計数法から中国の数秘術、日本の姓名判断まで、「数」と文化のかかわりをエピソード豊かに描く。
日常会話から出発して、言語教育、合意形成などの社会現象へと進む「意味づけ論」のさらなる展開。
「日本語」はいかに構築されたか。帝国日本は多言語性とどのようにむきあい、介入していったのか。“いま”を語るべき「日本語」を再構築するために。
会話の中で、非言語も含めた様々なシグナルがいかに共通の解釈の枠組みをつくり出し、理解を生み出すのか、それはまた、いわゆる異文化間のコミュニケーションにおいて、なぜわかりあうことが難しいのかという問いでもある。「コンテクスト化の合図」などの重要概念を生み出した相互行為の社会言語学の基本文献の待望の完訳。
ソシュール記号学の伝統とその理論および用語体系をデザインしなおし、読者に問いかけ対話しつつ記号学の現在を問いなおす。
近代日本の翻訳論の歴史を、明治・大正期から昭和期にかけての代表的テクスト31編と、現代の翻訳研究者によるそれらの解題を通じて総合的に批評する、画期的で初の試み。翻訳研究の邦語必読文献。
人間はなぜ“言語”を習得できるのか。言語学に革命をもたらした生成文法とその最重要概念“普遍文法”について、チョムスキーが一般向けに解説した名著、待望の新訳。
ブラック、ビアズリー、サール、レヴィン…。今世紀、新たな展開をみたメタファー論を原点からたどり、認識と創造性を探る。