元トップアスリートと気鋭の言語心理学者。ことばと身体を専門にする2人が、「学び」とは何かを探る最高の知的探求書!
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●脊髄損傷者(脊損者)の中で、特に問題とされるのが褥瘡(床ずれ)である。社会復帰を果たした脊損者に褥瘡が発生すると、その治療が長期化し、場合によっては職を失うこともある。
●また、褥瘡による長期療養が必要な状態に追い込まれることもあり、本人の生活活動や生命にも危険が及ぶことがある。
●本特集では、脊損者の医療に携わるリハビリテーション科医(リハ医)や、形成外科医、看護師、リハビリテーション専門職、管理栄養士など、さまざまな専門家が、褥瘡の予防や治療に積極的に関与するための情報を提供。それぞれの専門家が褥瘡の問題点や実践的な評価と対応策について解説した。
【目次】
リハビリテーション科医が積極的に褥瘡予防にかかわる意義について
DESIGN-R(R)2020にみる新しい褥瘡アセスメントについて
医療従事者が知っておきたいシーティングの基本と実践について
微量元素にも考慮した栄養管理について
脊髄損傷者に対する褥瘡手術
TOPICS 糖尿病性腎臓病に対する包括的治療のポイント
■新連載
地域リハビリテーションの現状と今後
1.地域リハビリテーションとは
■連載
巻頭カラーデザインが拓くリハビリテーションの未来
5.臨床に利用可能なスマートアパレル(衣服型ウェアラブル)モーションキャプチャe-skin MEVA
ニューカマー リハ科専門医
渡邊幸太朗
リハビリテーション医療におけるEvidence-Based Practice
5.Evidence-Based Practiceにおける情報適用と評価
知っておきたい神経科学のキィワード
19.Cortical silent period(CSP)
認知症の基礎知識とリハビリテーション
3.認知症の基本(診断と治療)
リハビリテーション医療における安全管理の一工夫
II.回復期リハビリテーション病院における安全管理:1.転倒・転落の予防策と発生後の対応
リハビリテーション治療中のリスクに備える医療機器管理
8.がん治療中の機器管理(CVポート・PCAポンプ・抗がん剤の曝露)
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
9.日本摂食嚥下リハビリテーション学会
学会報告
第60回日本リハビリテーション医学会学術集会
正義は暴走しないし、人それぞれでもない。「正しさ」をめぐる会話の事故はいかにして起こるのか。言語哲学から「正しいことば」の使いにくさの根源を探る。
・覚醒下手術は、脳腫瘍やてんかん焦点といった摘出率が予後に相関する脳実質病変を“安全かつ最大限に”摘出する手術方法である。現在では脳腫瘍手術を多数行っている施設での治療選択肢のひとつとして確立している。
・現在の覚醒下手術では言語や随意的運動・体性感覚を検査対象とするのが一般的であるが、視覚や頭頂葉、さらには高次脳機能の検査を行う試みも報告されている。
・本特集では覚醒下手術に関わる各領域のスペシャリストから特に“臨床的意義と神経科学”の最前線をわかりやすく解説していただく。
■覚醒下手術の最前線ーー臨床的意義と神経科学
・はじめに
・覚醒下手術の歴史と適応
〔key word〕覚醒下手術、皮質刺激、マッピング、手術適応
・運動機能温存における覚醒下手術の臨床的意義
〔key word〕覚醒下手術、運動野、錐体路、経皮質motor evoked potentials(MEP)モニタリング、運動機能予後
・言語機能温存を目指したlower grade gliomaに対する覚醒下手術ーー臨床的意義と神経科学
〔key word〕覚醒下手術、グリオーマ、言語機能、ブローカ野、ウェルニッケ野、言語関連白質線維
・高次脳機能を温存する覚醒下手術ーー臨床的意義と神経科学
〔key word〕高次脳機能、視空間認知機能、作業記憶、脳可塑性
・覚醒下手術の麻酔管理
〔key word〕覚醒下手術、気道管理、鎮痛、頭皮ブロック
・覚醒下手術におけるリハビリスタッフの役割ーー現状と今後の課題
〔key word〕覚醒下手術、チーム医療、リハビリテーションスタッフ、神経心理学、高次脳機能障害学
●TOPICS 再生医学
・有効期間を超過した血小板製剤の有効活用ーーex vivo細胞増幅に用いるplatelet lysateの開発
●TOPICS 腎臓内科学
・シングルセル解析からわかる好塩基球と尿細管の相互作用を介した腎線維化進展機構
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(16)
・胸骨骨折:保存治療後偽関節
〔key word〕胸骨骨折、保存治療、手術治療、偽関節
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(8)
・日本における薬価制度と医療経済ーー医療保険財政の持続性向上と幅広く迅速な保険償還を目的とした設計と課題克服のための方向性
〔key word〕薬価制度、医療経済、保険償還、イノベーション、医療保険財政の持続性
●FORUM 日本型セルフケアへのあゆみ(21)
・ChatGPTの可能性と危険性:ハルシネーション問題
●FORUM 後悔しない医学英語論文の投稿に向けてーーEditorの視点から(5)
・査読への対応1
●FORUM 書評
・『在宅ケアの悩みごと解決マップーーケースで現場の問題「見える化」します』(堂囿俊彦・角田ますみ・北西史直・中村美智太郎 編著)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
「明治百年と語学」に関連のある内容をテーマにして、故市河三喜博士の80歳誕生を記念し、当時、博士と親交のあった、英語の専門家だけでなく、各方面の一線で活躍していた38氏が異なった経験に基づいて寄稿した随筆集である。語学教育研究所設立100周年記念企画として復刊。先達の高見にふれて、混迷する時代の英語教育を見つめなおす。刊行から50余年を経た現在も、語学関係者はもとより、一般の方にも新鮮さを失わない話題を提供し、興味あふれる好個の書である。
本書は、ジャッケンドフ(Ray Jackendoff)が書いた15冊の著書(共著を含む)に基づいて、人間の言語と心について、ジャッケンドフがどのように考えてきたかをまとめたものである。その中では、生産性/半生産性や心の理論などの問題を取り上げているが、その根底に流れる彼の思想に触れることは、この方面のことを勉強してみたいと考えている方にとって、重要な道しるべになるはずである。
森の民に心奪われた2人の研究者が行く着く先は…。本書では、私たち二人がともに、いかにして東南アジアの狩猟採集民である森の民に魅了されるようになったのか(…)それだけでなく、そのことが今、現代世界にとって、現代日本で生きる私たちにとって、どういう意味があるのかについても考えてみたいと思う。-プロローグより。
体の各部分ごとに分けて、あらゆる「しぐさ」の心理的な意味を解読する実践ガイド。私たちが日常的にしているしぐさについて、なぜそうするのか、どんな意味なのかと不思議に思ったことがあるなら、本書でその疑問を解消することができる。一〇〇万部を超えた世界的なベストセラー『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』の実用編、ついに文庫化。
悪口はどうして悪いのか。友だち同士の軽口とはなにが違うのか。悪口を言うことはなぜ面白いのか。負の側面から人間の本質に迫る。
ネーミング辞典の超決定版。想像力を刺激する2万3,000語収録。
「難しくて面白い」古今東西の問題に楽しく答えて脳活&認知症対策にも!
これから繰り広げられる議論は、私が実際に小学生におこなった特別授業がもとになっています。本書を読むみなさまも、好奇心に溢れた小学生と一緒にことばの探検の旅に出られることでしょう。そして、その探検の核になっているのは「対話」です。教える側も教わる側に多くを学んでいますし、私は本当の学問は対話の中にこそ生まれるものだと感じています。実際にこの授業でも、小学生からの質問で新しい発見がありました!さあ、授業という名の探検のはじまりです。