右から左へ機械のごとく言葉を変換できると思われがちな同時通訳者。だが、話はそう単純ではない。のしかかるプレッシャーの中で、専門的な話を専門家でない者が仲介するという無理をするのがこの仕事。ひたすら日々の研鑽と経験で技が磨かれる職人とアスリートを合わせたような職業だ。異なる言語を行き来することで見える世界、表には見えない日々の格闘をユーモラスに描く。
人を納得させる議論には「型」がある。「定義」「類似」「譬え」「比較」「因果関係」-たった五つの論法さえきちんと使いこなせれば、誰だって自分の考えを的確に表現できるようになり、一見もっともらしい相手の主張の弱点も見えてくる。教育現場でディスカッションなどを指導する際の手引きとして書かれた本書には、議論に欠かせないこれらの技術の使い方と、それに対する反論の仕方といった、私たちが身につけておくべきイロハが明快に論じられている。豊富な実例を通して論証・反論の技術を磨く、確かな修辞学的知見に裏打ちされた入門書。『議論の技を学ぶ論法集』文庫版。
幸せで、輝いている女性がいつも使っている59のコツ。たったひと言で、人間関係が好転していく!
翻訳者は格闘する、新たな文化創出のために。古代ギリシアの科学・文化はどのように中世アラビア・近代日本へと継承されたのか。叡知の伝播を壮大詳細に描く未踏の“翻訳の世界史”
三千年以上前に誕生し、今も使われ続けている漢字。漢字には形の、声の、事類としての系列がある。その系列を整理しながらみてゆくと、古代の人々の生活、考え方を含め、その文化の一切を復原することができるー。漢字の新たな体系を打ち立て、『字統』『字訓』『字通』の三部の字書を著した著者が、九十歳を目前に始めた二十回にわたる連続講演。身近な漢字から世界が広がる、文字学事始め。
断る時は、ひと言で言おう。
聞き上手になれば話し上手になる。ボストンコンサルティング時代から5000回以上の講演をしてきた。会議でのプレゼンや商談・会合などでのスピーチを含めると数限りない。難しいことをわかりやすく、わかりやすいことを深掘りして、深掘りしたことを面白く話す。簡単なことのように思えて、多くの人ができないその極意は、「テクニック」ではなく「中身」、「どう話すか」ではなく、「何を伝えるか」。話が面白く、何度でも会って聞きたくなる「インプット」と「アウトプット」の好循環を生むための本質がわかる。
どれほど準備しても、会議は思い通りにはいかない。「鶴の一声」で流れがガラッと変わるときもあるし、予定通りに進めても不満が出ることもある。コミュニケーションによってどのように「場」が作られるのか。会議の進行役=ファシリテーターは、「場」の雰囲気をどう読み、動かしていけばよいのか。あるファシリテーターの動きを追いながら、会議やプレゼンテーションなどの、よりよいコミュニケーションのあり方を提示する。
言語学の要点を、身近な日本語を題材に解説。構造主義言語学から最新の認知言語学まで、言語学の基礎知識をカバー。問題を解きながら理解を深める、わかりやすい構成。
同僚に頼みごとができない…上司に反論できない…部下を叱れない…人のための、モヤモヤ溜め込みグセ、イラッ、カチン爆発グセを治し、上手に「NO」を伝える方法。
「相手にちゃんと届く声」が仕事とプライベートを好転させる!いつでも聴くだけでトレーニングできる「生レッスン」。音声データ付き。
見出し語増補部分145項目。『チョムスキー理論辞典』(1992年刊)の増補版。旧版は「GB(統率束縛)理論」の用語を中心に編まれていたが、増補版では旧版刊行後に研究が進展した「極小主義(ミニマリスト)プログラム」の用語を中心に取り上げてGB理論以降の展開に関わる重要事項をほとんど網羅した。
話し方より「いい声」が効く!カリスマトレーナーが教える奇跡のボイトレ。あいさつ・会議・プレゼンの前に!
「おもしろさ」は、最強の武器である。「どうしたらおもしろい伝え方ができるのか」30年間考え続けてきた、元落語家であり、ベテラン放送作家でもある著者が、その答えーシンプルだけど奥深い、だれでもおもしろい人になれる「伝え方の公式」-を解き明かす。
練習フレーズ350で“滑舌カクジツ上達!”プロが教える話し方のヒントで会話力アップ!
『カーネギー話し方入門』の全原則を練り込んだオリジナル・ストーリーで、やさしく学ぼう。
「話せばわかる」と思っていても、そう思っているのは自分だけ。現実は、自分の本当の気持ちは相手に思うように伝わらない。そんなコミュニケーション・ギャップを埋めるための「少しの工夫」を20のスキルで実践的に解説!自分の思いを「わかりやすい説明」できちんと相手に伝えよう!
「語の意味」とは何か?『類語大辞典』の編集・執筆に関わってきた著者が、「意味の本質」「同義・類義・多義」「意味記述の方法」「辞書と意味記述」の4部に渡って、これまで深めてきた考察を明らかにする、「ことばの意味」の研究に大きく資する一冊。