誕生後わずか数年で、子どもたちは基本的な言語能力を身に付ける。なぜ出来るのか?どうやって?音声・語彙・文法のみならず、身振りや手話、養育放棄と言語習得の関係、障害の問題など、日本人の子のデータを元に、広い視点から言語発達の謎に迫るユニークでわかりやすい入門。
言葉は正確なばかりが能じゃないちょっとした大人のコツが決め手です。相手を怒らせずに真意を伝える極意から、完璧に知性を光らせる敬語の使い方まで、好かれる“言い方”の実践集。
本書は1992年から1994年にかけて2回に分けて行なわれた、東京外国語大学語学研究所の主催による連続講演会「世界の言語」を出発点としている。一般の読者のための言語入門の手引となる参考書。ギリシア語・ラテン語・古代スラヴ語といった古典語はもとより、主要な国語からバスク語のような話者数の少ない言語も含めて、22言語を収録した。
本書は1992年から1994年にかけて2回に分けて行なわれた、東京外国語大学語学研究所の主催による連続講演会「世界の言語」を出発点としている。一般の読者のための言語入門の手引となる参考書。サンスクリット語など古典語はもとより、主要な国語からアイヌ語・満洲語のような話者数の少ない言語も含めて、日本と関わりの深い23言語を収録した。
ことばの意味というものは、話し手と聞き手の相互の関わりの中から生まれる。-会話での「含意」、間接的な言い回し、ポライトネスなど、語用論の基本概念を豊富な用例を用いて解説した格好の入門書。普段なにげなく使っていることばの不思議が見えてくる。
本書は世界各地での現地調査の経験をもつ社会言語学者によって書かれた文字概説であり、従来出ている文字概説書とは一味異なる斬新な切り口のもの。より深く文字学の森に進みいるためのウォーミングアップに好適の文字学入門。
日常会話から出発して、言語教育、合意形成などの社会現象へと進む「意味づけ論」のさらなる展開。
本書は、心理言語学、社会言語学、神経言語学、クラスルームリサーチ、バイリンガル教育の5つの分野におけるこれまでの研究成果と今後の課題を、それぞれの専門家の視点からコンパクトにまとめたものである。多角的な視点により、これからの外国語教育のあり方を見つめる観点を提供する。
明治のはじめ、二〜三年の短い期間に、精力的な英語の翻訳事業が政府の指導のもとに行われた。留学帰りの若い俊英たちが、専門分野ごとに和製漢語をつくり、世にひろめたスピードは驚嘆にあたいする。しかし「急ぐことの中には、必ず間違いが存在する」の言葉どおり、その折の名訳にまじって数多くの誤訳が生まれてしまった。本書は、これらの誤訳の中でも、その後の日本の社会に大きな弊害をもたらした言葉をとりあげ、日本人の考えや生活、言動などにどのような影をおとしているか、を読みといてゆく。
辞書というのは単に日常生活の上で「必要があって」だけ引くものではない。辞書とは、時に共に言葉の海で戯れる友であり、時には敬うべき師であり、またかけがえのない伴侶であったりもするのである。この奥深くも魅力的な辞書という書物をめぐって、各界のいずれ劣らぬ卓抜した言葉の遣い手たちがつづる珠玉のエッセイ集。
人に好かれる話し方の基本から、要領よく話すコツ、敬語の正しい使い方、相手のプライドを傷つけない法、人間関係にプラスになるほめ方、叱り方、ちょっとしたスピーチまで、“かゆいところに手が届く”本。
どんな簡単な外国語を訳すときでも、我々はそこで“異文化”をつきつけられる。言葉と文化を橋渡しする「翻訳」とは、いかなる行為なのか。翻訳者の腕の見せ所は、どのようなところにあるのか。従来、経験やセンスの問題と片付けられることが多かった翻訳を、「日欧の言語・文化の比較」という視点がとらえ、合理的に解明する。よりよく翻訳する力をつけるための翻訳論入門。
エミリー・ブロンテやトルーマン・カポーティら、英米文学巨匠の名作を数多く手がけてきた翻訳の達人が「最高の訳とは」をずばり言いきる、決定版翻訳レシピ。障壁をくずす10の決め技。
言語には歴史があり、文化がある。しかし、文法を知らなかったらやはり言語を知ったとはいえない。本書は、ヘブライ語の歴史や文化に関する理解も深めたいし、語学力もつけたいという(よい意味で)欲張りな読者のための本である。