コミュニケーションとは、正しい言葉を〈書き、読み、話し、聞く〉ことによるアイデアの“伝え合い”はもちろんのこと、相手をしてさせる、つまり〈話をさせる、書かせる、聞かせる、読ませる〉という面も見逃せない。本書はそれぞれの局面において、どのようにすれば一番効果的なのか、その具体的ノウハウを満載した強力な知的マニュアルであるー。
今、日本語ブームだと言われます。ところが以前にくらべて現代人の語彙は、減少の一途をたどっているように思えます。ますます忙しくなった日常、言葉を選んで悠長に話してなどいられないことも事実です。そこで本書では、昔から人々が伝えてきた言葉の周辺の姿をパズルにしてみました。
“シルクロード必殺研究人”の東西よもやま言葉談義第二弾。ファースト・フード・メニューは多彩な歴史の饗宴、愛車名語源に手ほどき、あなたのお好きかも知れないダイヤモンドに相似たあの輝きのジルコンは、古代ペルシャを出てから時空間を漂泊、スペインのアルハンブラ宮のグラナダ王国を経て、現在に生きております、など。
“人間の認知とは何か”を問い続ける心理学の中でも最近とくに進展めざましいのが認知心理学である。本書は、その認知心理学の成果によって精神医学を洗い直すことを研究課題としてきた著者が、20年来に及ぶ研究の里程標としてまとめたものである。
この本は、これまで多くの方々から出された話力(話す力、聞く力)に関する質問の中から頻度の高いものを取り出し、それに対する具体的解決策を提示しようとしたものです。
「物語の構造分析序説」(1966)以来、バルトはフランスのナラトロジー(物語記号論)のリーダーとしてこの先端領域を切り拓いてきた。本書は、この分野における主要な論考、「物語の構造分析-『使徒行伝』10-11章について」(1969)「行為の連鎖」(1971)「エドガー・ポーの一短編の分析」(1973)を収める。この三編の邦訳によって、バルトの《物語学》関係のエッセーはほとんど訳されたことになる。彼の新鮮な分析視角はわが国の《物語研究》にも有益な示唆を与えるであろう。
NHKチーフアナウンサーである著者が公私にわたる交流からすくいあげたスーパースターの積極的人生・会話術。長嶋茂雄、王貞治、青木功、岡本綾子…。
緊張する出会いから悲しい別れまで、あらゆる人づき合いについてまわる“自己紹介とあいさつ”。どうせやるなら、「ホホウ」と感心させたり、思わずニヤリとさせて、自分を上手に印象づけたいもの。本書は、さまざまな具体的場面ごとに、オーソドックスな話し方から、ちょっぴりひねった語り口まで、豊富な実例で細かく解説。さらに、ワンポイント・アドバイスで、どんな人にも応用自在。すっきりした自己紹介や、ウィットに富んだあいさつをしたい人のための、すぐに使える実用バイブル。
本書は、理論計算機科学の最も基礎的な部分を、現代的な視点から紹介したものです。最新の題材もいくつか含まれています。初めの5つの章では、言語、オートマトン、帰納的関数、そして、決定可能性の基礎について述べます。記述の方法は、機械に重点を置くものではなく、言語理論的なものです。第6章では、計算量理論の、公理論的な面と機械を中心とする面の両面の間で、バランスのとれた解説を与えることを試みました。第7章は、昨今大変活発に研究されている話題をとり上げます。暗号の理論です。第8章で論じられる研究分野はどれもその後活発な研究が続けられている分野です。