語用論は言語の意味を説明するという。意味論とはどういう関係にあるのか?語用論とは言語理論の一部をなすものか?それともそれとは別の目標を持つのか?言語理論の一方の雄・生成文法は、言語は人間に生物中で唯一性を与えており、人間の外には存在しないとする。他方の雄・認知言語学は、言語は人間の外にある認知的諸過程に本質的に依存すると主張する。本書は3理論理解への最上の道である。
本書では、「とにかくドイツ語とはこういうものだ」といった規範的立場ではなく、ドイツ語に固有の現象を他の言語の分析にも通用するような言語普遍的な立場から解説する。
文字をよみかきできないひとびとにとって、文字はどのようにせまってくるものなのか?「識字」「非識字」のなにが問題であり、なにをするべきなのか。識字問題の解決のために、ほんとうに必要なことはなにか。
素朴な疑問に、最新の言語学で答えます。「は」と「が」はどう違うのか。「氷」は「こおり」なのか、なぜ「道路」は「どうろ」なのか。どうして「雰囲気」を「ふいんき」と言ってしまうのか。「うれしいです」と言えても、「うれしいだ」と言えないのはなぜか。「全然、大丈夫」という表現は間違いか。日本語の起源から、音声・語彙・文法・表現まで、73の意外な事実。
どんな素晴らしい話でも、それだけでは伝わらない!スピーチ、交渉、プレゼン、対話、方法を知れば、劇的に変わる!自己表現の第一人者が、最新の研究成果をもとに、「究極の見せ方・伝え方」を明らかにする。
主題、取り立て、焦点、終助詞、かき混ぜ、省略、モダリティ、話し手の視点、など、日本語には、発話行為や情報構造と関わる現象が豊富でかつ特徴的である。やっと統語論がそれらを取り込むことができるようになってきた。日本語からの知見と分析こそが、今後の理論の発展の方向を決定し進展させる。国内外の生成文法学者による画期的な論文集。
本巻では、認知言語学の研究パラダイムを背景にした言語習得の研究を、用法基盤モデルの観点から解説する。特に、構文の習得過程に焦点をおき、一語発話、二語発話、ゲシュタルト構文、動詞島現象、スキーマ化のプロセス、構文交替現象、構文の拡張と創造的言語使用など、言語習得にかかわる主要テーマを取り上げ、これらの言語習得の問題を体系的に解説する。これまでの生成文法中心の言語習得観とは異なった、新たな方向を探求していく。
本書は、変形生成文法の源流を、17世紀の合理主義思想に求め、デカルトからポール=ロワヤル文法へ、さらにフンボルト、ロマン主義へと連なる言語学の流れを明らかにする。その試みは、言語行動における自由と創造性に光をあて、自らの言語観、人間観を示す「方法序説」となっている。