サル学によって生まれた?未来へ送る新しい日本語文法論。
中国人にとって言葉とは何であったか。そして彼らは、どのようにして「辞書」を発明し発展させていったか。「辞書」をめぐる知られざるエピソードや謎をちりばめながら、中国人の言語観のエッセンスを平明・明快に描きだす。
他言語との対比で浮かびあがる日本語の特質とは?多様に結合する助詞の視点から、日本語文法を再構築し、さらに連歌・俳諧、「天声人語」、文学作品などを題材に、日本の言語文化の基底をさぐる。
日本語には古来多くの一人称二人称の代名詞があるが、そのどれもが使い易くはない。他方印欧語、中国語のそれは何千年にもわたってほぼ安定し、しかも使い易い。この違いは何に由来し、またどのような影響をそれぞれの文化に及ぼしてきたのだろうか。『ワレ』や『テメエ』などの一人称がどうして軽侮の二人称になるのか。上下関係を強く織り込んだ日本語敬卑語の問題を、世界の多くの言語と比較対照しつつ意味論的・文化論的に追究する。
著者は、臨床的な問題に関わるコミュニケーション・プロセスについて多くの基礎研究を行ってきた。これらの理論は、基本的に臨床現場の観察から導かれたものである。そしてこれらの理論の中に含まれる研究は多くの場合、臨床実践について非常に重要な示唆を与えることができるのである。このすばらしい目標に到達するためには、基礎研究と臨床実践を引き裂く垣根を取り払い、その間の掛け橋を創造することがまず必要である。この本はまさにその掛け橋となる。
何の苦労もなく覚えた日本語、何年学んでも身につかない外国語-ことばの様々な不思議を脳のしくみと働きから解く。
本書では、英語の基礎をしっかりと築くには、中学の教科書を徹底的にマスターすることであると説かれた、松本亨先生(1913-1979)の英語習得法を紹介することから始め、英語の表現構造を対照言語学の視点から考察することと、音読の実践の二つに充分な紙面を割いて、英語の基礎を固めるのに重要と思われるポイントを紹介していく。
不可視の電磁波に覆いつくされ“電磁波帝国”化する私たちの生活空間。電磁波防護指針の合法性を根拠とする電磁波無害言説に抵抗すべく、アレント、ネグリ、コーネルに拠り新たな“構成的権力”の構築を模索する。
デリダが光をあて発展させたフッサールの言語考察、その思索の流れを辿り、現代の言語哲学に道標を与える。
『記紀万葉』を書いたのは白村江敗戦による亡命百済人だった!「音声学」が明らかにする『記紀万葉』成立と「日本」建国の事情。日本語・朝鮮語・中国語の比較音声実験資料CD付き。
コーパス言語学の入門書として親しまれているLearner English on Computerの邦訳版。内容を一部アップデートしてあります。この分野の先駆者による論文15篇により、コーパス編纂の方法からどのように教育に活用したらよいかまでを、具体的にやさしく解説。学習者コーパスに重きを置いているので、PCを利用した語学教育の手だてがわかり、英語教育や日本語教育だけでなく諸外国語を教えるときにも役立ちます。
ひとくに「日本語」と言うが、それはいったいどこの言葉なのだろうか?本書では、北は青森県から南は沖縄県、さらにブラジルの日系人社会まで、各地で使われているさまざまな言葉を観察することによって、日本語の多様性を発見する旅へと誘う。その道のりでは、均一で単一な「標準語」だけが日本語なのでは決してないことが発見され、さらには、各地の方言が世界の言語と共通する普遍的なあり方をしていることさえあることが明らかになるだろう。言語学の最前線で研究が進展している言語類型論の手法を用いて、世界各国の言語と方言・標準語を自在に横断する、刺激的な日本語論。