少数者/情報弱者の言語権とはなにか。はなしことば/かきことばとしての現代標準日本語の支配的現状に疑問をもたない多数派日本人と、その社会的基盤に知識社会学的再検討をくわえる。自明性のもつ権力性・差別性に社会学/社会言語学から根源的な異議をつきつける注目すべき論集。
「あがり症」は、たった二つのことを実践するだけで誰でも必ず克服できます。自分の「思考」を変えることと、事前に「準備」すること。本書では、その具体的な方法についてすべて書きました。会社の朝礼や面接など、「10人程度の前で話す」ケースから、結婚式のスピーチや講演など、「100人規模の前で話す」ケースまであがらずに話すためのノウハウが満載。
座をなごませ、心地よい笑いを誘うスピーチ。しめやかな雰囲気の中でジーンと胸を打つスピーチ。冠婚葬祭でのスピーチもその状況に応じた内容・しゃべり方が大切。スピーチの長さ、エピソードの処理の仕方、美しい話のしめくくり方、さまざまな場面でのノウハウを、豊富な実例によりわかりやすく解説した、家庭の必需書です。
通訳のモットーは“得其意、忘其形(意味は汲み取り、形は忘れる)”!同じ漢字を使う日本と中国だからこそ起こる誤解、文化の違いによる摩擦を、ビジネスや通訳の「現場」で遭遇した笑い話・裏話を交えて解説!天安門事件当時の思い出を綴った「通訳冥利」、未来を担う若者へのメッセージ「ひたむき(六き)に学ぼう!」なども収録。おもしろくてためになる、さらには元気が涌いてくる「一読三鳥」の語学エッセイ。
「どうして分かってくれないの…」コミュニケーション不全に悩むあなたを応援します。
「ゴキブリだ!」という発話は「ゴキブリがいる」という新しい情報を相手に伝えることもあるが、発話される状況によっては、驚きや警告などいろいろな意味にも解釈できる。限られた文字情報からどのようにして話し手、書き手の「心」に迫ることができるのであろうか。認知語用論としての関連性理論の知見を援用して、発話、メタ表象現象、修辞表現、テクストの統一的な説明を試みる。
本書は「ケンブリッジ大学言語学テキストシリーズ」の一冊、『Tense』の日本語訳である。世界の60言語から様々なテンスとその周辺の例が紹介されて、それらが明快で切れ味のいい理論によって、一つの体系の中に実に見事に位置付けられている。広い知識と明晰な分析、学問はこうでなくてはいけない。言語研究を志す人には研究に必要な基礎を、テンス研究で悩んでいる人には、迷路から抜け出すヒントを与えてくれる一冊である。
学びの中心は学生の問題意識。『日本語を学ぶ/複言語で育つ』を使った協働的な学び。早大生による授業の提出レポートを特別公開!早稲田大学ティーチングアワードを受賞した人気教授の授業!
全18,500語収録!幻の人造言語エスペラント語掲載。クリエイターから中二病患者までアナタの世界に命を吹き込む魔導書。
ヒトの子どもは聞いた言葉を単に真似ることによって話せるようになるのではない。無意識のうちに文のパターンを知り、文法を心(すなわち脳)のなかに作らずにはいられないから、言語を身につけることが可能なのだ。さらに、音楽、視覚、思考、文化など人間知性の他の領域に目を向けても、言語習得に見られるのと同様の能動性を見出すことができる。ヒトは誰でも言語を話し、理解する。これは明白な事実である。しかし、だからといってそれを説明するのも簡単であるわけではない。著者は本書で、私たちが言語をもつための必要条件をじっくりと検討し、そこから得られるヒトの性質についての深い洞察を示している。
上手に「聞く」だけでは、相手が話してくれるとは限らない。言いたくないことまで言わせてしまう、心理テクニック。数多くの企業で「聞く技術」研修を行ってきたビジネス心理学のプロが教える、ビジネスでも日常生活でも使える、信頼関係を壊さずに、相手の話したくない話題を引き出すスキル。
仕事がいやになった部下のために、働く楽しさを伝えるなら、どうすればいいか。広く世の中のために、このメッセージを伝えるには、どう言えば拡散するのか。誰かのために、と考えると、言葉の方向性が定まります。何が的確な言葉か、見えてきます。伝わったときの喜びは格別です。そして、人のために動けば動くほど、自分に返ってくるものなのです。人のことを考えることが、自分のことを考えることにつながります。それが「言語化力」を高める奥義だと心得てください。
本書は、Bloomsbury Publishingのキーターム・シリーズ全10巻中の1冊、Key Terms in Second Language Acquisition(second edition)の全訳である。文字どおり、第二言語習得研究に関わる専門用語や仮説について解説した事典である。「キー・クエスチョン」「キー・セオリーと基本的な枠組み」「キー・ターム」「キー・リーディング」の4部構成を取る。専門用語は平易なことばで、明確に解説されており、専門家のみならず、初学者のための入門書としても格好の書物となっている。
近年、動詞の語彙意味論で様態動詞と結果動詞、あるいは様態・結果の相補性という言葉がよく出てきます。この本では、これらの概念を提唱したBeth LevinとMalka Rappaport Hovavによる、事象スキーマに基づく意味表示を用いた理論を、筆者自身の考えによる修正も加えつつ、予備知識のない読者にもできる限り理解しやすいように、さまざまな具体例を挙げながら平易に解説。