権威の象徴として継承された鷹狩。天皇家への「御鷹之鶴」進献をめぐる将軍権力の規定性や、国家の仕組みのなかでの鷹狩権・鷹場支配権・鷹儀礼の構造を追究。江戸幕府放鷹制度の全体像と政治的・社会的意義を解明する。
ドイツ不法行為法の基本書、待望の翻訳。近年の法改正をふまえて補訂した日本語版。わが国の実務にとっても参考になるケースを多数掲載。
「江戸幕府はなぜ崩壊したか」。この命題に関する戦後の主な研究は、幕府を倒す側からみた「西南雄藩討幕派史観」にもとづく、一藩絶対主義の立場からの幕府崩壊論であるといってよい。本書は、幕府と幕政を担う譜代大名および御三家との相関分析を通じて幕府崩壊の要因・諸過程を総合的に解明する。また維新政権の対藩政策の分析を通じて、維新政権の性格を逆照射し、同時に明治維新の本質を究明する。