貝は集めるだけでもたのしいものですが、くわしく観察したり、調査したりすると、貝への興味は、いちだんと深まります。本書には、実際に海岸へ貝を拾いに行ったとき、何に注意し、どのように調査したらよいのか、そして、それによって何がわかるのかが、わかりやすく書かれています。小学中級から。
生きるがゆえに愛し、生きるがゆえに憤る。あなたに問いかける六編の珠玉小説。
貝殻は身を守るためにある-。歯はものを噛むためにある-。ホントにそれだけ?貝殻や貝の歯に秘められた様々な役割、ふしぎな現象、有効利用法に目を向けてみよう。
ねずみのティッタとメオが、かっているさかなのために、きれいでおおきなかいがらをさがしにいくと、かいがらのなかからびっくりするものがつぎつぎとでてきます。どうしてなのかなぁ。
本書では、広く歴史をさかのぼり、貨幣システムにはさまざまな、そして現在のものとは全く異なるものがあったことを示す。その上で、近年問題になっている、金融のグローバル化による地域経済や国家経済の不安定な状態を解消する手段として、複数の貨幣システムを使うことを提唱する。また、著者は経済活動による地球全体の環境破壊の問題を解消するために、エネルギー消費と連動した通貨単位の導入を提案。新しい時代を生き抜くための斬新で注目すべきアイデアが多数盛り込まれている一冊である。
郊外に居を構え、孫の成長を喜び、子供達一家と共に四季折々の暦を楽しむ。友人の娘が出演する芝居に出かけ、買い物帰りの隣人に声をかけるー。家族がはらむ脆さ、危うさを見据えることから文学の世界に入った著者は、一家の暖かな日々の移りゆく情景を描くことを生涯の仕事と思い定め、金婚式を迎える夫婦の暮らしを日録風に、平易に綴っていく。しみじみとした共感を呼ぶ長編。
心臓の不規則な鼓動、ウイルスの感染戦略、株価の暴落、ギャンブルの罠ー日常にぽっかりあいたランダムネスの深みに挑む現代数学の奇怪な冒険。