「貝がらを耳に当てると、海の音が聞えるの」「よく知ってるね。こんちゃんも子供のころ、貝がらを耳に当てて海の音を聞いたよ」孫娘と妻との話し声が流れてくる。もうすぐ結婚50年の年がめぐってくる…。穏やかな眼差で描くかけがえのない日々。
すべてが海藻押し葉で描かれた、この美しい本を通して海の中を旅してください。押し花アーティストのヘレン・アポンシリはつやめく海草や、ふわりとした藻、鮮やかな海辺の花々を楽しげなペンギン、ちょこまか走るカニ、銀色に光るサメの群れへと生まれ変わらせました。ページをめくれば、岩かげの潮だまりから深海まで海のものがたりが広がっています。植物がすばらしい生き物へと姿を変える様子に心が踊り波の下に魔法と美の世界を見つけることでしょう…。
1920年〜1930年代、すでに銀幕にも舞台にも出没していたアルトーは、現実に直に接続した世界を観客に与えるべく、映画『貝殻と牧師』を手がけ、「アルフレッド・ジャリ劇場」を創設し。今日的な感性にも通用する映画・演劇論を語るー。映画シナリオ・舞台のための作品も収録。
夏美は「貝殻チェリー」のニックネームで、ケータイ小説サイトにハマッている高校2年生。メガネ男子の烏丸に密かにトキメいている。ある日、お気に入りのミステリー小説の作者が同じクラスの超不良・鷹山と偶然知るが、自分も入会しているとは恥ずかしくて言えない。夏美=貝殻チェリーということに気づかない鷹山は、夏美と貝殻チェリーそれぞれに何かと悩み相談をもちかけて…。第1回講談社MouRa×Gocco才能賞大賞受賞作。
偶然に導かれる進化のシナリオ。最新の研究成果をもとに生命の過去。現在・未来を描き出す。
本書では、広く歴史をさかのぼり、貨幣システムにはさまざまな、そして現在のものとは全く異なるものがあったことを示す。その上で、近年問題になっている、金融のグローバル化による地域経済や国家経済の不安定な状態を解消する手段として、複数の貨幣システムを使うことを提唱する。また、著者は経済活動による地球全体の環境破壊の問題を解消するために、エネルギー消費と連動した通貨単位の導入を提案。新しい時代を生き抜くための斬新で注目すべきアイデアが多数盛り込まれている一冊である。
絶滅した巨大生物から未知の病原体まで、美しい小鳥や貝殻、珍獣・奇獣、絶滅した巨大生物、未知の病原体…。まだ見ぬ新種生物を追い求めた人びとの死をも恐れぬ冒険の旅は、やがて西洋の古い世界観を根底から覆していくことになる。大発見に情熱を燃やした先駆者たちの姿を、鮮やかな筆致で活写する。さあ、世界を変える大発見の旅へ。
アフリカでいちばん西にある国セネガル。その大西洋岸に、貝がらでできた小さな島があります。新鮮な魚介にめぐまれ、いつも多くの人でにぎわうこの島に、小さい体で人一倍がんばり屋のマドレーヌが住んでいます。小学校中学年から。