ヴォーカル&ギターの三宅洋一を中心に結成された犬式の通算3枚目。レゲエをはじめとする70年代の音楽を基軸としつつ、あくまでも現在進行形の“日本のロック”にこだわる姿勢は相変わらずで、他の追従を許さぬ唯一無二のサウンドスケープを作り上げている。
言葉を“言の葉”と表現し、ひらがなで記しているところからも、日本語の美しさへのこだわりが感じ取れる。J.シュトラウスやチャイコフスキー、ベートーヴェン、ブラームス、ショパン、バッハなどが書き残したクラシックの名曲に新たに日本語の歌詞を添えた、全3集・50曲から成る企画盤(2007年にリリースされたものの再発)で、メロディの流麗さや言葉の繊細さ、アレンジの自由さに心が洗われる。また、クラシック界だけでなく、庄野真代や沢田知可子を始めとするJ-POP歌手、アニメ・ソング歌手などを起用していることもクラシックとの距離を縮めている。
CDデビューから8年。日本風情を三味線の弾き歌いで表現する彼女のお国めぐり第2弾。今回も「五つ木の子守唄」「よさこい節」といったスタンダードから、ハワイ民謡の「ホレホレ節」まで多彩なセレクション。特徴ある固めの声で、和風エンタメの粋にいざなう。
鈴木博文(ムーンライダーズ)と美尾洋乃のユニットの84年の1作目の紙ジャケ再発。ニューウェイヴ以降のアコースティックな音と日本語の歌の融合で、「Pierrot le fou」「ゴッホの糸杉」は83年のコンピの曲、11曲目の「夢見るジュリア」以降は2006〜2009年の音源で、みなリマスタリング。2009年の二人への会見記付きの丁寧な作り。
生活のあらゆるシーンで必要な音楽を網羅した、ベーシック・ライブラリー“ツイン・ベスト”シリーズの“日本のしらべ”編。ジャンルを代表する有名曲を集めており、カタログとしても最適な2枚組。