満男の恋にカッコイイライバル出現!?
『髪結いの亭主』におさまった寅さん、甥っ子の恋の悩みを叱咤激励するも、美人理髪師の思いに気付かず…!
泉(後藤久美子)が東京のCDショップに就職し、満男(吉岡秀隆)はご機嫌な毎日。
一方寅さん(渥美清)は、宮崎でひょんなことから理髪師の蝶子(風吹ジュン)と知り合いになり、なし崩し的に厄介になることに。
そんな折、友人の結婚式で宮崎へ赴いた泉は、偶然か必然か、寅さんと再会する。
そのとき寅さんに思わぬアクシデントが…!?
シリーズ第45作は、満男と泉の初々しい恋模様に大きな転換期が訪れると同時に、
フランス映画『髪結いの亭主』をお手本にした、寅さんと蝶子の粋なラブ・ストーリーが繰り広げられていく。
そして伯父と甥、愚かながらも恋と愛に真剣な男たちは、いつしか師弟のような関係で結ばれていくのだ。
第1作から御前様役としてレギュラー出演し、寅さんはじめ葛飾柴又の人々の慈愛深く見つめ続けてきた名優・笠智衆は、
惜しくも本作が遺作となった。
北陸で出会ったマドンナは、“寅さんの憧れの人"ファン投票第1位=吉永小百合。
切ない恋をしっとり描いたシリーズ第9作!
『男はつらいよ』シリーズ第9作は、“寅さんの憧れの人"ファン投票で1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えてお届けする。
葛飾柴又の自分の部屋が貸間に出されてふくれまくりの寅さんは、さんざんみんなを嘆かせた末に“とらや"を飛び出し、北陸金沢へ。
そこで彼は旅行中の清純なOL歌子(吉永小百合)と出会う…。
今回は第2作以来久々に冒頭で寅さんの見る夢が描かれるが、この趣向は以後のシリーズのお楽しみコーナーとして定着していく。
また今回から松村達雄2代目おいちゃん役で登場。寅さんの弟分・登(津坂匡章)も第5作以来久々のお目見えとなった。
なお、今まで不定期で公開されていた本シリーズだが、今回より年に2回、お盆と正月に興行作品としてお披露目されることになった。
そして寅さんと歌子の物語は、第13作でも繰り広げられていくのである…。
典型的な都市河川多摩川へ、地元の四年生がジャブジャブ入って「親子魚とり大会」。思わぬ大漁で川遊びのおもしろさにとりつかれ、多摩川通いが続く。それまでは気づかなかった川の素顔が、生き物をとおしてどんどん見えてきた。それは「なぜだろう」「もっと調べたい」という好奇心をかきたてられる日々であった。魚はもとより、水の汚れ、飲み水、化石、植物、野鳥、昔話…。やがて環境・社会問題へも目が向いていく。「多摩川水族館」「水生物病院」など、楽しい企てが次々とびだす。体と頭を総動員し、教師や親も巻き込んだ半年間のダイナミックな「授業」が展開された。
葛飾柴又に黒船来航!?二人のフーテン、マイケルと寅次郎が繰り広げる日米対抗恋愛合戦の行方やいかに?
『男はつらいよ』にもいよいよ黒船来航!?
シリーズ第24作は“アメリカの寅さん"ことマイケル・ジョーダン(役名です。念のため)が登場する!“とらや"にも下宿中のこの独身男、職業はビタミン剤のセールスマンで、こともあろうにさくら(倍賞千恵子)に恋してしまうのだ。
演じるハーブ・エデルマンは『ザ・ヤクザ』などで知られるハリウッドの個性派俳優。
一方、本家本元の寅さん(渥美清)は英語塾教師(林寛子)の母・圭子(香川京子)に、いつものごとく一目惚れ。
この日米対抗恋愛合戦、果たして勝利するのはどちらのフーテンか?
ストーリーと脚本に『タクシー・ドライバー』などのポール・シュレイダーの弟で『太陽を盗んだ男』でも知られる大の日本通レナード・シュレイダーを迎えてお贈りする、『蝶々夫人』をも越える愛の日米親善映画。かくして人情も笑いも失恋も越境する!?
お見合い騒動に沸く寅さんが、若者たちの恋のキューピットに!?
松竹喜劇作品に手腕をふるった才匠、森崎東によるシリーズ第3作。
ご存知『男はつらいよ』シリーズ第3作。今回は前2作の山田洋次から『時代屋の女房』、
『美味しんぼ』などの森崎東に監督をバトンタッチしており、
毎度おなじみのお話でも風景の切り取り方などを含めて大いにタッチが異なり、
寅さん(渥美清)以外のキャラもどこか荒々しく、新鮮な味わいで見守ることが出来る。
ストーリーは寅さんにお見合い話が持ち上がっての葛飾柴又騒動と、
後半は湯の山温泉の宿で若者たち(香山美子&河原崎健三)の恋のキューピットを演じつつ、
女将のお志津(新珠三千代)に恋焦がれていくさまが人情味豊かに描かれていく。
また今回は寅さんがいかにしてふられるかがじっくり描かれている辺りも新味であり、
さらにはふられてもどこか未練たらしい寅さんの姿が哀れを誘う。
番頭役の名脇役・左卜全の存在感も圧倒的なのであった。
テキヤ仲間の忘れ形見、幸薄い娘に父親のような慈愛を抱く寅さん。
幸せを願うあまり定時制高校“お受験のパパ"と化す!?
ようやくさくら(倍賞千恵子)たちがローンでマイホームを購入するなど、
第1作から確実に月日が流れているのがわかる『男はつらいよ』シリーズ第26作。
変わらないのは寅さん(渥美清)だけで、気を利かせてご祝儀を渡したことから、またまた一騒動!?
しかし、そんな彼も恋模様に関しては徐々に変わりつつあるようで、
今回のマドンナすみれ(伊藤蘭)は亡きテキヤ仲間の若い娘ということもあってか、
まるで親代わりのような趣で彼女に接していくのだ。
また今回は定時制高校が大きなモチーフの一つとなっているが、これは後の山田洋次監督作品『学校』へと受け継がれていく。
なお、このときの同時上映『土佐の一本釣り』ヒロインは田中好子。
キャンディーズ繋がりの二本立興行として、通常よりも若年層が多く劇場に駆けつけるという現象が起きた作品。
故郷柴又で恩師を訪ねる寅さん、その娘・夏子にたちまちホの字。
生みの母親とも再会し、苦い涙を流すシリーズ第2弾!/第1作の好評を受けて製作された『男はつらいよ』の続編。
今回の寅さん(渥美清)は、厳しくも慈愛あふれる恩師・散歩先生(東野英治郎)の娘・夏子(佐藤オリエ)にほのかな恋心を寄せつつ、
彼女とともに京都へまだ見ぬ母を捜しにいくが、行き着いた先は何とラブホテル!?
恩師に「人並み以上の身体と人並み近い頭」と称された寅さん版“瞼の母"の顛末は?また今回はマドンナと寅さん、
そして彼女の本命たる医者(山崎努)との関わりが全編にわたってじっくりと丁寧に描かれており、
後のシリーズ化を決定付けたといっても過言ではないほどの名編として屹立している。
冒頭に登場する夢のシーンも、やがては後々のシリーズのお楽しみコーナーのひとつと化していくのだから、
1作目同様、もはやこれを見ずして『男はつらいよ』は語れない!
労働の尊さに気づいた寅さん、お豆腐屋さんに就職!?山田洋次監督の演出に戻ってのシリーズ第5作。
TVシリーズのレギュラー陣が勢揃い!監督が1&2作目の山田洋次に戻ってのシリーズ第5作。
以後、山田監督は全てのシリーズ演出を担うことになる。/恩人の危篤を知った寅さん(渥美清)は、
弟分の登(津坂匡章)を連れて北海道へ。そこで労働の尊さに気づいた彼は、
千葉県浦安のお豆腐屋さんに居候して油まみれになって働くのだが、例によってそこのお嬢さん・節子(長山藍子)にほのかな恋を……。
今回のマドンナ、長山藍子はかつてTVシリーズでさくらを演じており、
彼女と映画版さくら(倍賞千恵子)が対峙するシーンなど、寅さんファンにとっては別の意味でも感慨深い。
それもあってか、今回は寅さんとさくらの兄妹愛が濃厚に描かれており、改めて本シリーズの根幹を知らしめる作品となっている。
井川比佐志、杉山とく子もTVシリーズのレギュラー陣。
前半で登場するD-51など、今はなき蒸気機関車の勇姿を拝めるのも貴重だ。
悲嘆にくれる訳ありな女性をみると、放っておけない寅さんの面目躍如!
2008年世界8大都市で上映される大傑作のシリーズ第17作!
シリーズ第17作は、実に盛り沢山な内容だ。冒頭恒例の夢は何と『JAWS』もどきのホラー・パニック編。
満男(中村はやと)の入学式では、寅さん(渥美清)の名前が出た途端に子供たちが大笑いしたとかで、“とらや"の人々の面子は丸つぶれ。
その寅さん、奇妙なルンペンじいさん(宇野重吉)を“とらや"に連れてきたところ、ぞんざいな振舞いの数々。
果たして彼の正体は?そして後半は、いよいよ始まる寅さんの恋物語。
金銭トラブルに巻き込まれた芸者ぼたん(太地喜和子)のために人肌脱ごうとする寅さんの侠気が何ともかっこいい!?
なお本作はシリーズ40周年、「川喜多かしこ生誕100年記念」として、2008年夏よりニューヨーク、パリ、ロンドンなど世界8大都市を巡回上映。
これぞ世紀を越えて、寅さんの大いなる心の旅を世界へ示す傑作である!
『W〜ウィッシュ〜』のキャラクター・ミニ・アルバム第3弾は、今もっとも人気のある声優、松来未祐と金田朋子の組み合わせ。ゲーム原作脚本家が手がけた新規ショート・ドラマによる、智と彩夏の物語。
畑健二郎原作による執事コメディ・アニメのキャラクターCDの2ndシリーズ第8巻。愛沢咲夜と鷺ノ宮伊澄をフィーチャーしたキャラソン2曲とオリジナル・ドラマのほか、全員参加によるボーナス・トラックを収録する。
江戸っ子の寅さん、ついに大阪進出!
ある時は清楚、ある時は艶やか、マドンナの多彩な魅力にメロメロの彼が、最後に漏らした言葉とは!?
葛飾柴又生まれの江戸っ子寅さん(渥美清)は浪花のノリと歯だが合わないようで、
そのせいかこれまで大阪が主な舞台になることはなかった『男はつらいよ』シリーズだが、
この第27作は大阪の地で初めて寅さんの恋模様がしっかりと繰り広げられていく。
ここで彼が惚れてしまうのは芸者ふみ。
そのマドンナを好演する松坂慶子は冒頭の夢“浦島寅次郎"で乙姫様を演じ、
瀬戸内海小島での寅さんとの出会いでの清楚な佇まい、大阪での艶やかな芸者姿と、
その多彩な魅力を前にして寅さんはすっかり大阪びいきに!?
そして二人の繊細でスリリングな駆け引きの果て、最後に寅さんが吐く言葉にもご注目を。
これもシリーズ始まって以来の異例の事象である。
また、今回からさくら(倍賞千恵子)の息子・満男役で吉岡秀隆が登場。彼の成長もまた、
今後のシリーズのお楽しみの一つとなっていくのだ。
「俺が死んだら、あいつを女房にしてやってくれ…」死にゆく仲間に頼まれて、“男"寅さん一世一代の大決心!
柴又小学校同窓会の招かれざる客となり、“とらや"へ戻って悪態三昧の寅さん(渥美清)は、傷心の想いで再び旅へ…。
冒頭の夢(寅さん版『愛染かつら』?)の後、いつものように幕を開けるご存知『男はつらいよ』シリーズ第28作だが、
その後が一味違う!今回は家出娘・愛子(岸本加世子)が寅さんに憧れて、ともに旅をしながらフーテン修行。
時にはサクラも務めて、おかげで寅さんの商売も大繁盛!?
そしてさらに、何と寅さんは病気のテキヤ仲間(小沢昭一)から、
自分が死んだら妻の光枝(音無美紀子)を女房にしてほしいと頼まれてしまうのだ。
約束ゆえか愛ゆえか、今度こそ想いを叶えようとする寅さん。
しかし、一見柔和だが彼女もまた“渡世人の女房"だった女であった…。
そう、今回は自由で寂しい渡世人の悲哀が改めて示されるという、秀逸なエピソードなのである。