四半世紀の歴史を振り返るサントラ全集の第1巻。第3作は老渡世人の悲哀が泣けたけど、今じゃ寅さん自身が御老体だもんなあ。初期の音楽を集めた本巻では、曲間に入る寅さんの啖呵も若い。つねに懐かしさを覚える音楽は日本の原風景。山本直純の功績も大きい。
第48作『紅の花』の音楽を中心に、リリーが登場した第11作『忘れな草』、第15作『相合い傘』、第25作『ハイビスカスの花』の未収録BGMと名場面で、寅次郎とリリーの出会いから軌跡をまとめた。結局、寅次郎のマドンナはやっぱりリリーだったなと再確認。
料理屋は劇場。「芝居の原作は季節。主人は座付き作家。料理長は演出家で、室礼は大道具。器が衣装で、盛り付けは化粧。料理が役者です」。日本料理と和の暮らし、そして歳時を楽しむための一冊。
国民的映画『男はつらいよ』のDVD-BOX。全シリーズ49作に加えて映像特典、写真集、さらには寅さん腹巻き(!)など、豪華なセット内容だ。まさに寅さん決定版!