地域医療の前哨点として日夜活動する医師にとって、医院はわが城であり、その城を形作るものが医院建築である。病院建築に関しては、多くの専門家によって論じられ、また学会等に討議されているが、ひとたび医院建築に目をやると、その資料等は僅かな建築業者のパンフレットに頼らざるを得ないのが現況である。『医誌からみた医院建築』、『こんな医院を作ってみたい』開業医として、一生を過ごす城である医院建築を私なりに探ってみることにする。
本書は森田療法発詳の地である慈恵医大の森田療法室の総力を結集して、長年の経験を集大成し、その疑問に答えるとともに豊かな可能性を持つ森田療法の未来への一ステップとなることを願って編まれたものである。ここではまず、統計学的方法により森田療法と森田神経質の特徴を浮き彫りにし、続いて本書の中心を占める精神病理学的検討においては、治療者患者関係、治療構造など精神療法の基本的問題をあらゆる方面から議論し尽くす。
本書は精神障害者の犯罪に関する全国調査をもとに、膨大な資料を整理・分析してその実態を統計的に明らかにするとともに、個別の事例を数多く提示して、そこに見られる治療上の問題と今後の処遇対策のありかたを探った、貴重な報告である。
安保から30年後国会議事堂の前で元機動隊員が幻の闘争を待ち構える。昭和48年初演以来時代状況が幾度となく著者に改稿せしめ『飛龍伝’90-殺戮の秋』で読売文学賞受賞。更に稿を改たにし「決定版」ここに成る。
言葉に秘められた本当の意味。隠語=特定の仲間や世界にしか通用しない言葉ー職人、警察・犯罪、演芸、風俗などの隠語から業界の符牒まで、聞いただけではわからない、ちょっと気になる言葉の数々を網羅した一冊。
童話作家でもある乳がん患者が、同じ病で悩み続ける仲間達のために自己の体験をもとに素晴らしく元気のでる問答集を書き綴った。