「知識だけ」のマーケティングはおわりにしよう。分析手法や理論を実戦に活かす、“マーケティングスパイラル”の考え方がわかる。実際のヒット商品・サービスに沿った解説から、“勝ち続けるためのパターン”が見えてくる。
1946年9月10日。ダージリンへ向かう列車の中で受けた啓示が、のちの彼女の生き方を一変させたー。本書は、1985年から「インド心の旅」を主催し、マザーと親交の深かった著者が、その素顔と真実の姿、「神の愛の宣教者会」を作ったエピソードを初めて紹介。生前ほとんど語られることのなかったボランティア活動の原点、イエスが語りかけた「“I THIRST”(私は渇く)」の言葉の真相が今明かされる。
“温泉教授”松田忠徳が選ぶ日本初・温泉旅館番付!温泉地で選ぶ時代は終わった。これからは“旅館”で選ぶ時代。東西合わせて96軒!“温泉”を大事にする珠玉の温泉旅館をここに紹介。
7歳の時、クイーンのブライアン・メイが弾くギターを聴いた瞬間「自分はロック・スターになる」と音楽の担当教師に宣言したトム・ヨーク。レディオヘッド最初のヒット“クリープ”に苦しめられ、その後もアルバム制作ごとに苦悩を重ねながら、メンバーや友人たちに支えられてその都度レヴェル・アップ。『OKコンピューター』はじめ数々の名盤を残してきたレディオヘッドの一員としての活動のみならず、ソロも含めたいちミュージシャンとしてーこれまでの半生を綴った、本邦初のトム個人に関する評伝。
二〇一一年九月一七日、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に、貧困・格差の是正を求める運動がニューヨーク、ウォール街近くのズコッティパークで始まった。「ウォール街」に象徴される、行き過ぎた金融資本主義がもたらした、“一%”の富裕層と“九九%”の「私たち」という分断ー占拠者たちは、「占拠」を通じて分断に抗議し、空洞化した民主主義を問い、オルタナティブを求めた。「占拠」に共感を寄せたスラヴォイ・ジジェク、ジュディス・バトラー、アンジェラ・デイヴィス、レベッカ・ソルニットらの発言・エッセイと、「占拠」開始から強制排除に至るまでの、ニューヨークをはじめとする全米各地の運動経過により、「占拠」運動の「始まりの二か月」を活写する。
95のダイジェスト解説で、日本の政治の「いま」が見える!「衆議院と参議院」「派閥」「二世議員」「政権選択選挙」「マニフェストと公約」「1票の格差」…。おなじみのわかりやすい池上解説で、今さら人に聞けない疑問をすっきり解決。税金をムダ遣いせず、有効に使う政治家を、賢く見抜くための本。あなたの投票で、世の中は変わる!
08年に亡くなる直前、筑紫哲也は長い間キャスターを務めたTBS「NEWS23」に出演、自身の病に引き寄せ、「この国のガン」と題して未来にも過去にも投資しない日本の現状を辛辣に、しかしいつも通り穏やかな語り口で批判し、番組出演の幕をひいた。新聞、雑誌、テレビ、それぞれに新境地を拓いた希代のジャーナリスト。ぶれない軸を持って巨大な権力や組織と闘い抜いたその実像を、政治記者の原点を綴った未刊行の自筆メモや知人、家族の証言など多様な角度から描き出す。憲法や安全保障など国家の根幹をめぐる議論が沸騰し、拡大する格差など社会不安を背景に、社会が危険な熱を帯びる時代の、必読の書である。
選挙がわかれば政治と民主主義のことがよくわかる!私たちはなぜ投票するのか?日本の政治、外交はうまくいっているのか?
あそこにも、ここにも不公平!取材班がその正体に鋭く迫る!
「メキシコとの国境に巨大な壁をつくるべきだ」などの暴言で人気を得るトランプ、献金問題で「嘘つき」と呼ばれる本命候補のヒラリー、健闘を続けたサンダース。波乱続きの大統領選挙の裏には、経済格差による民意の分断と、中央政府への不信があった。世界に大きな影響を与えるアメリカ大統領選挙を、渾身の現地ルポと鋭い視点で徹底解説!
グーグル検索を使ったり、フェイスブックで「いいね!」を押したり、アマゾンで買い物をしたりするたびに、その裏では、特定のアルゴリズム(問題を解決するための計算方法・手順)が、私たちの行動と嗜好を常に分析している。アルゴリズムの導き出す答えはどれほど正確で、公正で、効果的なのか。数学者である著者みずから、さまざまな簡易的実験や関係者への取材から、アルゴリズムやAIの現在の到達点、将来の可能性と限界を評価。AI脅威論の真実に迫り、人々の疑問と疑念を解いていく。とりわけ、フェイスブック・データを不正に利用して英国のEU離脱投票やトランプの大統領選の勝利に携わったとされる選挙コンサル「ケンブリッジ・アナリティカ」の効果を一刀両断にした文章(本書収録)は海外でも話題となった。
身近な「どうして?」×数学=これはヤバイ!「友だちの友だちの…」、たった6人でビル・ゲイツに行き当たる?トランプのシャッフル、実はこのとき「無量大数」に触れていた?“数学沼にハマる人”続出!世の中を見る目が変わる、遊べる数学!
東京から百六十余年前の文政時代の江戸へタイム・スリップ(転時)した科学評論家の速見洋介が、めくるめくばかりの恋をしつつ、日々、現代人の江戸常識を越える体験をするー。しかしこれは単なるSF的空想譚ではない。綿密な考証に基いて江戸の人と世情をリアルに描いた、新機軸の時代小説なのです。
なにげない日常生活の中で知らぬまに忍び寄る黒い影。それは〈恐怖〉というものにかわり、人々の心に巣喰っていく…。人生の終着駅にみた恐怖を描く表題作のほか、七編。著者自ら、選びぬいた最高級のホラー短編集。
夕闇の教会に現れた若い女。死を冒涜するかのような彼女の告白が、神父の心を乱すー。愛しい人をとり戻すために、彼女が犠牲にしたものは?許されぬ恋への執着、成功への欲望、幼い憧れ、小さな善意…ふとした心の揺れが自らの意志をも越えた結末を導く〈書下し表題作〉他五編。
選挙参謀を生業とする遊馬大介。選挙の勝利を請け負い、演説会の演出から、立候補者のスタイリング、そして金のばらまき方まで、細部にわたり選挙戦を仕切る。この世界では名の売れた大介に、生まれ故郷・海南市の市長から市長選参謀のオファーが入った。状況は再選を目指す現職市長に対し、若手の気鋭革新候補が挑むかたちで、現職市長側が圧倒的に不利。プロとして何が何でも現職市長を勝たせなければならない大介が、戦況を逆転させるために使う方法はー。
ふとした出会いから日常が歪み、狂いゆく過程を静かに追う表題作「したたるものにつけられて」。ほか、伝説の女形・沢村田之助の鬼気迫る恋物語「田之助の恋」、世界の終末を描くSF調短編「星空」などを収録。多彩なスタイルで、凄絶なる人間存在を浮き彫りにする魂の小説集。