東京見物中の赤かぶ検事夫妻。かみさんはビデオ、赤かぶはカメラを片手に楽しんでいた。奇怪な事件は、かみさんが暴漢に襲われてから始まった。伊豆の爪木崎水仙郷で、一人の男が転落死したのだ。彼は、赤かぶ検事の写真に写っていた、不審な四人の一人だった。伊豆・越前・淡路と、水仙の名所で起きる、衝撃の連続殺人。好評シリーズ書下ろし。
選挙が来るとバッタになる。あなたの近くの市区町村の議員さんは、日項、どのようなことを考え、何をしているのか。
近江の町はずれで、黙々と刀剣の鞘づくりに打ち込む若き見習い職人・平河友威と、彼を見守り、その運命を導びき続ける一匹の赤い蜘蛛。両者の間に秘められた、妖しく摩訶不思議な出逢いとは。(表題作)夢幻、霊魂、死、エロス…魔性の世界を耽美色豊かに描き上げた、赤江美学の集大成。単行本未収録の秀作も収めた、自選恐怖小説集。
エリザベス1世の占星術師ジョン・ディーに天使から伝授されたと言われるエノク語を基礎とし、「黄金の夜明け」団からアレイスター・クロウリーのA∴A∴に至る魔術結社がその極意とした高度な魔術技法「エノク魔術」の全貌を明らかにした、隠秘哲学における現代の名著。
本書では、テレビが、大きな政治イベントの中継を通して、政治や政治家のイメージを形成し、またそうすることで政治の性格とあり方に影響を与える筋道について検証している。
機械工学およびその諸分野の関連用語を網羅した辞典。配列は五十音順、巻末には欧文索引が付く。
これこそが公邸内の真実だ。MRTAの素顔、焦燥の日常生活、幻の脱出作戦…囚われの身となった商社マンが記す民間人初の証言。
「写真ブーム」の正体は何か。デジタルイメージは写真をどう変えるのか。東京という都市は今どう変貌しつつあるのか。世間を騒がせたヌード写真集の舞台裏には何が起きていたのか。写真家は未だ芸術家たりうるのか。写真評論家はなぜ駄目なのか。現代におけるマスメディアの本質とは何か。写真は社会の中でどう機能しているのか。-時代と並走しつづける写真家が、マスメディアの現場から語る写真術・写真論の精髄。写真批評誌『デジャ=ヴュ・ビス』の好評連載、待望の単行本化。
QCと野外工学の共通性を喝破する著者が、その研究・指導、西堀氏との出会い、国際会議など、折々にふれて考えたことなどを著述。QCへの愛情溢れる珠玉のエッセイ。
本書は職業能力開発短期大学校および職業能力開発大学校の「安全工学」または「安全衛生工学」の教科書としてまとめたものである。昨今の技術の進歩は目覚ましく産業界の現場での技術も高度化している。本書では先端的な産業で使われることの多いレーザや放射線あるいは毒劇物など、従来の「安全工学」の書籍ではあまり触れられていなかった分野も取り扱った。
西暦1549年8月15日、鹿児島に一人の男が上陸した。家族や故郷を捨て、海を渡った男が、日本で夢見たものは何か。現代日本に対する彼のメッセージを、著者が代弁する。全国のザビエルファンに贈る、来日450年記念企画。
100年有余の時を経て初めて紹介されるオックスフォード大学史料。福沢諭吉研究に画期的前進をもたらす驚くべき新事実。100通余の宣教師報告書が語る近代化の巨人像。
本書は、1898年に北海道を旅したハリストス正教会掌院セルギー(1867年〜1944年)が記した手記を訳したものである。
介護保険の見直し、比例区定数の削減などをめぐって、自自公・巨大与党にほころびが見え始めている。衆議院解散の時期を窺う政治家は選挙のことしか頭になく、生活に追われる国民からは、解散総選挙を求める声が大きくならない。長期にわたって蓄積され、構造化された政治制度、行政制度から脱却するにはどうすればよいのか。
「読むための」受け身の英語学習から脱却し、よりアクティブな「話すための」英語力を身につけるー「日常会話編」のコンセプトそのままに、ニュースに頻出する重要語や表現を「日本語→英語」の順に掲載、また「景気」「金融」「株」「政治」「ニュービジネス」「野球」など分野別に収録した姉妹編。ビジネスマンや、ワン・ランク・アップの英語力を身につけたい人には重宝な一冊。英検やTOEIC、TOEFLで高得点を狙う人もぜひマスターしたい。
アメリカは四年ごとの大統領選挙で、お祭り騒ぎのような選挙運動をくりひろげる。米マスコミは、こぞって候補者の一挙手一投足に目を向け、その詳細を報道する。そんなマスコミで使われる「ニュース英語」は、辞書をひいてもよく意味がわからないことが多い。新聞記者としてワシントンに長く滞在した著者が、マスコミでよく使われるキーワードをピックアップして、その言葉の背景をふくめて、わかりやすく解説する。