有権者は、選挙にさいして判断の材料を何に求め、いつ、いかなる形で支持政党を決定し、あるいは棄権に回るのか。そのとき、情勢報道はどのような働きをするのだろうか。本書は、国政選挙の前後に行われてきたNHK世論調査のデータを通して、個々の選挙における有権者の投票行動に至るまでの意識の揺れ動きを分析するとともに、昨今の〈現状維持的保守主義〉とも呼ぶべき時代傾向を浮き彫りにする。
この冊子は、選挙啓発や明るい選挙推進運動等についてわかり易く説明した手引書として、私たちの生活と政治、選挙のかかわりや選挙のしくみ等についてわかり易く説明するとともに、選挙啓発や明るい選挙推進運動等については、具体的な実践例を豊富にとり入れながら、あわせて手法、方策等についてもいろいろな角度から取り上げ、全体として明るい選挙の推進についての理解を深め、また明るい選挙の実践にも役立つよう工夫がこらされています。
この冊子は、新たに選挙事務に携わることになった選挙管理委員会の職員の方を念頭に置きながら、公職選挙法のあらましをできるだけ簡略に説明しようとしたものである。
「当選すれば権力者、落選すれば唯の人」勝ち抜く策謀が絶対に必要だ。では、なぜ泡沫候補が絶えないか。なぜタレント候補が転身をはかるか。なぜ買収が続くのか。なぜ有力者でも涙をのむか。なぜ選挙時に暴騰する株があるのか。これらのなぜを著者は、1つ1つ小説で解き、巻末では実在の選挙の神様を追う異色の選挙小説群。
アメリカでは大統領は確かに大きな力を持っているが、連邦議会の分権性と地方主義を無視してその政治を語ることはできない。バイロン候補とともに下院議員選を闘うという貴重な体験に基づいて書かれた本書は、アメリカ政治の現実を生き生きと伝えてくれる。
本書は、東京大学法学部における第5期蒲島ゼミの研究成果である。1947年に行われた第1回参院選から、2001年に行われた第19回参院選までの19回にわたる議員と議会活動、及び選挙の結果を網羅したものである。現在、参議院のあり方についての議論が噴出している。例えば、参議院無用論やカーボンコピー論などが代表的なものである。本書は、それらの参議院のあり方について規範的な議論を展開するのではない。むしろ、参議院についての基礎的データを可能な限り多角的に、また長期間にわたって収集し、その分析を通して、参議院政治の歴史と現状を明らかにすることにある。