「思いやりが人間関係の基本である」と考える著者は、親ー子、夫ー妻、男性ー女性、教師ー生徒、上司ー部下など、あらゆる人間関係の場面を取り上げ、そこにスキル(技能)をどう生かすかをわかりやすく説く。47の練習問題と14の実験を楽しく進めるうちに、スキルが体得できる。応用社会科学の研究成果も生かしたコミュニケーション技法のガイド。
本書では、高エネルギー物理学実験を目指す人達にとって必須な加速器、測定器の基礎知識を平易に解説した後、高エネルギー物理学の発祥から標準理論の確立までを概観し、最後に現在進行中の中心課題である標準理論を越える諸問題についてとりあげた。
緑濃き山あいを縦横に走り、地域とともに歩んだ風雪の60年。秘蔵の写真とエッセイでつづる、懐かしき林鉄のものがたり。
日本を代表するシャーロッキアンによる新訳全集。全12編を、「ストランド・マガジン」に掲載された初出の順番どおりに初めて収録!精緻かつ権威あるオックスフォード大学版の「注釈・解説」を完訳して付し、シドニー・パジットのイラストすべてを復刻掲載。
最後の職場となった東京慈恵会医科大学医学部看護学科を3年前に定年退職し、この機会に学会等の役職からもすべて離れて、著者は全くの自由の身となった。このたび、50年の間に蓄積された子どもの看護への想いをまとめてはとのお勧めをいただき、これまで心ならずも堅い論文ばかり書いていた過去からやっと解放されて、ここに長年の小児看護への想いを綴ることになった。本書に書かれたものは、子どもを愛したひとりの看護婦の50年の軌跡である。子どもの看護への想いの中に点在する、次の世代の看護を担う人たちに寄せる思いを汲み取っていただければ幸いである。
本書は、物性物理、固定物理、凝縮系物理、物質科学、材料科学など様々な呼び名で呼ばれている分野で議論されている物質の性質のうち、基本的でしかも低温のふるまいに絞って、理学系大学の学部高学年あるいは大学院向けの入門的教科書としてまとめたものである。低温の物性物理のエッセンスが十分に盛り込まれている。
1984年10月21日、父が死んだ。死後、ていねいなペン書きの長文の手記と、それを自ら朗読して吹き込んだテープが見つかった。それは父の若い時の体験である旧・満州での軍隊生活と敗戦後のシベリア抑留を経て帰郷するまでをつづった手記だった。父の旅路を追う写真集。
物理学革命と戦争の世紀を生き抜いたユダヤ人学者が遺した最後の証言。身近に接した天才たちの実像。