エーゲ海の輝き、緑なす山と谷にたたずむ教会と遺跡、聖人を祝う祭りの響きと匂い、古代と中世の島のスケッチなど、華麗な筆致で描くダレルの郷愁のエーゲ海。
「大いなるバビロン」とシャーロット・ブロンテが驚愕した19世紀ロンドン。新しいメディア「小説」が売れっ子作家たちを翻弄する。熱狂的なファンに毛皮のコートを切り取られたディケンズ、悲恋にくれるシャーロット・ブロンテー。英国ヴィクトリア朝の華麗にして暗黒の側面から綴る小説出版秘話。
社会の本質に視点を置いた松下文学-彼のノンフィクションは、安易な「客観」を否定し、「事実」を確認することの大切さを教えてくれる。
清新な詩で蘇る幼少の記憶。初刊のデザインの香りをつたえる新しい愛蔵版詩集シリーズ。
「物」へのいつくしみ、「魂」へのまなざし。『岡部伊都子集』以後、魂こもる珠玉の随筆集。
上田万年・沼波瓊音・藤村作・佐々醒雪・潁原退蔵・新村出・岩本素白・荒木良雄…。足立巻一『やちまた』「拝藤教授」のモデルである著者がおくる、恩師たちの回想記集。第二部に「憶い出の明治大正」を収録。
故郷と時代に根差しながら、寓話的でコスモポリタンな魅力に満ちた賢治の作品世界。そこには意外なほど「中国」との共鳴がある。訪れたことのない中国のイメージが、『唐詩選』『西遊記』の描写・モチーフとの比較検証から浮かび上がるとき、賢治の創作の源泉や「求道」精神を私たちはあらためて見つめることになろう。中国人研究者ならではの卓抜な賢治論。
スターリン時代の貧困といわれのない迫害にもめげず、第二次世界大戦、そしてその後の時代をたくましく生きぬいた農婦が語る、故郷ウクライナと母の思い出。
歴史認識をめぐる“思いこみ”を洗い出し、史実を公正に客観的に見る視座を強調、日本人の世界認識と歴史観を問いただす。
大通りをチンチン電車が走り、南新地ではリンタクが行き交う。街頭テレビ、川縁での夕涼み、紙芝居、おきゅうと売り、路地にこだまする子供たちの声-。50年前の博多・街角の記憶。
この本は、CADを学ぼうとする学生やデザイナー、ならびに設計者がイメージ伝達やモデリングをするときに問題となる「形」のつくり方についてのヒントを書いた本です。様々な試行錯誤を繰り返しながら、いかに短時間で、あとで変更しやすく形をつくるにはどうすればよいかをまとめました。
量れないくらい大きすぎる胸の純情爆乳ガール、遂にデビュー。北村ひとみファースト写真集。
前橋汀子が84年のアルバム『亜麻色の髪の乙女』から取り組んできた《ヴァイオリン小品集100》(全6枚)がついに完結。これはその第5弾。「タイスの瞑想曲」などに前橋の歌心を聴く。
恋愛アドベンチャー・ゲーム『想い出の還る場所』から、オープニング&エンディング主題歌のフル・コーラス・ヴァージョンとBGM全曲を収録したオリジナル・サウンドトラック盤が登場。