芸妓村上八重と著者との三十年にも及ぶ恋愛を題材に小説家牧と芸者三重次とが互いの人生の浮き沈みを越えて真摯な心を通わせ合った長い歳月の愛を独得の語りくちで描いた戦後の代表作・読売文学賞受賞「思い川」、なじみの質屋の蔵の中で質種の着物の虫干しをしながら着物に纒わる女たちの思い出に耽る男の話・出世作「蔵の中」、他に「枯木のある風景」の三篇を収録。
働く者の分類は長いことホワイトカラーとブルーカラーの2つだけだった。「カラー」とは「襟」のことだが、技術開発に情熱を注ぐモノ作りの主役を指す言葉がなかった。そこで山根一真が創案したのが「メタルカラー」だった。20世紀は「新金属器文明」と呼べる。よって彼らを「金属色に輝く襟を持つ人々」としたのである。山根のライフワークとして1000人を目指し進めている、メタルカラーたちのモノ作りの迫真の実録証言集は、山根の魔術的なまでの聞き出し術によって、大小説をもしのぐ血沸き肉躍る大冒険物語として大人気を博してきた。これは同時に日本人の誇りを伝える歴史書でもある。
日本を代表するシャーロッキアンによる新訳全集。全12編を、「ストランド・マガジン」に掲載された初出の順番どおりに初めて収録!精緻かつ権威あるオックスフォード大学版の「注釈・解説」を完訳して付し、シドニー・パジットのイラストすべてを復刻掲載。
あなたの友だちに「重い障害のある子」はいますか?自分で歩くこともできず、話すこともできない子…。この本は、そういう子の世界を理解して、友だちになるための本です。
占いも、人生相談も、おまじないも、風水も、効かなかったあなたの恋が「科学的ルール」で成功まちがいなし。TV、雑誌で人気のカリスマ恋愛科学者がおくる、究極の恋愛テクニック。
女はやさしく、男は強い。このような男女差に対する意識はなぜ生まれ、どのようにして人びとの心のなかに定着するのか。人はいったん思いこむと、それに従って人を観察したり、ふさわしいようにふるまったりする。その思いこみーステレオタイプをキーワードに、法や制度を整えても、なぜ伝統的な性別分業社会は、人びとの意識の上からなくならないのかを、社会心理学の立場からときあかす。
望む人生をつくるために、変えるべきは「性格」ではなく「行動」!最先端の心理学理論から生まれたテクニックで、仕事、将来の目標、やってみたかったこと、恋愛まで、あなたの「思い」は確実に実現へと向かいます。「どうせ、やってもムダだ」「今からではもう遅い」「夢はかなわないから夢だ」…本書を読んで、そんな言い訳人生を卒業。
相談件数延べ3万件、人気カリスマ恋愛カウンセラーが伝授する、恋の必勝方程式。
「母さん、あのときはね…」物言わぬ自閉児だった息子には幸せな子ども時代の記憶があった。感動の記録。
雪のクリスマス・イブ。ちひろは、遊園地に来ていた。幼なじみの伸子、大切な友人・未冬、そして烙印局捜査官の少年キズナとともに。つかの間の幸せにひたるちひろ。そんな少女の前に、ボロ布のような服を纏った老人が現れる。死を思わせる、憂鬱で残酷なバイオリンの音色を響かせながら。「あなたは…誰?」「思い出していただけませんか?」知らないはずの老人。だが、彼こそは、“名もなき七人”の一人、“サリエリ”だった。ちひろの中で何かが弾けー。ネオ・サイコ・アクション第3弾。
77年発表作品。レコード大賞を受賞した大ヒット曲「勝手にしやがれ」をはじめ、「サムライ」「憎みきれないろくでなし」と代表曲やCMで使用された「あなたに今夜はワインをふりかけ」などが収録。
TVの挿入歌を含むBGM集第3弾。ガンダムシリーズ全体に流れる悲壮感はここでも重く引き継がれており、アルバムのトーンは暗い。この救いの無さが人気の秘訣であるなら、この旋律に込められたのは絶望感、しいては厭世感とまで解釈するのは考え過ぎか?