1カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。彼らは人間を発狂させるメグマ祈呪術を使い、怖るべき行為をくりかえしていたー。狂気に満ちた殺戮の世界に巻き込まれてゆく僕の恋の行方は?オドロオドロしき青春を描く、著者初の長編小説。
散華の青春へ尽きせぬ思いをこめて。海軍随筆。
あこがれの心をもって訪ね歩いた京都の七つの街道周辺の数々の隠れた名所・旧蹟。しみじみとした筆致で綴った心あたたまるエピソード。錦上花を添える、繊細にして大胆、京の道の精髄をとらえた沢田重隆の絵。文と絵が渾然と一体になった楽しい町歩きの京都三部作、ここに完結。
全国から寄せらせれた243通と倉本聡ほかメッメージ集。
本書は、木質構造の第一人者である著者が、木造建築と地震に関わる多くの事例を踏まえて在来木造の特質を分析し、その耐震性向上に関わる様々な具体的提言を行ったものである。真摯に木質構造を正面から見据えた著作として、実務家、学生諸氏をはじめ広く工務店経営者の方々にとっても必読のテキスト・ブックである。
戦前に建築された木造の小学校たち。もう撮ることもできない、唯一のオールカラー写真集。
日本の地獄谷温泉に棲むニホンザルの老メス「モズ」は生まれつき両手両足の先がない奇形ザルだが、仲間のサルたちは独りで生きられない彼女を助け、モズは子どもや孫に囲まれた豊かな一生を過ごしている。一方、チンパンジーに一匹だけこっそりエサの隠し場所を教えると、チンパンジーは仲間たちに巧みにうそをついて食べ物を独り占めする。人間もまた、一見エゴイストにみえて献身的だったり、お人好しのようでわがままだ。いったい、この二面性はどこから生じるのか?利己的なはずの動物に、モラルはなぜ生まれたのか?『政治をするサル』で一躍世界の注目をあびた霊長類学者が、豊富なエピソードと卓抜した分析力を駆使して道徳性の起源を探る。
「ものづくり」に欠かせない工作機械は、縁の下の力持ちである。工作機械なしには、さまざまな製品を生み出す機械のほとんどがつくることができない。本書は、機械をつくる工作機械にスポットをあて、人間社会の維持・発展に深いかかわりをもつ工作機械の役割とその変遷をわかりやすくときあかす。
人生はいよいよ「百年の旅」、心豊かに旅するための最良のガイドブック。
相次ぐ金融危機、混迷する政局、不透明な地下経済、荒廃する農業…ロシアをめぐる状況は不安感をかきたてるばかりのように見える。しかし活況を呈する商業・流通、各国の資本投下による莫大な資源開発など、あまり伝えられない活発な経済実態もある。旧ソ連各国の現況を含め、詳細なデータと緻密な分析により最新の状況を伝える。
長男・長女と共に親も成長しよう!お兄ちゃん・お姉ちゃんだからと言う前に、そして、しつけを急ぐ前に、豊かな心と意欲を引き出す家庭教育の具体例をひらめ先生がアドバイス。
情報化社会において、知識は水や空気と同様、生命活動にとって必要不可欠のものとなった。しかし、辞書・辞典類はありきたりの説明しかしていないことが多い。あらゆる人々が知識人となり、「思いちがい」をしたくても出来ない状況に取り囲まれている。本書は、「思いちがい」がいかに日常生活を豊かにしているか、その効用にも言及し、人々に「思いちがい」を促すべく策略されたものである。
山を愛し、山に登り、山名、地名のみなもとを探る、街にあっても、山を眺めては記録した、五十年におよぶ山への情熱、幅広い足跡、日本の山々を謳う一大叙事詩、完結。
あの人の心をつかみたい、試験やスポーツで好結果をだしたい、さらには…。あなたの願望はこの「催眠」でかなう。人を操り、強い自分に変身する、奇跡の技法を大公開。
覚醒剤を投与され続けた夜間戦闘機のパイロット、味方に撃墜され北溟の海に消えた真珠湾のヒーロー、玉音放送の直前に飛び立ち還らなかった特攻隊員。さらに戦後も永く反乱軍の汚名を着せられた厚木抗戦事件の真相など、戦史の闇に埋もれかけた人々の姿が活き活きと甦る。戦争とは何か?戦うことの意味とは。
忘れ得ぬ青春の夢の中へ。戦後間もない混沌の時代をともに生きた恩師、友人、恋人の群像ー事実と仮象の微妙な隙間を縫いながら、自らの創作の原点にかえった最後の「作品」。