ブランショのフーコー論。フーコーの死後2年の沈黙を破って、本書は今夏、前ぶれもなく出現した。狂気、牢獄、血と性/真理、主体権力…フーコーの言葉が孕む最重要問題に、正面から向き合う。
この本は、昭和30〜40年代に少年誌に掲載され人気を博したギャグマンガを精選、集大成したもの。「懐かしのスターアルバム」。「月刊少年誌、(昭和29〜31年)少女誌の世界」。「少年誌を飾った名広告、珍広告」。「戦後メンコ大図鑑」。幻の「少年探偵手帳」の特別五大付録付。
連続殺人の舞台は、吊橋を渡った断崖に建つ洞洛館だった。その橋が落ち、館そのものが密室になる。大垣洋司が大学の夏休みを利用して洞洛館を訪れた時、すでに仕掛けは緻密に張りめぐらされていた…。壮大にユーモラスに精巧に構築された「新本格探偵小説」ここに誕生。
ガマの油売りに追い廻された話、LSD地獄めぐり、吉永小百合誘拐未遂事件。視聴者はツユ知らずブラウン管の裏側の冷汗三斗、綱渡りの制作現場。ご存知NHKの名ディレクターが、半泣き半笑い、殆んど芸術品というべきとっておきの失敗談を精選しておくるこの一冊。キマジメでドジで軽躁晴朗、テレビ屋さんはテレビより面白い。
名探偵が存在するから、不可解な殺人が起ってしまうのか?円形の敷地の中央で回転するお堂、その四方に建つ同じ四つの館という奇妙な設計の大槻邸。学生探偵コンビの大垣洋司と陣内龍二郎が、大槻邸に招かれた直後に事件の依頼主が殺され、後は息つぐ間もなく惨劇続発!100%面白い新本格推理の傑作。
短編の名手が厳選する、ショート・ショートばかりを集めた文庫オリジナル作品集。最後の数行で読者をアッと言わせるミステリー、著者には数少ないSF、怪談、そしてあなたに挑戦する推理クイズ(解答付き)、と普通の短編とは発想段階から違いがあるという著者のショート・ショートワールド豪華決定版。
スープではなく、接吻が冷めない距離にいた、僕と君の7年間。デートの時の軽やかな会話やかわいい仕草、なにげない約束にこめた君の本心、長い影を引いた夏の日射しー僕の心をやさしく通過するいくつもの思い出は、ジェリービーンズの味わいに似て、なつかしく甘い。さよならの涙でも消されない、恋の輝きが散りばめられた、ピュアな恋愛詩集。
ギブ・アンド・ギブの姿勢でプラス思考ができれば、運命は自ずと開ける…。本書は、著者独特の天職発想や「つき」管理法など、人生を思い通りに生きるためのノウハウを全て明らかにした船井流人生戦略の決定版。
近世学芸史研究ひとすじに生涯を捧げた著者が、30歳を越して上京し戦災で全ての資料を焼失するまでの20年間を思い出すままに綴った46篇。ふれ合った有名無名の人びと、発見した珍しい資料、自著のことなど、書物と共に生きた人生を静かにふり返る。
映画「おもひでぽろぽろ」の原作者がつづる、永遠のコドモ時代。
片想い、だってりっぱな恋。両想いの恋と同じです。ちがうのは、楽しいことより苦しいことが多いこと。「こんなことなら恋なんかしなきゃよかった」って思うかも、ね。でも、やっぱり人は恋してしまうのです。これはとっても不思議なこと。-きっと苦しさもひっくるめて、それが恋の素晴らしさなのね。だから、恋をしましょう!恋する女の子たちに贈る、5つの恋物語。
家系と幼年時代、両親や兄弟との生活、シオニズム運動の動向、暗雲立ち込めるベルリン風景、畏友ベンヤミンを始めドイツ・ユダヤ知識人たちとの交流…。〈確固たる信念の道しるべに照らされた〉道程を率直かつアイロニカルに描き出したユダヤ学研究の第一人者ショーレムの青春回想録(1897-1925年)。