ランドはどんな暴れ馬でも扱えるが、どんな女性にも手なずけられはしないという。その噂は真実だと、グレースは身をもって思い知らされた。ブラック・リバー渓谷に迷い込んだ野生馬の救出を依頼したが、ぴしゃりと断られたのだ。グレースは仕方なく、彼の助けなしで渓谷へ向かうことにした。そこへ突然ランドが現れて同行を申し出る。彼の気が変わった理由は、私にあるのかもしれない。そう考えたグレースは、思わず胸をときめかせた。ランドの目に宿る炎が単なる欲望にすぎないことを、無垢な彼女は知らなかったのだ。
華々しい結婚式を三日後に控えて幸福の絶頂にあるはずの、社交界の名花クレア・ビーチャムはなぜか迷いを感じていた。ときめきも覚えない相手と結婚してもいいのだろうか?そんな彼女の前に、ジェイコブと名乗る見知らぬ男が現れ、衝撃的な事実を告げた。実はクレアはビーチャム家の人間ではなく、兄が二人いるというのだ。こんな状態で結婚などできるわけがない。動揺のあまり逃げ出したクレアは、ジェイコブの車に乗り込むと、兄たちに会いに連れていくよう、強引に頼み込んだ。
「僕と結婚してくれ」クレイの言葉にペイジは耳を疑った。彼とはろくに話したことさえないのに。おまけにクレイはセクシーな資産家だ。どんな女性でも選べるのに、なぜ地味な私を?いぶかりながらも、ひそかにクレイに憧れていた、ペイジの胸はときめいた。だが、続く彼の言葉に恋心はあっさり打ち砕かれた。「人に見せるための妻は求めていない。必要なのは、信頼できるしっかりした女性だ」。
整理整頓をラクにするためにいちばん必要なのは、「まず、捨てる」こと!本書は、整理整頓の「ミラクル・ワーカー」として世界中で賞賛されている著者が、怠け者でもできる片づけの方法を紹介。「何かを捨てても、また手に入れられると自分に言い聞かせる」「郵便物はゴミ箱の横に立ってから開ける」「有益、あるいは美しいモノ以外は置かない」-。家の中から職場の机まで、これでスッキリ。
シンデレラは彼のために、華麗な変身を遂げた。著名なハウスワーク・コンサルタントのマーシーは、四年間一日の休みも取らずに働いてきた。親友クレアの結婚式に招待されたのを機に、仕事を忘れて羽を伸ばそうと決意して、ウルフ・リバーへやってきた。だが、迎えに来るはずのクレアの姿がない。途方に暮れていると、見知らぬ黒髪の男性がほほえみかけた。「ダーリン、ここにいたんだね」彼は身をかがめ、うろたえるマーシーに口づけをした。
新米記者のカーラは夢の市庁舎担当となって張り切っていた。ある日、取材に訪れた晩餐会で、市長のブライアンに強烈な視線を向けられて戸惑う。私を不安にさせる、あの瞳はいったい何かしら?答えは、その後のカクテルパーティで明らかになった。彼女の責任ではない誤報に関して、厳しく叱責されたのだ。言い分を聞こうともしないブライアンの一方的な態度にカーラは恐怖と悔しさから身を震わせ、会場を飛び出し涙で頬を濡らした。
バイオレットは弁護士事務所で秘書として働いている。一年前からボスのブレイクに密かに恋をしていたが、ある日、ささいな発言で彼を怒らせてしまう。ブレイクは私生活に口出しされる覚えはないと息巻いたうえ、彼女が太り気味だということを暗に指摘した。バイオレットはボスの態度に傷つき、つらい気持ちや彼への想いを同僚にもらした。するとその会話をブレイク本人に聞かれていたことが発覚する。あまりの恥ずかしさに耐えきれず、意を決した彼女は辞表を手にボスのオフィスへ向かった。
ティモンと出会ったきっかけは一風変わっていた。エロイーズが階段で転んだとき、持っていたパイナップルを彼にぶつけてしまったのだ。驚いたことに彼は、つぶれたパイナップルの代わりにと、たくさんのフルーツを贈ってくれた。もう会うこともない相手とはいえ、エロイーズの心はときめいた。ところが思いがけず、彼女は友人の家でティモンと再会する。彼は家柄のよい、優秀な医師だった。私なんてお呼びじゃない。住む世界が違いすぎる。けれど、そっと見つめるだけなら許されるはず…。
今は、弁護士として成功を収めた「私」。ビジネスへの溢れる意欲の源はどこからやって来たのだろう?それは、両親の愛に飢えていた少年の頃にあったー。
1171年アイルランドのトゥリムラー。当地の王コナーはヘンリー二世統率の軍に城を占領された。そしてヘンリーは武功を立てた自軍騎士の息子三人の内の一人とコナーの娘を結婚させるよう要求した。それを聞いた娘のブリアンナは咄嗟の機転でこう返事をした。わたしを最も笑わせた贈り物を持参した者と結婚しましょうと。提言は受け入れられ息子たちは贈り物探しの旅に出た。だが結婚に無関心の長男リュックは城に残った。予想外の事態に戸惑ったブリアンナだがリュックには不思議な魅力が…。
カラ・ブライ王国の後妻になることが決まっていたブラーナ皇女のリュビア。だが、王の急死により、その息子アレグとの結婚に変更されてしまう。おまけにブラーナ皇帝である兄は面倒な「持参金」を追加していた。紛争の火種となる聖地ハバト峡谷を押しつけられたのだ。ある理由から、夫となるアレグを警戒していたリュビアだったが、結婚する前から彼に頼らざるを得ない状況に陥って…。
恋愛運も金運もUP。悪い運気も自分でかんたんに変えられる144のお祓い術。