「きみはだれ?ここでなにをしているんだい?」目を覚ましたティムの声に、エリザベスは美しい緑の瞳を丸くした。3日前、不可解な事故に巻きこまれたティムは、頭を強く打ち、記憶を失ったらしい。彼が覚えていることといったら、エリザベスの祖父であるチャーリーのことだけだ。しかし、ティムはすべての発端である、チャーリーが彼に送った手紙のことは忘れている。そして、わたしと結婚したことも…。エリザベスはうろたえ、ティムの目をじっとのぞきこんだ。
水俣病。それは「環境問題」の原点。日本が高度成長を遂げたその裏で、豊穣な不知火の海は「死」の海となった。悲しみの海底から、私たちは、いま、何を学ぶのか?最首悟、石牟礼道子、加藤登紀子、川田龍平、花崎皋平、原田正純、そしていまだ苦しみ続ける患者達28名が自然と人間の関係を語り、“いのち”の倫理を考える。
中国を知り、日本を知る最良の入門書。同じ黄色人種であり、漢字や食文化などの共通性から、日本人は日本と中国を「同文同種」と考えやすい。しかし著者は、日本人と中国人は「似て非なる存在」であり、中国の多様性を十分に理解しない日本人は誤解の陥穽に陥りやすいと言及。両国の違いについて、具体的事例を用いて、比較・検証する。本書の初版は一九七一年だが、時事的要素を避け、歴史や古典を基にすることで、本質をとらえることに成功している。現在の日中関係を考えるうえでも、大いに参考になるだろう。
25 回目の夏となった2010年は全国5都市のビーチで大規模なライブイベントを開催するなど例年以上のスケールで活動を行い、冬にもシングルをリリースした。さらに今年4月には昨年の夏の活動を収めた映像商品をリリースするなど、精力的に活動しつづけるバンドTUBEが26年目の夏に放つ2011年第1弾シングル。
真っ黒に日焼けして、遊びに明け暮れた毎日。夏の終わりが近づくと、宿題や自由研究・絵日記を思い、決まって憂うつになった。-そんなあの頃の夏休み、思い出の旅に出てみよう。
西片町教会時代の月報、篠ノ井教会時代の私信「おとづれ」に掲載されていた説教要旨から31編を精選。とらわれずに自由に。そして自然体で。しかし同時にブレない。そうした著者の生き方が全編にみなぎっている。
リニア新幹線、STAP細胞騒動、ドローンという怪物、電力自由化、宇宙の軍事化、町工場の技術etc.いま日本に何が起こっているのか?科学的思考のすすめ。
非・奄美民謡へのチャレンジ第2作は、映画『着信アリ Final』主題歌。同郷の先輩、元ちとせほどこぶしにはったりを利かせる歌手ではないだけに、落ち着いた歌声の魅力が全開されきっていないうらみは残る。本人というより、これは楽曲の問題だろう。